教師を主人公にした漫画を読んでいると「こんな先生がいたらいいのになぁ」っていう憧れの対象であることが多いじゃないですか?本作の場合はそれとはちょっと違うんだけど色んな意味で憧れる存在です。
先生そのものに憧れるというよりは、この先生ありきのクラス全体に憧れるって言った方が適切かもしれません。というわけで今回は、とにかく笑える女子高の日常を描いた「女の園の星(連載中)」を紹介します。
女の園の星 あらすじ
「声を出して笑った」の声、続出!!! 漫画賞総ナメ『夢中さ、きみに。』の和山やま初連載! ある女子校、2年4組担任・星先生。生徒たちが学級日誌で繰り広げる絵しりとりに翻弄され、教室で犬のお世話をし、漫画家志望の生徒にアドバイス。時には同僚と飲みに行く…。な~んてことない日常が、なぜこんなにも笑えて愛おしいんでしょう!? どんな時もあなたを笑わせる未体験マンガ、お確かめあれ!
女の園の星の見所をチェック!!
心地良いノリと学校あるある
表紙の時点では全く想像できなかったんだけど、本作は女子高を舞台にしたかなり笑えるコメディー漫画です。ちょっとシュールな笑いも含みつつ、幅広い読者に笑いを届けることができる万能な作品だと思いました。
というのもテーマになっているのが学校あるあるで、割と想像しやすい世界の物語っていうのが大きいような気がします。それこそ学級日誌でワケの分からないノリが始まることって珍しくないと思うんだけど、備考欄でしりとりを始めるってくらいのことは割と多くの人が似たような経験をしているのでは?
実際にこういうことをやるってなると、全員が全員仲良しってわけにもいかないクラス単位はしんどいって感じちゃう僕みたいな人間でも、仲良しクラスが楽しいノリでやっていることを俯瞰的に見ている分にはめちゃくちゃ面白いです。
先生の面白いキャラクター
本作の主人公は女子高の先生です。見た目も内面も真面目そのものなんだけど、ちょっとずれているというか、天然なんだろうか…。いずれにしてもギャグ漫画のように盛大にボケていくというスタイルではなく、キャラクターそのものが面白いという感じです。
主人公にその気がないっていうのもあって笑い欲しさにしゃしゃり出てくる感が一切ないし、読者を笑わせようとして気張っている感もないので自然と笑わされてしまうんですよね。
本来のギャグ漫画だとツッコミがあることで「ここ笑うところですよー」って教えてくれる的な面もあるとおもうんだけど、そういうのも無しにコンスタントに面白いと思えるネタを放り込んでくるのは凄すぎて恐怖を感じるくらい。控えめに言ってもめちゃくちゃ面白くてニヤニヤさせられてしまう漫画です。
びっくりするレベルのボケ
「え、それどういうこと?」っていう場面が結構あります。例えば卒業アルバムに載る写真なんてのはその当時の微妙なノリとか空気感があるから、後から見たときに恥ずかしいって感じることも珍しくないじゃないですか?
それこそサンドウィッチマンの富沢さんの写真なんかバラエティで手垢が付くほど擦られまくってるし、あそこまではいかないまでにしても似たようなポーズを取ったっていう人は世の中に五万といるのではないかと思います。
そんな中、クワガタを肩に乗せて卒業写真を撮った人が果たしているでしょうか…。クワガタだよ?なんでこんなことになってんのって思わずにはいられません。これを笑わせようと思ってやっていないっていうのが心底恐ろしいです。こんなん面白くないわけがない!
女の園の星 序盤を読んだ感想・レビュー
あまりにも前評判が良かったので手に取ってみましたが、これは大当たりでした。めちゃくちゃ面白いです。タイトルと表紙からは、まさかこんなに笑わせてもらえるとは夢にも思わなかったし、コメディー作品が好きな人は絶対に読んだほうがいいってくらいの作品だと思います。
シュールな空気感が漂ってはいるものの、万人受けするシュールさっていうのはなかなか珍しいし、独特すぎて笑えないってこともありません。よくある学校あるあるをベースに、主人公の特殊な雰囲気が乗っかって唯一無二の世界観になっていると言っていいでしょう。
笑える漫画、ニヤニヤできる漫画が好きな人には文句なしにおすすめ!タイトルと表紙でそそられないからって敬遠するには勿体なさすぎる超面白作品です。
あとがき
女子高の先生って楽しいかキツイかの両極端なイメージ。