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「はたらく細胞」を読んだ感想・レビュー

はたらく細胞表紙

 

今思えばこのテーマで漫画を描くっていうのはすごく良い着眼点だったんだろうなぁ。ありそうで無かったという典型的な例で、最初に設定を聞いた時点でめちゃくちゃ面白そうだって思ったし。「え、今までなかったの!?」って思ったし。

これこそ学べる漫画です。勉強部屋に本作が全巻揃ってても、親は怒っちゃいけない。いや、怒らせちゃいけない。というわけで今回は、からだの仕組みが楽しく学べる良書「はたらく細胞(全6巻完結済み)」を紹介します。

 

 

はたらく細胞 あらすじ

肺炎球菌! スギ花粉症! インフルエンザ! すり傷! 次々とこの世界(体)を襲う脅威。その時、体の中ではどんな攻防が繰り広げられているのか!? 白血球、赤血球、血小板、B細胞、T細胞…etc.彼らは働く、24時間365日休みなく!

 

はたらく細胞の見所をチェック!!

「THE・学べる漫画」の最たる例

はたらく細胞1

 

本作を一言で表現するなら「THE・学べる漫画」という感じ。内科や小児科に置いてほしいくらいの作品だし、漫画を読んで楽しみながら体に関する知識も身に付くという…まさに至れり尽くせり的な作品だと思います。

理科の授業で習ったような人体の基本的な仕組みに加え、義務教育では通ってこない「医学」の基礎的な部分にまで踏み込んでいるという印象を受けました。まぁ僕は医学を学んでいないので詳しいことは分からないけど、少なくとも理科の授業で学ぶレベルはゆうに超えているはず。

「なんで風邪をひくと熱が上がるの?」とか「どうして花粉症になるとくしゃみが出るの?」など、小さい子供が疑問に思うような人体に関する疑問が解けていく漫画です。はっきり言って図書室に置いても全く違和感ないレベル。

 

身近な病気と体内で起こっていることを面白く解説

はたらく細胞2

 

学校の授業や教科書では「赤血球は血中の酸素を運ぶ役割を持っていて~」みたいな感じで、せいぜい血管の断面図のイラストを添えるくらいじゃないですか?それを赤血球っていう名札を付けたキャラクターが、酸素と書かれた段ボールを運んでいるだけでも一気に興味をそそられませんか?

この「興味が出てくる」って部分が重要で、子供から大人まで幅広く楽しめる漫画だと言っても過言ではありません。特に30代以降の大人の場合、健康が気になり始める人が大多数だろうから一気に夢中になると思います。

健康診断やら血液検査なんかで、やれ血小板がどうとか白血球がどうって話をしたことがある人は、血液検査の数値についてある程度調べたって人もいるんじゃないかと思うんだけど、結構難しく書かれている情報を自分なりに咀嚼して取り入れたって人も少なくないはず。

本作ならそれを楽しく知識にできるし、血液検査以外にも「日常で誰もが経験するような体調不良」について面白く解説してくれているので、子供が人体に興味を持つのにも最適だし、大人が知識を身に付ける目的としてもおすすめです。

 

白血球と細菌の戦いはバトル漫画さながら

はたらく細胞3

 

各細胞・組織が擬人化されているので、体内が戦場となったバトル漫画のような展開が楽しめるのも本作の魅力の1つ。頼もしい細胞がたくさん出てきたり、それぞれが役割分担をして敵(ウイルス、菌)を追い詰めていく様子は、ベジータもピッコロも驚くレベル。

それと同時に自分の体内でもこのようなことが不眠不休の24時間体制で行われているということに、もはや感動すら覚えます。「俺、すげー」ってなります…なんもしてないけど。

中には残酷って感じてしまう人もいるくらい、とにかく迫力満点なバトルシーンを見ると、自分の体内でいかにすごいことが巻き起こっているかについて、何かを思わずにはいられません。体をねぎらうことを覚えたいという人にも最適な漫画だと思います。

 

はたらく細胞 コミックス1巻を読んだ感想・レビュー

からだの仕組みを擬人化した漫画がここまで面白いとは…。内容は非常にまじめなんですが、擬人化されていることによって細胞同士の会話など所々に笑える要素もありつつ、ギャグ漫画的な要素も少なくありません。

そして僕らの生活に近いところにある花粉症やインフルエンザなんかが題材になっているので、興味を持たない人の方が少ないんじゃないかなぁ…と感じるほど。kindleレビューを見ても、4桁の評価数で高評価を叩き出してる作品って結構珍しいですからね。

これを読んでしまうと自分も体を大事にしなきゃって思うし、健康に対して意識が高まること間違いなし!

 

あとがき

白血球かっこいい。

 

 

全10巻以内で完結する面白くておすすめの漫画を紹介する