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運び屋サスペンス「うなぎ鬼」|見てはいけない箱の中身とは?

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うなぎ鬼表紙

 

「絶対に言わないでね」と言われて聞かされた秘密は、割と高確率で「俺から聞いたって絶対に言わないでね」と言って伝えてきました。そんな僕でもめちゃくちゃ高時給を貰える運び屋的な仕事で「中身は絶対に見るなよ」と言われたら、中身を確認する勇気はありません。

本作は裏社会で暮らすことになった気弱な男が、とんでもない展開に巻き込まれていくサスペンスです。本作を読んだらもうウナギが食べられなくなっちゃうかも。というわけで今回は、運び屋サスペンス「うなぎ鬼(全3巻完結済み)」を紹介します。

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うなぎ鬼 マンガ概要

借金に苦しんでいた倉見勝は千脇に拾われ裏稼業に励むことに。勝に課せられた任務は重さが50~60キロのコンテナをマルヨシ水産に運ぶというものだった。コンテナの中身とは一体…サイコホラー!

 

うなぎ鬼の見所をチェック!!

見た目と中身のコントラスト

うなぎ鬼1

 

見るからに怖そうな人、見るからに優しそうな人という見た目から感じる印象と中身が同じとは限りません。本作は気弱な主人公が、借金苦でヤクザに拾われたところから物語が始まります。

33歳だけど泣き虫で、心の中で思っていることも発言できない小心者ですが、身体の大きさが取り柄で、場数を踏んでいけば一級品のヤクザになれるだろうという期待から拾われたんでしょう。まずは見た目からってことでスキンヘッドになるんだけど、ここから周りの視線が変わっていくっていうね。

本作にはこんな感じで「見た目と中身のコントラスト」にスポットが当てられることが多く、見た目が怖いからって怖い人とは限らないし、見た目が純粋そうだからと言って中身も純粋とは限りません。なんでもそうですが「中身」が重要だって話です。

 

何を運ばされているか分からない恐怖

うなぎ鬼2

 

本作のテーマは「運び屋」です。中身の分からないコンテナ(50kg~60kg)を指定された場所に運ぶだけで、日当15万という仕事に手を出します。

普通の人なら「それだけのことで15万も貰えるなんておかしい!」って思うだろうけど、主人公には断る権利がなく、自分の脳内を駆け巡る「箱の中身」をなるべく考えないようにして仕事に取り組むという流れ。

考えれば考えるほど怖くなるし、なんとかして自分なりに良い方向に中身を想像したりするものの、どう考えても悪い方向にしか考えられないという恐怖。これは想像するだけでも尋常じゃないレベルの恐怖を感じずにはいられません。

 

殺人事件を機に加速する急展開

うなぎ鬼3

 

本作の大きいジャンルは「サスペンスホラー」だと思うんだけど、最初は「箱の中身は何だろうな」の怖いバージョン一辺倒なのに対し、あるタイミングから急展開に発展します。ここからは前半部分が伏線になって、めちゃくちゃ良くできたサスペンスになっていると思いました。

前半部分はジェットコースターで少しずつ高みに昇っているようなイメージです。後半はもうあっという間に駆け抜けていくので、一気読みに最適。世の中には見なくてもいいこと、知らなくていいことで溢れているというのが痛いくらいに分かって、好奇心もそこそこにしないと毒になるという共感を得られます。

 

うなぎ鬼 コミックス全3巻を読んだ感想・レビュー

すごく独特な世界観を持っているサスペンス漫画です。全3巻で綺麗にまとまってるし、終わり方も良かったと思います。

まず箱の中身の正体を明かさずに、恐怖心を煽ってくるっていうのが凄いと思いました。はっきり言うと「死体が入ってるんでしょ?」みたいに思わされるところなんだけど、正解を引っ張りすぎると興味が薄れていくはずなんです。中身をはっきり言わないのに、その恐怖を維持できる見せ方は圧巻の一言。

ふとしたきっかけで殺人事件が起こり、そこから雪崩的に展開が進んでいくのも圧巻です。いたずらに死体とかを見せて煽ってくる感がなく、ちゃんとしたサスペンス漫画だと思うので「想像力を駆り立てられるサスペンス漫画が読みたい」という人には文句なしにおすすめ。

 

あとがき

うなぎってのはタンパク質ならなんでも喰っちまうんだそうだ……。

 

 

 

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