記事内に広告を含みます

「姫乃ちゃんに恋はまだ早い」を読んだ感想・レビュー

姫乃ちゃんに恋はまだ早い

 

個人的にはどちらかと言うとナルシストというか、女子の気持ちに気付かないというよりかは勘違い野郎だったんであんまり分からないんですけど、小学生くらいだと女の子の方が大人っぽい傾向が強く、女子の恋愛感情に男子が無頓着ということは結構あると思います。

特に見た目が完全に小学生のそれなのに言っていることが大人の恋愛感情みたいなものだと、ギャップでめちゃくちゃ面白くなるんですよね。特に男子が子供っぽいと尚更面白い!

というわけで今回は、大人びた女子と子供っぽい男子のすれ違い恋愛模様を描いたラブコメ「姫乃ちゃんに恋はまだ早い(全7巻完結済み)」を紹介します。

 

 

姫乃ちゃんに恋はまだ早い あらすじ

相川姫乃、小学4年生。同級生の逢司くんに、恋心を抱いているもののなぜか気持ちがうまく伝わらず――。この恋心、全然伝わらない!? おマセな女子小学生とマセ度0%な男子小学生の、すれ違い初恋ラブコメディ♪

 

姫乃ちゃんに恋はまだ早いの見所をチェック!!

コントでも見ないレベルのベタベタな笑い(だがそれがいい)

姫乃ちゃんに恋はまだ早い1

 

本作の主人公は小学校4年生という設定ですが、女の子の方は完全に大人っぽくて、男の子の方が小学校低学年なんじゃないかと思うくらい、精神年齢の差を感じます。このギャップこそが本作の面白さです。

で、一昔前のベタなコントでも見ないような展開で、言葉を選ばずに言うなら「わざとらしい」という感じ。女子から手紙で校舎裏に呼び出されたとして、どんだけ怖い女子か知らんけど、それを果たし状だと思うかね。果たし状だと勘違いしたとしても、鍋をかぶって塵取りを盾の代わりにするかね。

ぶっちゃけこういう展開ばっかなんだけど、これが面白いです。男の子側はボケてるわけでもなく、単にまだ子供なんだなーっていう感じだし、同じクラスなのに精神年齢の差からドン引きしたり勘違いしてしまう女の子側のリアクションも良い。つまり面白い。

 

全然小学生っぽくない上手い言い回しが光る

姫乃ちゃんに恋はまだ早い2

 

女の子の方は大人びていて「かなり成熟しているんだけど根は子供」という絶妙なキャラです。子役なんかでもそうですけど、しっかりしている子供は礼儀正しいと感じる一方で、一歩間違うと生意気というか腹立つ雰囲気がありませんか?

本作の主人公である姫乃ちゃんは「根は子供」という要素があるので、全然腹が立ちません。言ってることは大人っぽくても、あくまで子供が背伸びしている発言に留まっているので、全然微笑ましいです。

そしてセリフの言い回しがまた面白い!相性診断のアプリゲームをやっていても、仮に2人の相性が悪かったとしてリトライする場合に「そんなに私を攻略したいんだー」なんて、男女コンビの芸人さんのコントさながらです。

 

親心に近い感情から微笑ましくなる瞬間

姫乃ちゃんに恋はまだ早い3

 

大人びているとは言え「やっぱまだ小学生なんだなー」っていう瞬間、これが本作最大の微笑ましさをもたらしてくれます。

プールに行く時に「セクシーな水着が着たい」とか「彼と2人きりで行きたい」という気持ちがあったり、男の子が必殺技のような雄たけびを上げて水遊びしている様子をみてつまらないと感じてしまったりと、子供っぽくない面が多々あるわけですが、最後には一緒になって水かけ遊びをしたり、帰りの電車では口を開けて寝ているという…。めちゃくちゃ微笑ましいですね。

僕は完全に親目線になって楽しんでますけど、小学生に近い読者の人もお兄さんやお姉さんになったような感覚になれるというか、とにかく笑いあり&癒しありのラブコメです。

 

姫乃ちゃんに恋はまだ早い コミックス1巻を読んだ感想・レビュー

大人や高校生以上になると見られない面白さが堪能できるラブコメだと感じました。コテコテすぎるシーンも多いけど、登場人物が小学生なら全く不自然さもありません。

何より登場人物に嫌な奴がいないというか、同じ小学生でも大人っぽいのとガキっぽいのがいたら、最低でもどっちかにイライラしてしまう場面もありそうなもんだけど、そういうのが一切ない。どっちも微笑ましく思えるし、素直に応援できるというのは偉大じゃないかと思います。

全くモテる方じゃなかった僕としても「あるある」って思いながら懐かしんで楽しめるエピソードもあったので、大人の読者が読んでもちょっとしたノスタルジーな空気感も相まって楽しめるはず。普段ラブコメをあまり読まないという人でも楽しめる作品じゃないかと思いました。

 

あとがき

女という生き物は末恐ろしい。

 

 

ドキドキ感と笑いが見事に融合!!面白くておすすめのラブコメを紹介する