「疫神のカルテ」を読んだ感想・レビュー

疫神のカルテ
Ⓒ疫神のカルテ

新型コロナで再確認しましたが、得体のしれない流行病っていうのは例外なく怖いもんです。特にどういう状況で発症するのか、治るのかっていう部分はめちゃくちゃ気になります。

そして人に移してしまうことも含めて「人に危害を与えてしまう」っていう病気は、ファンタジーの要素としても興味深くなると言っていいでしょう。というわけで今回は、死闘と救済の超倫理医療SFアクション「」

疫神のカルテのあらすじ

兄と二人暮らし、平凡な毎日を送る少女・赤野衣兎。その日常はある日突然、壊れて消えた。超常能力を発現する病「疫神症候群」を発症した兄は血を振り撒く怪物と化し、現れた国防隊は平和のために、無情にも兄の殺害を決断する。しかしその時「医療遂行機構」を名乗るふたりが、国防隊を制止した。「目の前にいるのは患者だ。我々は患者を救うために来た」 彼らは「疫神症候群」の患者でありながら、その超常能力を使って「疫神症候群」の治療に挑む、医者だった。“ハードボイルドの純血統”樋口紀信が描き出す、「医療」と「異能」の臨界点。死闘と救済の超倫理医療SFアクション、ここに開幕!!

疫神のカルテの見所をチェック!!

怪物化してしまう流行病が蔓延

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  • 誰でも罹る可能性がある
  • 原因不明
  • 超常能力を発現する
  • 完全に治す方法は…

このご時世に流行り病をテーマにした作品を描かれると、もうそれだけで注目してしまうっていう人も少なくないのではないでしょうか。本作で描かれている流行り病には上記4点の特徴があります。

現在のリアルな世界でも世界中を探せば原因不明の難病・奇病がいくつか存在しますが、発生割合的には結構低いものがほとんどじゃないかと。でも本作で描かれている病気については割と高頻度で発生しているようで、自分の身近な人が罹ってもおかしくないっていうレベルらしいです。

この病気にかかってしまったらどうなるのか、超常能力にはどのようなものがあるのか…この辺りに注目してみてください。

実の兄が疫神症候群になってしまう

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本作の主人公は14歳の女の子で、社会人の兄と二人で暮らしているという設定です。兄が体調を崩して会社を休ませようとしたら、この流行り病が発動してしまうという…。

まぁ身内として最も気になるのは「兄を殺さずに保護、治療してもらえるのか」っていう点だと思います。ゾンビ漫画とかでもそうだけど、やっぱ自分の家族がなったら「他人に危害を加えることは無いからなんとか…」って言いたくなるじゃないですか?

で、発症する超常能力の種類によって他人に危害を加えないっていうものについては保護されるかもしれないけど、逆に危険性が認められる能力が発症した場合にどうなるのか…この辺は大きな見所と言っていいでしょう。

毒を以て毒を制すタイプの医者による能力バトル

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発症者が出たとき、まずは国防隊と呼ばれる戦力部隊が駆け付けます。そこで第一段階のバトルが発生し、その後で医者(疫神対応機関)が到着するという流れ。国防隊は自衛隊みたいな感じなのか重火器で応戦していたのに対し、疫神対応機関は超常能力を使用できるので、ここで初めて能力バトルが展開されると思っていいでしょう。

この疫神対応機関は医療遂行機構であるの同時に、この流行病の患者でもあるというのがポイントです。ワンピースで言うところの悪魔の実の能力、ハンターハンターで言うところの念能力は病気として発症し、そこで選ばれた人材が医療遂行機構に勤務するっていう展開なのかも。

いずれにしてもどんな能力を持つ人物が出てくるのか、この病気が治癒することがあるのかなど気になる展開が続くダークファンタジーだと思います。

疫神のカルテ 1巻を読んだ感想・レビュー(ネタバレなし)

タイトルにもカルテってあるから分かるように超倫理医療SFアクションっていう謳い文句のようです。でも医療要素があるかって言うと微妙なような気がします。少なくとも医龍とかDr.コトーとかそういう作品が好きな人が読んで楽しめる感じではないと思いました。

謎の流行病にとって怪物化してしまう人がいて、その人によって周りの住人たちが殺されないように自衛隊みたいなのが出動し、時間を稼いでいる間に医者が来る。で、医者はバトルをしながら相手を落ち着かせるっていう感じになってるので、病巣の除去手術みたいな流れにはなってるけど行き着く先は能力バトルです。

身内が病に侵されてしまうっていうのがダークファンタジーっぽくて、先の展開が非常に気になります。主人公も平熱の低さを武器に活躍していきそうな感があるので、この先の展開に期待です。

あとがき

このご時世に流行り病は鉄板。