「ピンキーは二度ベルを鳴らす」を読んだ感想・レビュー

ピンキーは二度ベルを鳴らす
Ⓒピンキーは二度ベルを鳴らす

個人的には「ユートピアズ」でうめざわしゅん氏の作品に惚れましたが、一番好きな作品を挙げろと言われたら本作を挙げるかもしれません。それくらい本作の世界観には唯一無二の魅力を感じさせられました。

ちょっとダークながらもコミカルな感じが、まるで温かいアイスを食べているような不思議な感覚って言うのかな…。1巻完結でサクッと読めるという意味でも、非常におすすめしたい漫画の一つです。

というわけで今回は、うめざわしゅん氏による破格の劇薬コミックノワール「ピンキーは二度ベルを鳴らす(全1巻完結済み)」を紹介します。

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ピンキーは二度ベルを鳴らすのあらすじ

「同情は善意の悪癖だ」悪党うごめく夜の街に彷徨うトラブルを抱えた女たち――― DVを受ける子持ちのホステス、JKビジネスで働く少女、ワケありハーフの美女、拳銃を手にしたOL… 「他人の為に自分を犠牲にするような奴はいつまで経ってもニセモノさ」危険なアンダーグラウンドの世界で頼りになるのは、この男しかいない! 小人症のヤクザ、通称・リトルピンキーが硫酸を武器に相棒・チーフを従えて裏社会の悪を斬る! うめざわしゅんが描く破格の劇薬コミックノワール!

ちなみにKindle Unlimited登録者なら無料で読めるのでぜひ読んでみてください。

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ピンキーは二度ベルを鳴らすの見所をチェック!!

小人症のヤクザがアンダーグラウンドな世界で大活躍

ピンキーは二度ベルを鳴らす
Ⓒピンキーは二度ベルを鳴らす

本作の主人公は小人症のヤクザです。「小さい」はいいけど「かわいい」はダメっていう、なんともよく分からない価値観を持っていたりする部分も含めてちょっとコミカルな感じがあるものの、中身はマジもんのヤクザです。

悪党うごめく夜の街に彷徨うトラブルを抱えた女たちを助けるという感じの作風で、見た目に反してって言ったらアレだけど「裏社会で最も頼りになる存在」と言っても過言ではありません。

悪い男たちに虐げられたり食い物にされている女性たちの元に駆け付け、迅速にそのトラブルを解決し、最後に心に響くような一言を添えて去っていくその姿は男としての器の大きさを感じさせるものとなっています。

アンダーグラウンドな世界を舞台にした漫画っていうと、リアリティのある恐怖のようなものがウリになっている場合が多いと思うんだけど、本作はどちらかと言えば人間ドラマ的な要素に見応えがある作品と言っていいでしょう。

ドスやチャカじゃなくて硫酸を使用する

ピンキーは二度ベルを鳴らす
Ⓒピンキーは二度ベルを鳴らす

簡単に言えばヤクザ漫画に該当する本作が、通常のヤクザ漫画と比べてちょっと異質なのは大きく二点。

一つは「主人公が小人症かつ見た目的に全然怖くない」という点です。これはハッタリが効かないという意味ですごく大きなデメリットじゃないかと思うし、今までになかったんじゃないかと思います。ただし一方で「見た目にハンディを持ちながらも地下社会を生き抜いてきている」という意味では、本物よりも本物じゃないかって気もするんですよね。

そしてもう一点は「武器として硫酸を用いる」という点です。ドスでもチャカでもなく硫酸を使うとは…。ヤクザ漫画の中にはロケットランチャーを使用する「ドンケツ」って作品も有名だけど、こっちはまだヤクザっぽいじゃないですか?硫酸とかって完全にサイコパスか変質者の武器でしょ。

シリアスな展開の中にも感動できる要素あり

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Ⓒピンキーは二度ベルを鳴らす

アングラな世界を舞台にした漫画の多くは、後味が悪くないエピソードも少なくありません。でも本作に収録されているエピソードは、どれも「シリアスな展開の中にも感動というか響いてくるモノがある」という感じに仕上がっているんです。

個人的にはこれがヒューマンドラマとして秀逸なクオリティになっていると思っていて、なぜ本作がアニメ化・ドラマ化されないのかが不思議で仕方ないくらい。まぁ実写キャストが難しいっていうのはあるのかもしれないけど、こち亀の両津を香取慎吾さんがやったくらいだから何でもアリなんじゃないの?

いずれにしても本作は悲しくなって終わりっていうだけの物語じゃないので、シリアスな展開の漫画がそこまで得意じゃないという人にも読んでほしいと思える作品です。

ピンキーは二度ベルを鳴らすを読んだ感想・レビュー(ネタバレなし)

冒頭でも軽く触れたんだけど、うめざわしゅん氏の作品の中で一番好きなものを挙げろって言われたらこれを挙げるかもしれません。それくらい心理描写が深い作品だと思っていて、すごく読み応えのある全1巻完結漫画です。

見た目はコミカルだけど内面は超やべーおっさんっていうのも味があると思うし、色んな境遇に置かれている女性たちを助けていくっていう展開が、男性読者なら憧れてしまう部分も少なくありません。これを長身イケメンがやってたら女性読者のファンが殺到するんじゃないかってくらい。

まぁそうは問屋が卸さないからこそ、主人公の設定が本作の魅力になっている的な部分もあると思うし、小っちゃいおっさんがカッコイイ行動をするからこそ魅力的な気もするんですよね。主人公の魅力的な雰囲気、女性たちのトラブルを解決に導く手腕、テンポの良さ…どれを取っても最高レベルだと思います。

あとがき

硫酸を武器に裏社会の悪を斬るっていう設定がもうカッコイイ。

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