「ドレッドノット」を読んだ感想・レビュー

ドレッドノット
Ⓒドレッドノット

始めに言っておくと本作は「何の漫画なんだろう?」と思って読み始めることに、第一の楽しみが隠されているタイプの作品です。勘が良い人は気付いちゃうだろうし、これはネタバレにはならないんじゃないかって思う部分はあるものの、事前情報ゼロで読んだほうが楽しいんじゃないかと思います。

本作は面白い作品だと思ったので当ブログでも紹介しますが、まだ読んでいないし前向きに読んでみたいっていう気持ちがあるのであれば事前情報は入れずに読んだほうがいいかも。気にしないよっていう人は、なるべくネタバレしないようにして紹介するのでぜひ本記事を読んでやってください。

というわけで今回は、不気味な密室から始まるホラー漫画?「ドレッドノット(全2巻完結済み)」を紹介します。

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ドレッドノットのあらすじ

採用が決まらず、いまだ就職活動中の詩織は、駅前で声をかけてきた男に誘われて突発的にアルバイトをすることになってしまう。タクシーに乗せられて移動する途中、急激な眠気に襲われ、目を覚ますと、そこは見覚えのない不気味な密室。彼女は無事にここから脱出することができるのか……?

ドレッドノットの見所をチェック!!

今までに見たことがないお仕事漫画、ビジネス漫画

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ネタバレの範疇って難しくて、ドラゴンボールでも「7個のボールを揃えると願い事が叶う」って設定自体がネタバレって言う人もいるからアレなんだけど、本作はお化け屋敷クリエイターの物語です。

ここを掘り下げてきたかっていう驚きが第一にあって、お化け屋敷の裏側が覗けるのは唯一無二の魅力だと思います。で、見せ方もかなり上手いので、この初期設定すらも頭に入れずに読んだほうが面白いっていうね。

現にKindleの商品ページなんかに記載されているあらすじ部分でも、ここには言及していません(まぁサブタイトルまで読んでると気付いちゃうんだけど)。僕は何の事前情報も入れずに読んだから、思わずホラー漫画かと思ってしまいました。これは良い意味での裏切りだったと思います。

職人、プロとしてのこだわり

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たまに映画とかドラマの撮影現場のメイキング映像とかを見ていると「え、そこまでこだわってんの?」っていう驚きがあったりします。それこそ前後の画像や映像を見せられても「そんなに変わってねーじゃん」って言いたくなるやつ。

まぁ僕みたいな鈍感な人間には分からないプロのこだわりってやつなんでしょうけど、それを見て喜ぶのってプロじゃなくて素人だからなぁと思いつつ…。でも妥協して作られたものよりは、こだわり抜いた末に完成したものの方が多くの人の胸に刺さるような気もします。

本作ではお客さんを怖がらせるとか楽しませるということにおいて、一点の妥協もないプロの仕事を堪能できるでしょう。ここまで真剣に考えられているアトラクションだなんて思ってなかったので、読んでいて色んな発見があってめちゃくちゃ面白かったです。

エンターテイメントとしてのギミックを深掘り

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僕はお化け屋敷というものを経験したことがなく、恥ずかしながら「ホーンテッドマンションってお化け屋敷?」ってくらいのアレなんで、お化け屋敷が怖いのかどうかも分かっていません。

そして驚かせるだけの恐怖、例えば「角や暗闇に隠れていて、そこを通ろうとする人に対して音や声で驚かせる」みたいな演出なんだろうなと思っていたので、ちゃんと考えられているギミックには感銘を受けました。

はっきり言ってかなり細かい部分まで描かれているので、むしろ「この作品がもうお化け屋敷に対するネタバレなのでは?」と思ってしまったほど。いずれにしてもいかにお客さんを楽しませるかっていう部分に突き抜けているので、紛れもないプロ意識を見せつけられる作品と言っていいでしょう。

チームで一つのものを作り上げる一体感

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個人的には仕事を楽しんでやっているっていう人に対して尊敬しかないんだけど、まさに仕事を楽しんでいるという大人たちの姿が楽しめます。仕事は仕事なんだけど、こういうクリエイティブな仕事(特にパソコンに向かってばかりとかじゃないやつ)っていいよね。

もちろん本作に描かれているのはプロであり、アマチュアと比べるのは失礼だってことを理解した上で言うと、やっぱ学校祭とか文化祭みたいに「みんなで協力して一つのものを作り上げる達成感」ってすごいんだろうなぁって思いました。

ましてそれに対してお金を払ってくれる人がいたり、はたまた喜んでくれる人がいたり…。もちろん成功するっていう前提は必要だけど、かなりやりがいのある仕事なんだろうなぁと。このチームとしての団結感にも注目です。

ドレッドノット 全2巻を読んだ感想・レビュー(ネタバレなし)

めちゃくちゃ面白い作品でした。全2巻で完結するっていう状況を知ってから読み始めたからアレだし、ニッチなテーマっていうのもあって長続きしないんだろうなぁっていう不安感はありながらも、もうちょっと読んでいたかったって思った作品です。

漫画としての見せ方も上手いし、テーマもものすごくいい!最初は「お化け屋敷クリエイターって言われても、そもそもお化け屋敷に行ったこともないし…」っていう感情が大きかったけど、本当に読んで良かったです。住んでいるところに遊園地があるとかお化け屋敷があるっていう人なら、たぶん行ってみたくなるくらいに魅力的なストーリーだと思います。

全2巻でサクッと読めるのも良くて、これは打ち切りとかそんなんじゃなくて終わるべくして終わった全2巻だと思うので、まさに非の打ち所がないお仕事漫画だと思いました。ニッチなテーマだけど仕事に対するプロ意識を味わいたいとか、あまり知らないテーマを覗いてみたいという人、お化け屋敷が好きな人におすすめです。

あとがき

お化け屋敷の本質が見えちゃうという意味では冷めちゃうかも。

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