色んなジャンルの漫画が存在する中で、意外と根強い人気を誇っているのが「怪盗」が主人公の漫画です。代表的なのはルパンかな。
実在している職業が流行るのは分かるけど、実際にいたらそこまで歓迎されないタイプの主人公が人気者として登場する理由って何なんでしょうか。でも本作の主人公みたいな怪盗がいたら、絶対に人気者になっていること間違いなし!
というわけで今回は、セクシー&スリルな展開が見所たっぷりの「SHADOW LADY(全3巻)」を紹介します。
※物語序盤のネタバレを含みます。
SHADOW LADY あらすじ
【桂正和の描くコミカルでエッチな大怪盗!!】グレイシティに住むコモリアイミは、超シャイな17歳。そんなアイミが魔法のアイシャドウで、女怪盗「シャドウレディ」に大変身。今日もお供のデモ太と夜の街を駆け回る!! そんなある日、アイミは本田ブライトに一目ぼれするが、彼はシャドウレディを追う警察官で…!?
SHADOW LADYの見所をチェック!!
美少女×怪盗×恋愛
本作は「内気な少女が活発的な怪盗・シャドウレディに変身する」というコンセプトの漫画です。ちなみに「盗品のみを盗む」とか「盗んだものを貧乏な人に渡す」みたいな義賊っぽい設定はなく、あくまで主人公のストレス解消みたいな感じ。
内気な性格すらも隠せる化粧で変身できるとか、普段の姿と変身後の姿は同じに見えるんだけど作中では別人として認識されているなど、よくある女子向けの変身モノの概念が色濃く出ています。しかし変身には数パターンあって、盗難防止のセンサーをかいくぐる為の猫バージョンや、空を飛んで逃げる為の鳥バージョンなどがあり、こっちは男子向けの特撮ロボットっぽい。
少年少女がワクワクする要素をてんこ盛りにして、あとは大人が喜ぶちょっとエッチなシーンを入れたという、まさに至れり尽くせりなファンタジーの世界です。
一目惚れした相手が自分を捕まえようとしている刑事
本作には恋の要素もあります。主人公が町で暴漢に襲われた時、自分を助けてくれた男に一目惚れしてしまいます。で、その男はシャドウレディを追っている刑事という設定です。
主人公は恋に夢中になってしまって怪盗をやめようとするんだけど、その刑事は怪盗のことが好きで…。まずは怪盗として刑事を振ったあとじゃないと、生身の自分と恋をしてもらうことはできないってことで、結局簡単には怪盗がやめられなくなってしまうっていう感じ。
普段の内気な姿と怪盗になったときのイケイケの姿のギャップが面白いです。人によっては萌えたりするのかも。
恋のライバル出現
恋にはライバルが付き物っていうことで、シャドウレディにもライバルが登場します。怪盗としてもライバルだし、恋のライバルでもあり…。この両者の怪盗バトルは見応えたっぷりです。
まず服がボロボロになったりするので男性読者は大喜び。あとは単純に可愛い。桂正和氏が描く女の子はみんな可愛いので、こういうライバルは多ければ多いほど盛り上がるような気がします。
SHADOW LADY コミックス全3巻を読んだ感想・レビュー
1996年の作品ということで若干の古臭さを感じてしまうものの、相変わらず美少女要素、ちょいエロ要素は強め。少年時代に読んでたら興奮が止まらなかったと思います。で、肝心の内容については、シャドウレディが捕まってしまうのかどうかっていうのも気になるし、主人公の恋の行方についても気になるところです。
ストーリーが進んでいくにつれてアクション・バトル要素が強くなっていくんだけど、女性主人公の怪盗モノっていうのを忘れるくらいの本格バトルなので、冷静になると「何の漫画読んでるんだっけ?」くらいの不思議な感情になるかも。
個人的には本作の終わり方はかなり好きだし、全3巻でサクッと読めるので気になる方はチェックしてみてください。
あとがき
本田ブライトって名前かっこいいな。