ピッチャーが主人公の野球漫画は多いけど、その大半が先発ピッチャーです。本作はタイトルから分かるように抑えピッチャーが主人公。で「他に抑えピッチャーが主人公の漫画あったかな?」って軽く考えた時に、ストッパー毒島くらいしか思い浮かんでこなかったっていうね。
良くも悪くもビッグマウスで我が強い感じの抑えピッチャーが大活躍する感じの野球漫画です。というわけで今回は、反骨精神バリバリの抑えピッチャーが活躍する「CLOSER(全4巻完結済み)」を紹介します。
CLOSER あらすじ
本作の主人公・大場烈人は元々はメジャーで大活躍していた抑えピッチャーだ。バレットと呼ばれる、手元で伸びてくる150kmオーバーの速球を武器としている。
野球選手としては一流であるものの普段の態度や素行に問題があり、所属する球団のオーナーとは犬猿の仲だった。そしてあることがキッカケで万年最下位の球団にトレードで放出されてしまう。
そして新天地で迎えた初登板をピシャリと抑えた後、ヒーローインタビューで大場はこう言い放った。「今シーズン残り試合でセーブ失敗、失点したら引退する」と。
CLOSERの登場人物
大場 列人
本作の主人公で、メジャーでも活躍していた経験のある一流の抑え投手。新聞記者に「人間としては最低だが、野球選手としては超一流だ」と評されている。
「ガイナーズは紳士たれ」という考えの球団オーナーと折り合いが合わず、万年最下位のモンキーズにトレード放出されてしまった。モンキーズに入団してもデカい態度は相変わらずで、初登板でしっかり抑えた後のヒーローインタビューではセーブに失敗したり失点したら引退すると断言している。
田村 伸介
怪我をした正捕手の代わりとしてファームから上がってきたばかりのモンキーズ第三捕手。尺側手根屈筋が発達していることを大場に見いだされ、その手首の強さからストライクゾーンを広げられるということで、大場の正捕手として任命された。
アベチュウ
ガイナーズの球団オーナー。見た目や言動などからも、某球団のオーナーを連想させるような人物であるが、実在する人物との因果関係はない(と思われる)。
セーブ記録の日本記録がかかった首位攻防戦にて、チームの勝利や自身の記録を無視して「3アウト取ればお役御免」という契約を優先し、マウンドを降りた大場に業を煮やし、大場を万年最下位のモンキーズに金銭トレードで放出した。
CLOSERの見所をチェック!!
主人公のビッグマウスは実現するのか
もう単純に「主人公のビッグマウスが果たして現実のものとなるかどうか」ってのが気になります。
まぁ漫画ですし実際には達成するんだろうけど、相手チームもあの手この手で攻略してくるだろうし、超一流ピッチャーと言えどメジャー帰りで年俸3億円の投手なので、ここだけ見たら現実にもいそうなレベルの投手ですからね。
「全盛期の大魔神・佐々木投手でも無理じゃね?」ってくらいのビッグマウスだけど、本当にねじ伏せて偉業を成し遂げるのか、それとも相棒の助けもあって達成するのか。このあたりは純粋に楽しみです。
相手の裏を突く戦略性
能力が突出しているのは主人公の大場だけではなく、対戦相手の選手にも魔法のような特殊能力があります。例えばピッチャーの腕の筋肉や筋から球種を読み取るという能力を持った選手もいて、こういう相手を攻略する場合も完膚なきまでに相手を叩きのめしています。
この展開は、ワンナウツ(ライアーゲームを描いた作者さんが描いてた野球漫画)を思い出すんだけど、単に特殊能力のゴリ押しで勝つというだけでなく、しっかり頭を使って勝っている感があっていいですね。
もちろん野球漫画っぽくエンターテイメント寄りの演出にはなってるものの、適度にスパイスが加えられているような感じで個人的には嫌いじゃないです。
CLOSER コミックス1巻を読んだ感想・レビュー
オーナーとケンカして万年最下位のチームに放出され、ここで大活躍して日本一になるまでを描く野球漫画じゃないかというのが第一印象。
元々いたガイナーズと今所属しているモンキーズはリーグが違うので、まずは交流戦で勝って、その後は復讐に燃えるアベチュウ率いる古巣と日本シリーズで対戦するとこまで見えてます(打ち切りにならなければ)。
個人的にメチャクチャ好きなワンナウツっぽい場面もあったし、良くも悪くも漫画だなぁとは思いながらも今後の展開にワクワクできる雰囲気の野球漫画と言っていいでしょう。主人公がちょっとダークヒーローっぽいし、敵オーナーが嫌な感じの人物なので感情移入できますし、心から応援できると思います。
あとがき
抑えピッチャーって先発やっても抑えられないもんなの?
多くのドラマに泣いた人は数知れず!面白くておすすめの野球漫画を紹介する