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「江戸モアゼル」を読んだ感想・レビュー

江戸モアゼル表紙

 

過去の人間が現代にタイムスリップしてくるという題材は、色んな場面で使われていてもはや鉄板と言っても過言ではありません。たかが100年ちょっと前の江戸時代の人間ですら、現代の様子を見たら驚きが止まらないことでしょう。

そんな時代の女郎が現代にてコンビニ店員をするという…。この初期設定だけでシュールな雰囲気が漂ってくるギャグ漫画があるんです。というわけで今回は、奇想天外抱腹絶倒ジャパネスク・ギャグ「江戸モアゼル(全3巻完結済み)」を紹介します。

 

 

江戸モアゼル あらすじ

花のお江戸は吉原から、平成の世にタイムスリップした名うての女郎・お仙。コンビニでバイトしながらも、遊里で磨いた花魁テクと江戸の水が育んだ気風の良さで、平成日本男児たちを骨抜きに!? 奇想天外抱腹絶倒ジャパネスク・ギャグ★

 

江戸モアゼルの見所をチェック!!

江戸時代から平成にタイムスリップ

江戸モアゼル1

 

ぶっちゃけ10年前~20年前でもスマホとかタブレットを見て驚くんじゃないかと思いますが、江戸時代から平成へのタイムスリップは色んな意味で衝撃的だと思います。テレビとか車なんかもそうだし、照明もそうでしょ。

僕らも100年後にタイムスリップしたとしたら、車が飛んでる様子とか人間そのものに見えるロボットなんかに度肝抜かされるんじゃないかって思うんだけど、そういうことを考えたことがある読者なら非常に楽しめる要素が満載です。

こういう未知の物に対するリアクションがいちいち新鮮で、「そりゃそうだろうなぁ」という共感の嵐が巻き起こります。自分の服装やら髪型を差し置いて、それよりも小さな部分に引っかかる様子は極めてシュールで面白いです。

 

随所に滲み出る江戸のかほり

江戸モアゼル2

 

本作の笑いは時代錯誤というか「江戸の文化と平成の文化の融合」みたいな部分に集約されています。で、それをやろうと思ったら女郎ならお水の世界とかが適切だと思うのに、なぜかコンビニ店員やらメイド喫茶やらで働いてるもんだから、良い意味で引っかかるんですよね。

そういう部分を突き詰めていくと、江戸時代の言葉遣いというよりも「パンケーキにメッセージかくね」ってセリフの方が面白い。パンケーキ言うてるやんっていう。そのくせ文章は「いとをかし」みたいな感じだから、このギャップがまたシュール。

 

江戸モアゼル コミックス全3巻を読んだ感想・レビュー

この手の漫画はテルマエ・ロマエなんかでもそうだったけど、今の当り前が面白くなるからハズレの確率が低いんじゃないかと思います。たぶん誰が読んでもそれなりに楽しめるし、その中の一部はドはまりするでしょう。

個人的には「爆笑することはなかったけど、よくよく冷静になって読んでみると面白い場面が絶え間なく続く」という感じでした。まさにシュールな世界観で、少しでもはまればサザエさんヘアーでコンビニのレジ打ちやってるだけで面白いです。

全3巻でサクッと読めるし、タイムスリップ系のギャグ漫画が好きだという人におすすめします。

 

あとがき

マドモアゼルを文字ってるあたりブレてない。

 

 

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