本編を初めて読んだ時の衝撃は今でも覚えていて、まさか続編(というか短編集だけど)が読めるとは夢にも思っていませんでした。当時は夢中にさせられたっていう読者の方も多いのではないでしょうか。
本作はデスノートの短編集ということで、夜神月以外の人物がデスノートを拾ったエピソードが楽しめます。「短編集であの複雑な物語が再現できるの!?」とか色々あると思うけど、とりあえず本記事をサクッと読んだら速攻で確認してみてください。
というわけで今回は、あの超名作漫画デスノートが短編集として蘇った「DEATH NOTE 短編集(全1巻完結済み)」を紹介します。
DEATH NOTE短編集のあらすじ
◎夜神月とLの結末のその後を描いた「Cキラ編」 ◎死神リュークと出遭った田中実が驚くべき方法でデスノートを使った「aキラ編」 ◎最初のデスノートの物語「鏡太郎編」 ◎Lの日常と過去「L―One Day」「L―The Wammy’s House」 上記の読切他を収録した珠玉の短編集。
DEATH NOTE短編集の見所をチェック!!
Cキラ編
ニアから「cheapキラ」と呼ばれたことから、呼称がCキラになった人物が登場します。本編の主人公だった夜神月の死後から3年経った日本が舞台です。
なぜcheapと揶揄されるようになったかは本作を読んで確認してもらうとして、このエピソードでは「とにかく本編の夜神月が偉大だった」という感が際立っています。あれだけの死闘を繰り広げておきながら、短編集でぽっと出のしょぼいキャラと同列に語ったらいかんでしょう。
夜神月がいなくなってからの日本がどうなったのか、そして新たなCキラによって日本がどう変化しているのかについて注目して読んでみてください。
aキラ編
恐らく本作のメインコンテンツに相当するのが、このaキラのエピソードだと思います。本編の主人公である夜神月に最も近く、学校の成績はそうでもないけどIQがバリ高いっていう設定です。
最初にノートを拾った際にルールだけを把握してすぐには使わなかったり、2年後にまた来るようにリュークに指示したりなど、只ならない雰囲気を感じました。そして物語が想像していたのとは全然違う方向に進んだのにはめちゃくちゃ驚きましたね。
短編集に収録されてる一つのエピソードにしか過ぎないのに、ここまで心を揺さぶられるなんて…。でもこれは本エピソードがどうこうっていうよりも、やっぱ本編が偉大過ぎるからなんだろうなぁ。
鏡太郎編
子供がデスノートを拾ってしまったエピソードで「自分が小学生とか中学生くらいの時にデスノートを拾ってたらどうなるか」みたいなことを想像しながら読むと、そりゃそうだよなぁ以外の感想しか出てきません。
特に目新しさはないし、多くの人がデスノート短編集と聞いて期待するような展開ではないと思うんだけど、このエピソードに触れられていて良かったと思えるような安心感がありました。
そしていかに本編が狂っている物語だったかを再認識させられます。本編を読んでた時はキラのカッコ良さみたいなものに心酔しきってたけど、冷静になるとやっぱね、人殺しだからね。
DEATH NOTE短編集を読んだ感想・レビュー(ネタバレなし)
夜神月以外の人間がデスノートを拾った時のエピソードが3つと、今は亡きL(ニアじゃなくてエル)の生前の姿が描かれている短編集です。Lのエピソードは懐かしさもあって、多くのデスノートファンが喜ぶんじゃないかと思うエピソードでした(めっちゃ短いけどね)。
一方で本作の主となる3つのエピソードは正直言うと期待外れ。…なんだけど!それは本編がいかに偉大であるかってことを明確にしているという意味で、決して本作に対する不満などではありません。むしろ本編の名シーンの数々が更に際立ったんじゃないかと思いました。
誰も夜神ライトにはなれないし、それがいいんです。そして僕が最初に期待していた「新たなキラとニア(現エル)の心理戦バトル」みたいなのは一切なかったけど、デスノートの空気感や雰囲気を楽しめただけでもう満足。デスノートファンにはぜひともチェックしてもらいたいです。
そして本編を読んでいないという人は、今読んでもめちゃくちゃ面白い漫画なのでぜひチェックしてみてください。以下にデスノート本編の紹介記事のリンクを貼っておきます。
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あとがき
夜神月と竜崎がいかに偉大だったかって話。