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「モンキーターン」を読んだ感想・レビュー

モンキーターン表紙

 

僕が本作を知ったのは、リアルタイムで連載されていた時期からだいぶ経ってからです。パチスロで本作とタイアップした台が登場し、パチスロから入って夢中になりました。

漫画も全巻揃えたし、アニメも見たし…。実際に競艇場に足を運ぶまではいかなかったけど、競艇に対して持っていた今までのイメージを180度変えてくれた作品です。というわけで今回は、熱血系水上の格闘技「モンキーターン(全30巻完結済み)」を紹介します。

 

 

モンキーターン あらすじ

波多野憲二はちょっとそそっかしいが、負けん気の強い度胸のある17歳。幼いころからの夢であるプロ野球選手になることを断念した憲二の今の夢は、競艇選手になること。そのきっかけは担任教師・筒井の勧めで…!?ボートレーサーを目指し、本栖研修所の試験を受けた憲二。友情と闘争心の中で大きく育っていく若者を描いた、青春スポーツ漫画の傑作!!

 

モンキーターンの見所をチェック!!

漫画界全体を見渡しても珍しい競艇の漫画

モンキーターン1

 

ぶっちゃけ「競艇」と呼ばれるスポーツ、ギャンブルがどれくらいのファンによって支えられているのかが分からないんだけど、少なくとも同じ公営ギャンブルの競馬と比べると、よりマイナーじゃないかと思います。

僕の地元にも競艇場があります。…が、行ったことはないし、御幣を恐れずに言うなれば競艇に対して良いイメージを全く持っていませんでした。その理由は「公営ギャンブルなのにもかかわらず人同士の勝負が展開される」という部分が根深いです。

競馬は馬を操るのは人だとしても、実際にレースで走るのは馬という不確定な要素があるわけで、競艇や競輪の場合、目に見えにくい何らかの力が働いて順位に影響するんじゃないかと。そんな理由から競艇を全く知らないくせに、興味を持とうとすらしていませんでした。

そんな僕が「競艇おもしれー!」になった漫画です。競艇好きが楽しめるのは当然として、競艇に興味がない人、なんなら僕と同じように競艇に対してネガティブなイメージを持っている人すら夢中にさせる漫画と言えるでしょう。

 

知れば知るほど夢中になる競艇の世界

モンキーターン2

 

競艇が好きな人にとっては常識とも言えるものが、めちゃくちゃ面白かったりします。例えば「競艇のボートにはブレーキがない」とかね。加速しなきゃ勝てないし、かと言って加速しすぎるとコーナーを曲がれなかったりするだろうし…。挙句の果てにブレーキがないって正気の沙汰じゃねえ。

あと「基本的には最初のコーナーをトップで曲がったやつが勝つ」っていうのも驚きました。競馬なら最後の直線で逆転っていう展開がザラだし、基本的にスポーツって逆転が醍醐味みたいなところがあるじゃないですか?ギャンブルにもなっている競技が、最初のコーナーで結果が決まるんかいって。じゃあ内枠が勝つやんけって。

そしたらボートのプロペラは自分で手を加えることができるとか、スタートが横一線からじゃないとか…。とにかく他のメジャースポーツにはあまり見られないルールがたくさんあるんですよね。「ギャンブルには興味ない」って人でも、スポーツ目線として見る競艇はめちゃくちゃ面白いと思います。

 

友情あり涙ありの超体育会系熱血マンガ

モンキーターン3

 

本作の主人公は、高校卒業後の進路として競艇選手を目指し始めます。ゆえに前半はプロの競艇選手になるまでが描かれていて、後半はプロになってからの姿が楽しめるという流れです。前半はプロを育成する学校みたいな所に行くわけですが、ここの友情物語は熱血系スポ根漫画そのもの。

1996年~2005年まで連載されていた作品ということもあり、今だとパワハラやモラハラと騒がれそうな描写がたくさん出てきます。もちろん今現在も体育会系の世界においては暴力ゼロってことはないだろうけど、それにしても結構ひどいです。

でも自分に対してボロカスにしてきた教官が自分を認めてくれた瞬間とか、衝突していた同期と協力して困難を乗り越えた瞬間とか、ベタだけど感情を揺さぶられないわけがありません。仲間をけなす奴がいたら「俺と勝負して、俺が勝ったらさっきの発言を訂正しろ!」みたいなベタな展開が多いのに、嫌いになれないっていう…。王道スポーツ漫画がたじろぐくらいの熱量がある作品です。

 

モンキーターン 序盤を読んだ感想・レビュー

競艇そのものに興味が出るくらい面白いです。というかルールだけでも斬新なものが多くて興味を惹かれるし、冷静に考えれば分かることすら面白いです。

陸上競技の中距離走とかだとトラック毎にコースが分かれていて、基本的には邪魔にならないけど競艇ではそうもいかないし、何よりボートが進んだところで波が発生したりするからね。よく考えりゃ確かにそうなんだけど、天候や風も含めて同じレースが二度とないという意味ではめちゃくちゃ面白いと思いました。

仲間同士の友情とか人間ドラマのような展開も見応えたっぷりで、思いっきり感情を揺さぶられるスポーツ漫画だと思います。「競艇に興味がない」という理由で読んでないんだとすれば勿体ないので、気になった人は今すぐチェックしてみてください。

 

あとがき

水上の格闘技の名に相応しい。

 

 

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