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遺伝子操作が産業になった世界「螺旋じかけの海」に見る命のカタチとは?

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螺旋じかけの海表紙

 

kindleアンリミテッドで何か面白い作品がないかと探していたら、遂に見つけてしまいました。kindleアンリミテッドに加入している人なら、読まないと損だって断言できるレベルの名作漫画です。

人間と〇〇の掛け合わせを取り扱ったバイオSF漫画で、今はまだファンタジーの世界の物語のように思えますが、近々現実のものになりそうな雰囲気も感じられて、良くも悪くも複雑な心境になります。

こんな記事を読んでる暇があったら一刻も早く読んでほしいんですが、一応僕なりに本作の魅力を紹介するつもりです。というわけで今回は、遺伝子操作がもたらす命の物語「螺旋じかけの海(連載中)」を紹介します。

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螺旋じかけの海 マンガ概要

「ヒトの線引きからあぶれた生き物を好きにしていいのなら、私も私を好きに扱っていいだろう――?」
遺伝子操作が産業として発達し、人間であることの線引きを自由に操作することすら可能となった世界。
水没した街の残骸で暮らす人々の中には、人間以外の動物の遺伝子を持つ「劣った」者が存在する。遺伝操作を生業とする生体操作師・音喜多(おときた)。
自身も何種もの異種遺伝子を抱え、自分を実験体にし続け生きる彼の元に、様々な事情を抱えた者たちが訪れる――。

 

螺旋じかけの海の見所をチェック!!

ヒトと何かのハイブリッドが存在する世界

螺旋じかけの海1

 

本作はバイオSFと呼ばれているジャンルの漫画で、ヒトと何かの遺伝子を持っている生き物が登場します。専門用語で言えば「キメラ」って呼ばれてるのかな?2021年、某大国がヒトとサルの細胞を持つキメラを作ったっていうニュースが流れたけど、そんな感じの世界の物語です。

だから人魚とか人面犬みたいな生き物が多数登場するし、人魚って一口に言っても「上半身が人間で下半身が魚」っていう想像通りのパターンもあれば「足の一部分だけが人魚」みたいなパターンも。これはケースバイケースで、一定割合がヒトでなくなってしまうと人権も認められません。

金持ちの道楽や金稼ぎの道具として生み出されたキメラがいたり、自然発生でなってしまったキメラもいたり…。そして自分の体を実験体にしている物好きも。そんな物好きが様々な境遇のキメラと出会い、接していくのが大まかなストーリーです。

 

命に対して真正面から向き合うシーンが満載

螺旋じかけの海2

 

最初は体の一部がワニという症状だったとしても、ワニの範囲が広がってくれば二足歩行のワニという状況にもなるし、もっと進行すれば言葉が話せるワニという状況にもなっていきます。ワニの割合が一定を超えると人権が無くなってしまうため、人里離れた所でひっそりと暮らしているとして、もし完全にワニになってしまったとしたら…?

そしてそれが友人だったとして「お前を食おうとしたら殺してくれ」と遺言にも似た頼みを引き受けていた場合、そうなってしまった時に友人を銃で撃つことが正解か否かという問題は非常に難しいところです。

命がかかわってくると理屈じゃない問題がたくさん出てきます。ましてそれが友人だったり家族だったりすると、世間的な正解と自分の中の正解に相違が出てくることも珍しくないでしょう。本作には命の重さや命の在り方について読者に問うようなシーンが多々あり、読者の数だけ答えが見つかる作品だと思います。

 

素敵な感動できるシーンばかりではない

螺旋じかけの海3

 

ヒトと何かのハイブリッドと聞けば、それがビジネスになるということは想像に容易いです。ということもあって、本作には「てめえらの血はなに色だーっ!! 」と言ってやりたい人間が多々登場します。そしてキメラになってしまったがゆえに、不幸な形で命を落としてしまう結末も少なくありません。

あとは「読者がどう捉えるか」というパターンが非常に多く、人によってはグッドエンドだし、人によってはバッドエンドに映るというエピソードが多いです。例えば命の授業で有名な「小学生が最終的に食べるという目的で豚を飼育して、最後に本当にこの豚を食べるかどうか」みたいな話って言うんでしょうか。

「元々食べるって結論ありきで飼育したんだから食べる」って意見もあれば、「愛情注いで育てたんだから家族みたいな存在だし、食べるなんて考えられない」って意見も出るわけで。どれが正解でどれが不正解ってことはないと思うんです。そんな感じで、本作には読者の感じ方によって色が変わるエピソードが非常に多いのが魅力と言えます。

 

螺旋じかけの海 コミックス3巻まで読んだ感想・レビュー

作者の永田礼路氏は、医者と漫画家の二足の草鞋を履きこなしているスーパーマンみたいです(…天は二物を与えてるじゃねえか)。最初に言っておくと、コミックスの3巻が2020/7/3に発売されていますが、3年半ぶりの続巻とのことなので、この続きも気長に待つ必要がありそうです。

さて本作はバイオSFということで、近い将来に現実味を帯びそうな内容という気がしないでもないという部分に少しの不気味さを残しつつ、命の重さを色んな形で投影している超が付くほどの良書だと思いました。端的に言ってめちゃくちゃ面白いです。

それも単純に面白いと言うのも憚られるというか、とにかく考えさせられるエピソードが満載で、個人的には「これを面白くないっていう人っているんだろうか…」くらいの感じに思えてます。これがkindleアンリミテッドで無料で読めるなんて、良い時代だなぁと。

 

 

あとがき

お前も戯れに腕をもがれてみろ。

 

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