個人的な不良漫画の最高峰は、何と言っても本作です。喧嘩あり、友情あり、恋愛あり…今読んでもめちゃくちゃ楽しめる不良漫画・ヤンキー漫画の金字塔だと思っています。
さすがに1巻とか2巻は読むのがしんどいと感じてしまうような古臭い絵なんだけど、それ以外は今読んでも楽しめる作風だと思うし、僕自身もたまに読み返してる漫画です。というわけで今回は、不良漫画・ヤンキー漫画の最高峰「BE-BOP-HIGHSCHOOL(全48巻完結済み)」を紹介します。
BE-BOP-HIGHSCHOOL(ビーバップハイスクール) あらすじ
バリバリリーゼント印、本格ツッパリコンビのヒロシ&トオルは、私立愛徳(あいとく)高校のやっかいモン。ケンカにはめっぽうツオイが、カアイイ女のコにはいつでも完敗! しかし、めげずに「日々コレ抗争」とばかり、ガンつけて闊歩(かっぽ)する二人なのだ。ハンパじゃないゼ、これが元祖ツッパリ漫画!!
BE-BOP-HIGHSCHOOL(ビーバップハイスクール)の見所をチェック!!
加藤ヒロシと中間トオルの名コンビ
本作には主人公が2人いて、まさに甲乙つけがたい魅力を持ったコンビとなっています。ヤンキー漫画を描こうと思ったら、どうしても「超が付くほどの不良高校の番長」みたいな設定になりがちだけど、本作は割とお坊ちゃん高校で、しかも番長という概念がないっていうのが面白いです。
この2人はどちらも喧嘩が強いんだけど単独で最強っていう感じもないし、それぞれに良い点と悪い点があって人間味があるんですよね。欠点も含めて愛せるというか、「あいつも〇〇みたいなところがなければな~」みたいなところすら魅力的と言っていいかも。
熱い友情で繋がれているかと思いきや、びっくりするほど薄情だったり…。時には喧嘩をして口も利かなくなる2人だけど、このコンビをずっと見ていたい心地良さが最高です。
青春時代には付き物の恋愛、女がらみのトラブル
カッコイイ不良って言ったら、一時期は硬派っていうのがセオリーだったような気がします。でも本作で描かれている不良の多くは、とにかく恋愛に夢中です。
ワンナイトラブもあるし、特定の彼女ができる展開もあるし…。他人の女に手を出したという理由で喧嘩になったり性病をもらって慌てふためいたりなど、見ていて退屈しない恋模様が楽しめるでしょう。
女なら誰でもいいという見境ない不良もいれば、とにかく巨乳が好きな不良もいて、それぞれの恋バナもめちゃくちゃ面白い。周りの仲間に女を紹介して恩を売ろうと思ったら、実際に来たのが酷くてむしろ仇になる的な展開も笑っちゃいます。
読んでいて熱くなる喧嘩シーン
本作の1番面白いのは、何と言ってもやっぱり喧嘩のシーンでしょう。古き良きって言ったら語弊があるかもしれないけど、今の時代にはあまり見られない喧嘩だと思います。
基本は素手で、大人数で1人を袋叩きっていう展開はありません。いや、あるにはあるんだけど、死人が出ないレベルでやってるし…。行き過ぎたヤンキー漫画にありがちな、1人で10人も20人も倒すみたいな展開はまず無理なパワーバランスです。
そして何よりも「どうせ勝つんでしょ?」みたいなのが一切ありません。主人公が普通に負ける。ヤンキー漫画が好きな人の多くは強い不良に憧れると思うけど、1人で一騎当千みたいなやつは逆に冷めるじゃないですか?本作はそういう意味でも問題ありません。
BE-BOP-HIGHSCHOOL(ビーバップハイスクール) 全48巻を読んだ感想・レビュー
冒頭にも書きましたが、今の時代に本作を1巻から読むのはしんどいです。僕は本作を何度も読み返してますが、大体10巻くらいから読み始めることが多いです。この辺りになると絵の古臭さもなくなってくるし、ギャグの要素が減って王道の不良漫画になってきます。
喧嘩のシーンは言うまでもなく面白いし、女の尻を追いかけている様子も面白いし、まさに捨てるところがないという感じ。登場するキャラも多いんだけど、みんな個性的で魅力に溢れているから、普段キャラの名前を覚えられない僕でもガッツリ覚えてしまったほど。
後半になると再びギャグ要素が強くなり、喧嘩のシーンやギラギラしたシーンが減ってしまうのは残念です。それでも本作が最高峰の不良漫画であるという僕の意見は変わりません。
大人になってから読むにはしんどいと思ってしまうヤンキー漫画は少なくありませんが、今でも時間をおいてから何度も読み返してしまうヤンキー漫画・不良漫画は、本作とろくでなしブルースくらいかも。
あとがき
かー、しゃばい。
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