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「ピッチディーラー‐蹴球賭場師‐」は3-0で勝てと言われることが簡単に思えるサッカー漫画である

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これまでにも高校野球賭博や相撲賭博などが明るみになってきましたが、スポーツ競技の一部裏では八百長が横行していることも珍しくないとか(八百長っていうか忖度?)。

一方でサッカーであればtotoという公認ギャンブルが存在しているし、今後はプロ野球にもギャンブル要素ができるとかできないとか言われてますよね。アメリカではボクシングも賭けの対象になってますし。

そんな中、日本のサッカーリーグで自分たちの思い通りにゲームを演出して、その裏で莫大な金を得ている人物がいるとしたら?

というわけで今回は「ピッチディーラー‐蹴球賭場師‐(全3巻完結済み)」を紹介します。

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作品概要

とあるチームに所属している4人のレギュラーたちは、ある取引をしながらその結果通りのスコアを演出している。

「2-0で負けろ」と言われたら、他の7人の様子や相手チーム、サポーター及び監督の目を欺きながら、2-0で負けるために試合を操作していく。

当然、あからさまに負けたのであれば八百長だとバレかねないし、あまりにもというミスが続けばレギュラーを外されることもあるだろう。それらは上手く避けなければあならない。

本作は、周りの目を欺きながら事前に決められたスコアを演出するプロたちによる、サッカー賭博の物語である。

 

登場人物

新堂 龍二

十年に一人の逸材と呼ばれる大型新人ゴールキーパー。

全国中学サッカー大会で優勝した日、家に帰ったら父親が首を吊って死んでいた。父親はアクセサリーを握ったまま死んでおり、そのアクセサリーにはとある組織の代紋と思われる模様が刻まれていた。

新堂は「父親は自殺したのではなく殺された」と思っており、父親を殺した人物の手掛かりを追っていたところを安東に拾われ、ピッチディーラーとなる。

 

滝 幸次郎

若き天才軍師と呼ばれ、ピッチディーラーとして3人をまとめ、的確な指示を出すディフェンダー。

小学生の時はバルセロナキャンプで「クライフの再来」と呼ばれたほどの実力者であり、一時は「未来のバルサを背負う存在」と呼ばれるまでになったが、急遽帰国し、ピッチディーラーとなった。

ヤクザである父親から「ピッチディーラーになって組織に近付き、その組織を壊滅させろ」と言われている。

 

佐々木 武尊

かつて「キングに最も近い男」と呼ばれたほどのミッドフィルダー。

非常に精度の高いキックを得意としており、FKでバーに嫌われるシュートを放つこともお手の物。

パスだけで自チームの選手を退場に追い込んだりなど、ピッチ全体の空気を操る技術にも長けている。

 

ハルク

超人的なフィジカルや圧倒的な攻撃能力を持つ他、勢い付いている味方FWからボールを奪う(シュートを打たれる前に自分にパスを出させる)能力が非常に高い、裏の守備の要。

別れた妻から娘の親権を取り返すには100億円を用意しないとならないため、金目的でピッチディーラーとなった。

 

ゲリー・ベック

「イングランド最後の英雄」と呼ばれた5人目のピッチディーラー。

3年前に引退した選手だが、安東との賭けに負け「ゲームに出るのは10分だけでいい」と説得されてチームに加入することとなる。

ダーティーなプレイを得意とし、審判にバレないように小さな反則を重ねることで相手をイラつかせ、最終的には相手を退場させることを得意としている。

 

安東

ある組織の命令で、八百長を作り出せるサッカー選手を探している闇のスカウトマン。

チームの雑用係を担当しながら、ピッチディーラーたちに指示を出している。

 

見所をチェック!!

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置かれた境遇の違いによる仲間割れ

4人はお金ないしそれ以外の目的もあって、ピッチディーラーになっています。その優先順位は人によって違うと言えるでしょう。

例えば新堂にとって金は二の次で、1番欲しているのは父親の死に関係している組織の情報です。滝に関しても一緒で、最終的には組織の元締めに近付くことが目的なので、とにかくディールを成功させ続けることが重要項目となっています。

一方でハルクの場合はお金が最重要事項ではあるんだけど、もし対戦相手から「もし次の試合でハットトリックをしてくれたら、特別ボーナスを出そう」という打診があれば、そちらに乗っかった方が得られる金額が多いことも考えられるわけです。

そこでチームに課された指令が「3-0で負けろ」だった場合、新堂と滝はハルクに得点を許すことなく負け試合を演出しなきゃいけないんだけど、これがメチャクチャ面白い。

 

相手からの買収

買収を持ちかけられるのはハルクだけではなく、新堂にも持ちかけられます。

こっちは非常に分かりやすくて、対戦相手もサッカー賭博をしていて自分が勝つ方に大金を賭けるから、新堂に八百長で負けてくれと言ってるんですね。で、その見返りとして「新堂の父親が最後に会った人間を教える」と言っています。

新堂としては、組織の信頼を得て組織の尻尾を掴むことが最終目標なので、ディール失敗は許されません。でも、ここで相手の誘い通りに従えば、極めて有力な情報を得ることが可能です。

実際にここで下される指令も負け試合だったら都合よく事は進むんだけど、そうは問屋が卸さないっていうね。組織には勝てって言われて、親父の情報が知りたければ負けろって言われてる。「果たして新堂がとった行動は?」このあたりも大きな見所です。

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全巻読んだ感想

最初はメチャクチャ面白くて、心理戦とか水面下の駆け引きみたいなのが好きな人なら夢中になるような要素がたっぷりあったし、それでいてサッカー漫画ってのが良かったと思います。

スポーツ漫画って基本的にはクリーンな作品が多いじゃないですか?そういう意味でも非常に斬新で、なによりも昨今注目されつつある賭博ですからね。「これは流行らないわけがない!」って思ってたんだけど、実際には全3巻で幕を閉じています。

終わり方も結構な急展開で、たぶん打ち切りだったのかな?急遽打ち切りが決まったにしては、それなりのカタチに仕上げてきた感はあるけど、それにしても最初に抱いてた期待に応えてくれるようなフィナーレではなかったです。

そのあたりを考慮すると「テーマが面白くて序盤も勢いがあっただけに、勿体無いと思える漫画作品」というのが最終評価かも。

でも10巻も20巻も引っ張って最終的に駄作になった作品ではなく、全3巻という読みやすいボリュームなので、ギャンブル漫画とか一風変わったサッカー漫画が読みたいという人は楽しめるでしょう。

 

あとがき

「2-0で勝て!」って言われてほっとするサッカー漫画なんて本作くらい。

 

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