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「ジャンケットバンク」を読んだ感想・レビュー

ジャンケットバンク表紙

 

実際のギャンブルはそんなに好きじゃないんだけど、ギャンブル漫画が超大好きです。特に負けた時のリスクが大きいギャンブル漫画には夢中にさせられてきました。

ちなみに本作を描いている田中一行氏は以前に、心理戦や駆け引きに重きを置いたダーツ漫画を描いていたのですが、僕はこれにめちゃくちゃ魅了されていたので、そんな人がギャンブル漫画を描いているってだけでもう涎が止まりません。

というわけで今回は、銀行員とギャンブラーが送る新時代のギャンブル漫画「ジャンケットバンク(連載中)」を紹介します。

 

 

ジャンケットバンク あらすじ

カラス銀行中央支店、どこにでもある平凡な銀行。そこに勤務する新人銀行員・御手洗暉(ミタライアキラ)はある日特別業務部という聞き覚えのない部署の上司・宇佐美銭丸(ウサミゼニマル)に連れられ、銀行の地下へ足を踏み入れる。そこには銀行が経営する“賭場”があった。謎のギャンブラー・真経津晨(マフツシン)の戦いに目を奪われた御手洗は血沸く闘いが忘れられず…!? 銀行員×ギャンブラー 新時代のギャンブルバトル開幕!!

 

ジャンケットバンクの見所をチェック!!

非常に分かりやすいながらも奥深いゲーム

ジャンケットバンク1

 

本記事執筆時はまだ序盤しか読んでいませんが、登場するゲームは「ルールはシンプルながらも奥深さを感じさせるもの」となっていて、非常に見応えがありました。

この手のギャンブル漫画は「ルールを複雑にすることで、そのルールの隙間を突いた主人公の強さが表現される」みたいな部分が少なくないと思うんだけど、本作で用いられているゲームは非常にシンプルなものが多いです。

これのおかげで「自分ならどうするか」を物語の進行と並行して考えることができるので、自分もゲームに参加しているかのような楽しみが味わえます。ただしルールはシンプルだけど、駆け引きの心理戦の部分は割と複雑だったりもするので、その辺は注意が必要かも。

 

負けた時のペナルティに恐怖感あり

ジャンケットバンク2

 

やっぱギャンブル漫画の醍醐味はここでしょ。「勝負に負けた時にどんなリスクを背負うか」という部分です。一般的な賭け事では楽しめない(楽しみにくい)、ギャンブル漫画だからこそ楽しめるシーンはここに集約されていると言っても過言ではありません。

それこそ過去のギャンブル漫画では指を失うとか、目を失うとか…。金や点数の代わりに血液や空気を賭けるなんてのもあったけど、本作においても目に見えるリスクがしっかりと用意されています。

物語の序盤ではそこまで過激なペナルティは用意されていないものの、金が払えない時の即死ルールはもちろんあるし、エピソードが進むにつれてペナルティが徐々に重くなっていくと考えるのが自然でしょう。それを逆手にとって、相手にプレッシャーをかけたりする場面も出てくるかも。

 

目には目を、イカサマにはイカサマを

ジャンケットバンク3

 

本作で描かれているギャンブルは、運の要素で勝つというよりも「勝つべくして勝つ」という流れになっています。基本的には相手を揺さぶったり、心理戦で相手を誘導するという感じ。

例えば「どっちの手にコインを持っているかを当てる」みたいな1/2のギャンブルがあったとして、純粋にどっちの手にコインを持っているかを見抜くというよりは、「握る前に心理戦を仕掛けて、右手に握らせる」みたいなイメージを持ちました(もちろん物語の進行に伴って変わっていく可能性はあります)。

もちろんイカサマが認められているゲームもあり、それを逆手に取る場面も。しかも「イカサマに気付いていないフリをして…」みたいな感じじゃなく、相手に「それ気付いてっから」みたいに教えたうえでその上を行っているので爽快感がハンパないです。

 

ジャンケットバンク コミックス1巻を読んだ感想・レビュー

個人的にギャンブル漫画はめちゃくちゃ好きなこともあり、久々に心躍るギャンブル漫画が登場して嬉しい気持ちでいっぱいです。正直言ってめちゃくちゃ面白い!ただ、この手の漫画ってあまりウケが良くないのか「まさにこれからって時に打ち切り」みたいなパターンが少なくないので、そこが少し心配です。

さて、肝心の内容についての感想ですが、本作が通常のギャンブル漫画と大きく違う点は「銀行が大きく関わっている」という点で、主人公も天才ギャンブラーと銀行員の2人と言えます。このシステムが非常に斬新です。そして「過去にとある銀行を潰した奴かもしれない」みたいな疑念も伏線になっているようで、この2人の主人公が最後には敵同士になるんじゃないかとか、わくわくできる要素がたくさんあります。

とりあえずギャンブル漫画が好きな人は、読んでおいて損はないです。本作を描いている田中一行氏は「エンバンメイズ」も「概念ドロボウ」も面白かったので、今後の期待度もMAXのギャンブル漫画と言って間違いありません。

 

あとがき

銀行の近くにあるパチ屋には近付くなってじっちゃが言ってた。

 

 

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