記事内に広告を含みます

「寄生獣」を読んだ感想・レビュー

寄生獣表紙
Ⓒ寄生獣

あまりグロテスクなのは得意じゃないんだけど、たまにYouTubeで「寄生虫」を見たりします。よく見るのはカマキリとハリガネムシなんだけど、カマキリが水に飛び込むやつを見るたびに恐怖というか何とも言えない感情が巻き起こってました。

本作は人間に寄生して、その意思すらも奪い取ってしまうほどの生物を描いた作品です。というわけで今回は、人間を食べる寄生生物との戦いを描いた「寄生獣(全10巻完結済み)」を紹介します。

寄生獣 あらすじ

ごく普通の高校生・新一は、ある晩部屋で、ヘビのような生物を発見する。叩き潰そうとしたその生物は、新一の右手に侵入してきた。その生物の正体は、他の動物の頭に寄生して神経を支配する寄生生物だった…!寄生に失敗し、新一の右手に寄生したミギーと新一の奇妙な生活が始まる。やがて二人は、お互いの命を守るため、人間を食べる他の寄生生物と戦い始める…。全人類必読!未来への警鐘の書が登場!!

寄生獣の見所をチェック!!

右手に寄生した生物と共存していく

寄生獣1
Ⓒ寄生獣

本作の主人公は普通の高校生だったんだけど、寄生生物によって身体を乗っ取られる際に奇跡的に脳を守ることに成功します。…が、右手に寄生されてしまい、この寄生生物と共存しなければならなくなってしまったという感じ。

寄生生物っていうと単細胞というか知能が低そうな気もしますが、本作で描かれているそれは非常に賢く、知的好奇心も旺盛です。ゆえに「お腹が空いたら食べる」というような短絡的な感じでもないので、逆に厄介と言えるのかもしれません。

本来なら脳ごと乗っ取られて自分の人格をも失くしてしまう人が大半である中、主人公と寄生生物・ミギーの共存する様子に注目です。あ、ちなみに右手に寄生したからミギーって名前になってるんで、ちょっとしたコメディー感を感じるかもしれないけど、本編はめちゃくちゃシリアスな感じになってます。

寄生生物との激しいバトル

寄生獣2
Ⓒ寄生獣

ミギーの他にも多くの寄生生物たちが地球に来ていて、そのうちの一部は非常に好戦的で主人公とバトルに発展したりします。主人公は右手に寄生生物を宿しているため、主に右手を武器に戦うことになるんだけど、相手の寄生生物はタイプによって戦い方が大きく異なっていて戦闘能力の高低も個体差が大きいです。

単なるバトルアクションだけじゃなくて、その寄生生物の特徴や能力を観察する部分から始まって、戦う場所なんかも自分に有利になるように戦況を組み立てていく感じが最高!すごく戦略的なバトルが描かれているという印象を受けました。

寄生しているからと言って思い通りに操れるわけでもないのかもしれないし、身体の相性的なものもあるんじゃないかと思います。いずれ「勉強している方が有利」とか「先制攻撃が有利」っていう部分がめちゃくちゃ面白いバトル漫画です。

寄生生物たちの最終的な目的とは?

寄生獣3
Ⓒ寄生獣

寄生生物の厄介な点がここで、学習意欲があるうえに人間に対して敵対心を持っている者が多いんですよね。もちろんこれは身体だけでなく脳まで奪われてしまった場合を指しています。

主人公のように身体の一部だけを乗っ取られているという場合は、主人公自身が人間を駆逐するという意思を持っていません。むしろ「寄生生物たちが人間を襲うのを食い止めたい」くらいに思うことでしょう。

そこで主人公がそれを止めに行ったりすると当然バトルに発展するわけで、宿主が死んでしまったら困るミギーもまた寄生生物と戦わなければならないという…。単なるバトル漫画じゃなくて奥が深いというか「生き物の本能やエゴ」みたいな部分も複雑に絡み合ってくる部分に大きな見応えありです。

寄生獣 全10巻を読んだ感想・レビュー(ネタバレなし)

だいぶ古い作品なんだけど、何度読み返してもめちゃくちゃ面白いです。寄生生物たちが集まって意見を交わしても考え方には大きな違いがあったり、主人公を研究対象として見ていたり…とにかく興味が尽きません。

そして主人公を取り巻く環境の変化というか、むしろ主人公の変化ですね。自分自身では何も変わっていないように思っていても、近しい人間にとっては何とも言えない違和感を感じているという空気感も上手く描かれていて、日常パートなのに気味の悪い雰囲気がすごいです。

所々に腕や首が切断されるようなグロテスクなシーンがあるんだけど、よほど苦手だっていう人以外にはぜひ読んでほしいと思えるほどの名作だと思います。今読むなら絵もちょっと古臭さがあるけど、内容はマジでめちゃくちゃ面白いんでこの機会にぜひ。

あとがき

顎に寄生したらジョーかよ。