僕はどっちかって言うとビビりだけど、オカルトとか怪談に対してはある程度の耐性を持っていて、そんなに怖いって思うことがありません。
ただ本作に関しては明確に死が迫っている感があるからか知らないけど、序盤はかなり怖かった印象を受けました。「少年漫画でしょ?」とか思ってると結構痛い目に遭うんじゃないかと。
というわけで今回は、赤い人からの猛攻をかわしながら校内に散らばっているカラダを集めるサバイバルホラー「カラダ探し(全17巻完結済み)」を紹介します。
カラダ探し あらすじ
友人の遥から「私のカラダを探して」と頼まれた、男女のクラスメート6人が主人公。6人は毎日決まった時間になると校舎にワープさせられ、そこで「赤い人」と追いかけっこしながら、校舎中に散らばっている遥のカラダのパーツを集めることになった。
赤い人の出現や行動パターンには一定の規則性があり、もし赤い人に捕まってしまった場合は殺されてしまう。全員が死ぬと日付が巻き戻され、自分が死ぬまでの記憶が残った状態で再度やり直しという流れだ。
6人は協力して遥のカラダを集めようと決心するも、生き返れるとは言え死んでしまう恐怖に慣れることはなく、足の引っ張り合いなどをしてしまうことも。果たして6人は、全員が生存した状態で遥のカラダ探しを完了することができるのだろうか。
カラダ探しの見所をチェック!!
赤い人怖すぎぃ!!
赤い人っていうのは見た目少女の幽霊みたいな感じなんだけど、まず「振り返っちゃいけない」っていうルールがあります。喋ったり唄ったりしながら近付いてくるんで、そうなったら全力で逃げるか隠れるか。で、もし逃げてる最中に捕まってしまったら。唄が終わるまでになんとかしないとそのまま殺されちゃうって感じ。
これまでに怖い話とかそれっぽい話はいくつか聞いてきたけど、個人的には「ふーん、で?」って感じでした。でも本作は、結構怖い。夜、寝る前に読んでると物音に敏感になるくらいの感じです。
「少年漫画でしょ?」とか思って、地獄先生ぬ~べ~あたりと同じ部類で考えてると痛い目に遭うと思う。そういう意味ではホラー作品が好きな人は満足できるんじゃないかと。
死が絡むことで仲間との争いが始まる
これ僕の中では「ボンビーの法則」って呼んでるんだけど(by桃鉄)、もし赤い人に狙われたら、誰かになすり付けることも可能なんですよ。第三者的な立場で見るなら「どうせ死んでも生き返れるんだから」とか思う設定でも、当事者からしたらやっぱ死にたくないじゃないですか?
だから1人でいるときに赤い人に狙われたら、仲間に助けを求めに行くのは自然だし、なんなら「他人に押し付けてでも生き残りたい」って考える奴が出てきても、別におかしいことじゃないと思う。
ただ、死ぬ前までの記憶は残った状態でやり直しになるので、もしそうなった場合は「誰に何をされたか」という記憶を残してやり直しとなります。結果的に生き返ったとは言え誰かのせいで死んだとなれば、さすがに6人の仲にも亀裂が入るでしょ。この辺りの争いも見所です。
怪談には原因が付き物
通常のデスゲームだと、そこまで深い理由はなくて「ただ、殺し合わなくてはいけない環境下にある」という設定でOKなんだけど、怪談みたいな話になってくると、それ相応の理由付けが必要になるじゃないですか?
例えば「赤い人の正体は、過去にこういうことがあって死んじゃった○○ちゃんで、こういう理由でカラダ探しをさせている」的な。言い伝え的な着地をするパターンも多いし、実際にあった事件を皮切りに成仏できずにいる的なパターンも多いと思う。本作の場合のそれが何なのかってのも大きな見所です。
カラダ探し コミックス序盤を読んだ感想・レビュー
迫りくる恐怖感はハンパ無いです。あと、こんなことをさせられているという憤りを赤い人とかにぶつけるのが正解なのに、足を引っ張ったor引っ張ってないで仲間割れするってあたりの人間っぽさもすごく面白い。見開きページの迫力とか、ベタ塗りに白文字だけのコマの迫力もすごくて、演出が巧みです。
個人的には「このあと何回か死を繰り返していくことで、死ぬことに対して慣れていって、あとはもう作業みたいになるんじゃね?」っていう不安感はあります。ホラーとかデスゲームで、死に対して恐怖を感じなくなったら、それはもう詰みでしょ。
でもそれはそれで「人間は慣れる生き物だ」って気もするし、謎解き要素も含めて今度どうなっていくかが非常に楽しみな作品ですね。
あとがき
JKのカラダ探しって考えたら、ちょっとピンクっぽい。
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