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「吾峠呼世晴短編集」を読んだ感想・レビュー

吾峠呼世晴短編集
Ⓒ吾峠呼世晴短編集

これまでに短編集をいくつも読んできたけど、本作は僕が今まで見てきた中でKindleレビューの評価がぶっちぎりで高いような気がしました。鬼滅人気の余波がここまで及んでいるって考えたら、マジで末恐ろしい勢いです。

鬼滅のベースとなった物語を含む4つの短編が収録されている本作は、ダークファンタジー好きや鬼滅ファンにはたまらない仕上がりと言っていいでしょう。というわけで今回は、鬼才・吾峠呼世晴の神髄「吾峠呼世晴短編集(全1巻完結済み)」を紹介します。

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吾峠呼世晴短編集のあらすじ

週刊少年ジャンプの俊英・吾峠呼世晴の軌跡―― アニメ化も果たした連載デビュー作『鬼滅の刃』の前身となる『過狩り狩り』、本書のカバーを飾る異色作『文殊史郎兄弟』、掲載当時も話題を呼んだ『肋骨さん』『蠅庭のジグザグ』の読み切り四作品を収録。鬼才・吾峠呼世晴の神髄、ここにあり!!

  • 過狩り狩り
  • 文殊史郎兄弟
  • 肋骨さん
  • 蝿庭のジグザグ

以上の4編が収録された短編集です。作者の吾峠呼世晴氏は「鬼滅の刃」が有名。

吾峠呼世晴短編集の見所をチェック!!

過狩り狩り

吾峠呼世晴短編集
Ⓒ吾峠呼世晴短編集

あの大ヒット漫画「鬼滅の刃」のベースとなった読み切り作品だそうです。確かに全体的に漂っている暗い雰囲気や、過酷な試練を乗り越えて強くなった主人公っていう部分には、それなりの鬼滅っぽさを感じるような気がします。

簡単に言うと「隻腕の剣士と和風ドラキュラのバトル」みたいな感じのダークファンタジーです。着物を着た吸血鬼はあまり見たことがないということで描いてみたとのこと。これが鬼の原型ってことなんでしょう。

読み切り作品ですからアッという間に終わってしまい、物語も結末までしっかり描かれているというよりは余韻を残すような感じで終わっていました。個人的にはちょっと消化不良だったけど、鬼滅ファンなら読んでおきたい短編だと思います。

文殊史郎兄弟

吾峠呼世晴短編集
Ⓒ吾峠呼世晴短編集

殺し屋に復讐を依頼するという感じの物語で、こちらも暗い世界観は共通です。主人公は父親を殺された少女なんだけど、なぜ父親が殺されてしまったのか等のバックボーンにはほとんど触れられておらず、ただ少女から依頼を受けた殺し屋が復讐を果たすという感じのバトルアクション。

短編だから仕方ないんだけど、もうちょっと世界観がはっきり伝わってくればまた見え方も違ったんじゃないかと思います。想像する楽しみとか考察する楽しみはあるけど、もっと詳しく読みたかったと感じた短編です。

肋骨さん

吾峠呼世晴短編集
Ⓒ吾峠呼世晴短編集

邪気に侵された人を浄化する役割を持つ「浄化師」の物語です。最初から最後まで綺麗にまとまっている短編で、説明不足に感じることもなく、すごく面白いダークファンタジーでした。

邪気に侵された人物の狂気じみている感じも伝わってきたし、バトルシーンも見応えたっぷりです。主人公がなぜ浄化師になったのかっていう物語の部分にもちゃんと意味があって、思わず唸らされてしまいました。

この短編集に収録されている4つの短編の中で、個人的に一番好きなエピソードです。

蠅庭のジグザグ

吾峠呼世晴短編集
Ⓒ吾峠呼世晴短編集

自殺が多発している町で、その原因を探る「解術屋」の物語。明らかにおかしい数の首つり自殺が発生していて、それが呪いによるものだったらその呪いを解こうということで奔走するという感じのストーリーです。

これも読み切り作品として綺麗にまとまっている作品で、ちょっとミステリー・サスペンス的な要素もあるダークファンタジーという印象を受けました。最後のオチが教訓を得るような仕上がりになっていて、何かを考えさせられるところまでがワンセットとなっています。

主人公が持つ特殊能力も斬新な感じだったし、このエピソードも面白くて結構好きです。

吾峠呼世晴短編集を読んだ感想・レビュー(ネタバレなし)

「あの鬼滅を描いた…」っていう枕詞が付いてしまうと正当に評価できないというか、もう面白いって言わなきゃいけないみたいな空気感を感じずにはいられないんだけど、後半の二作品はストーリーも上手くまとまっていて非常に面白かったです。

前半の二つがやや説明不足というかちょっと分かりにくいのと、もうちょっと先の展開や補足の物語が読みたいっていう感じなんですよね。満腹にさせないっていう感じになってるのはいいんだけど、腹八分にも満たないっていうのかな。

いずれにしても後半の二つは見応えばっちりなダークファンタジーだし、鬼滅のベースになった物語っていうだけでもファンには十分すぎるほど価値のあるエピソードだと思うので、本短編集が気になっているという人は読んで損はしないと思います。

あとがき

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