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唯一無二の重み持つ傑作漫画「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」

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砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない表紙

 

漫画のタイトルが目を引くという作品は山ほどあれど、やっぱ分かりやすいタイトルの方が親しみやすいわけで…。奇をてらったタイトルも嫌いじゃないんです。でもその意味が読者に伝わらなければ意味がないのも事実。

そういう意味では本作のタイトルは非常に目を引くし、最初は意味が分からないと思います。でも読了後に「こういう意味だったのでは?」っていう答えが出るはず。それも読んだ人の数だけ。これを上下巻のボリュームでやるんだから凄い。

というわけで今回は、唯一無二の重み持つ傑作漫画「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない(全2巻完結済み)」を紹介します。

物語に関する重要なネタバレは一切ありません。

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砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない マンガ概要

現実主義の女子中学生・なぎさと、自分を人魚だと言い張る不思議な転校生・藻屑。2人の少女の出会いが、甘く切ない思春期の痛みを呼び寄せる。桜庭一樹の原点といえる小説を気鋭・杉基イクラが鮮烈に漫画化!!

 

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけないの見所をチェック!!

不思議ちゃんのようなそうでないような転校生

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない1

 

本作がどのような作品なのかという事前情報を一切仕入れずに読み始めた場合、タイトルの不思議めいた感じと乙女チックなキラキラした雰囲気の絵のギャップに驚きます。しかし本作のキーマン(キーウーマン?)である転校生の彼女が自己紹介した時、既に本作の魅力に引きずり込まれたと言っても過言ではありません。

アイドルのような風貌を持った女子の転校生がありながら、色めき立つ様子はそこそこに不思議な空気が広がる感じって言うんでしょうか。超が付くほど特徴的な名前を掴みに使うわけでもなく、一見すると「不思議ちゃん」のような言動をしているものの、それは素の彼女じゃないような気がするというか…。

変な奴なんだけど、思春期の頃に興味を持つのが難しいくらいの風貌と近寄りがたい独特の空気を纏うバランスが秀逸で、物語の中にグッと引きずり込まれます。転校生然り、本作に登場するキャラクターの個性はかなりエグい。

 

伏線の張り方がエグい

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない3

 

事前情報なしの初見だと何も思わないワンシーンが、二度目に読んだ時は頭の中でカラーになります。最初は何も思わなかったただの1コマ2コマが、次に読んだときは心拍数上げてくるからね。こういう場面がかなり多くて、複線の張り方がエグい漫画と言って間違いないです。

一見すると意味のないセリフ、意味不明な描写が多いのは「木を森の中に隠そうとしたのかな?」と思うくらいで、しかも木が何本隠れてるかわからないほど。上下巻っていう2巻構成だけど、読了後の満足感は映画1本分以上です。

 

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない 上下巻を読んだ感想・レビュー

ぶっちゃけどんな物語かってのも伏せた状態で読んでほしいです。あらすじに関する事前情報が入っちゃうほど、先入観を持って読み進めちゃうと思うし、そういうのを裏切る感じの作風ではないので。

もし「恋愛漫画」って言われたら、主人公と転校生の間で同性愛が芽生えるんだろうな…みたいなことが予想されちゃうし、タイトルと「変な転校生が来る話」くらいに留めておくのがおすすめです。

個人的には小説がどうこうとか、コミカライズがどうこうってあんまり言いたくないんだけど、本作に関しては小説で読んでも面白いのかなぁと思いました。描写が絵ではっきりと伝わってこなくても、想像しながら楽しむ面白さっていうのかな。もちろんコミックスも面白いんだけど。

砂糖菓子がどうのこうのってタイトルの割には決して軽くない物語です。読む人は選ぶし、何度も繰り返し読みたくなるような感じではないけど、マンガ好きの人には押さえておいて欲しいと思えるくらいの名作だと思います。

 

あとがき

錆び付いたマシンガンで今を撃ち抜こう。

 

 

 

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