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「宇宙めし!」を読んだ感想・レビュー

宇宙めし!表紙

 

宇宙のことを考え始めると眠れなくなることってありませんか?僕は勉強は大嫌いだったけど宇宙に関する話はいつまでも聞いてられるし、宇宙のことを考えるのがめちゃくちゃ好きです。

今では民間宇宙飛行の話も結構聞くようになり、お金さえあれば一般人でも宇宙に行ける時代が来ると言われてます(知らんけど)。無重力とか色々不安はあるけど、何より不安なのは「食事」ではないでしょうか?というわけで今回は、宇宙食開発グループの物語「宇宙めし!(連載中)」を紹介します。

 

 

宇宙めし! あらすじ

宇宙に届け!ロマンあふれる宇宙食開発記!――宇宙に、行きたい。近付きたい。

低い身長を理由に、宇宙飛行士を諦めた主人公・久世晴可(ルビ:くぜはるか)は、就職活動中、「JAXA」(宇宙航空研究開発機構)の「誰もが行ける宇宙を目指して」というキャッチコピーを目にし、自分の夢を思い出す。

そうしてJAXAに入社した晴可が配属されたのは、なんと「宇宙食開発グループ」!「宇宙食」という未知の分野に触れ、戸惑う晴可だったが、「食」が宇宙飛行士達の「幸せ」を生み出すことを知り・・・銀河を超える、極上の幸せ(ルビ:宇宙食)を作り、宇宙に届けるまでのロマンあふれる奮闘劇!

 

宇宙めし!の見所をチェック!!

主人公が素敵な奮闘劇

宇宙めし!1

本作の主人公は「宇宙飛行士になろうとしたけど身長が足りず、何らかのカタチで宇宙に関わりたいという一心で、JAXAの宇宙食開発グループに就職して宇宙食の開発に携わっている」という人物です。

昔からの夢を「身長」という、いわばどうしようもない部分であきらめることになったのにも関わらず、前向きに頑張っている主人公の姿に胸を打たれる読者が続出するはず。まさに漫画の主人公って感じの性格をしています。

そんな主人公が「宇宙飛行士は何が食べたいか」を必死に追求し、その実現に全力を注ぐ物語です。もし「おふくろの味が食べたい」と言われたら、実際におふくろの味を食べに行ってから全力で「どうやって実現させるか」を一生懸命考える、そんな感じの宇宙グルメ漫画と言っていいでしょう。

 

宇宙食に必要な条件とは?

宇宙めし!2

 

宇宙と言えば色んな条件が地上とは異なるので、地上で出来るような食事が当たり前のように出来るとは限りません。個人的には全然詳しくないんですが、宇宙食と言われればドライフルーツやビーフジャーキーなどの乾燥させた食べ物がメインだと思っていました。

…が、今では開発が進んだせいか色んな食事が存在するようです。日清のカップヌードルやチキンラーメンも宇宙食として認められているようで、僕らが食べているものとは少し種類が違いますが、宇宙でもその味が堪能できるんだとか。

食事の話しててアレだけど、無重力空間でそのままおしっこをしたらシャボン玉になるみたいな話を聞いたことがあって、どうやってお湯を注ぐのかとかめっちゃ気になってました。本作を読めばそういう疑問は解決するので、読んでいて勉強になる部分も少なくありません。

 

ちょっと良い話(人間ドラマ)にも見応えあり

宇宙めし!3

 

まだ序盤しか見ていないんで確信めいたことは言えないんですが、本作は普通のグルメ漫画のように「ライバルの嫌がらせ」みたいなことがありません。多少の衝突というかわだかまりこそあっても、主人公の人間性が成熟しているせいで全然嫌な気持ちにならないです。

で、主人公の方が色々考えたうえで相手に寄り添っていくという感じなので、誰も傷付かないし「主人公すげー」ってなります。きっとこの主人公は誰にでも愛されるキャラクターになるでしょう。

そんな主人公の頑張りが多くの人を行動させたりするので、ここは見応えばっちりです!ちょっと感動的なシーンになることも少なくないので、感受性の豊かな人はちょっとウルっとさせられてしまうかも。

 

宇宙めし! コミックス1巻を読んだ感想・レビュー

色んなグルメ漫画を読んできて「ここにきて宇宙食かよ」って思ったんですけど、グルメ漫画というよりはお仕事漫画とかヒューマンドラマに近いような気がします。もちろん美味しそうな宇宙食も出てくるんですが、やっぱり「そうやって無重力で実現させるのか」っていう驚きの方が大きいです。

冷静になって考えれば分かるようなことだけど「鼻水が上がってきて鼻詰まりになる→味覚が鈍くなる→濃い味付けが必要」っていうのは、そこまで考えたことがなかったんで驚きました。kindleレビューでは「鼻詰まりで鈍くなるのは味覚じゃなくて嗅覚じゃね?」みたいに書いてる人もいましたが、確かにそれはそうなんだけど…鼻つまんだら食べ物の味が鈍くなるよね?僕だけ?

いずれにしてもやっぱ宇宙食っていうのが、いかに地上の食事に近付けるか的な部分があるので、あまり美味しそうって感じがない分、グルメ漫画としての楽しみはあまりないです。それ以上にお仕事漫画やヒューマンドラマとしての楽しみがあるので、JAXAに興味がある人なんかはめちゃくちゃ楽しめるんじゃないかと思います。

 

あとがき

いつか宇宙行くことになるかもしれないから勉強しといて損は無し。

 

 

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