個人的には学生時代にヤンキー女子を見たことがなく、そういう存在のヒロインが登場するとちょっと気になります。良い・悪いは別にして、とにかく見てみたいという興味がハンパないんですよね。
だからヤンキー女子が登場するだけで平常点がちょっとアップしてしまう感はあるんだけど、本作はその辺を厳しく見ても面白いラブコメなんじゃないかと思いました。というわけで今回は、Twitterで大反響のコワ可愛いすれ違いラブコメディ「となりの布里さんがとにかくコワい。(連載中)」を紹介します。
となりの布里さんがとにかくコワい。のあらすじ
隣の席は、ヤンキーでした―― 見た目がコワい布里さんと、見た目も中身も普通な平くん。そんな正反対な二人が隣の席同士に。ビビりまくる平くんだが、布里さんはまさかの一目ぼれ！ そんな彼女のアプローチは、コワいんだけどなんだか可愛いくて…!? 伝わりそうで伝わらないもどかしさに、思わずニヤけちゃうこと間違いなし!! Twitterでも大反響の“コワ可愛い”すれ違いラブコメディ、第1巻!
となりの布里さんがとにかくコワい。の見所をチェック!!
ヤンキー女子と平凡男子の学園ラブコメディー
本作は高校生活の初っ端に出鼻をくじかれたら…という典型例。平凡男子・平くんの隣がヤンキー女子で、前途多難な幕開けを迎えてしまうというラブコメディーです。どこにラブの要素があるかと言うと、そのヤンキー女子・布里さんがが平くんに一目惚れしてしまうという非常に分かりやすい内容になっています。
まぁ読んでるこっちからすれば分かりやすいんだけど、平くんからしたらやることなすことがマイナスになっているような気がしてならないっていうすれ違う感じがめちゃくちゃ面白い！
僕もそうなんだけど、あんまり仲良くないというか自分が怖いと感じている人の冗談って冗談っぽく聞こえなかったりするじゃないですか？そういうわかりみもあったりして、所々でニヤニヤできるラブコメと言っていいでしょう。
見た目の怖さによって生じるすれ違い
同じ言葉でもニュアンスが違うとか、二つの意味を持っているという場合、言う人によって受け捉え方が変わってしまうこともあると思います。こういうのを見てるとつくづく「日本語って難しいなー」って思わされますよね。
「しっかりしている、こざかしい」っていう相反している意味の言葉を言われたら、相手が自分に好意を持ってくれているなら前者のようにも思えるけど、ちょっと怖いヤンキーに言われたら間違いなく後者でしょ。
こういう感じで主人公の自信の無さが誤解やすれ違いを生むっていうパターンが非常に多く、少しずつすれ違っていく様子がめちゃくちゃ面白いです。キャラがまったく違う二人だから成せる展開だと思うし、遠めに見ている分にはほっこりできると思います。
真意が本人に伝わらないからこその面白さ
布里さんがポジティブな意味で言っている言葉を、平くんがすべてネガティブに変換するっていうのがとにかく面白いんだけど、特に「恋愛ジャンルに関する言葉」に関しては一級品だと思いました。まぁラブコメだから当然っちゃ当然なんだけど。
布里さんがヤンキーとは言っても可愛い部分が溢れていて、不器用なだけなんだと思い知らされる部分が面白いというか…。普通、自分にとって苦手な人に対して「あの人は良い人なんだけど不器用なだけ」って言われても「嘘つけ！」って言いたくなるじゃないですか？でも本作のヒロインに対してそういう感情を抱く読者はいないでしょう。
ヤンキーとは言いつつもややマイルドな雰囲気もあるし、言っても平くんがそこまで怯えてないっていうバランスも見事だと思います。布里さんの真意がいつか平くんに届くのかって部分にも注目です。
となりの布里さんがとにかくコワい。 1巻を読んだ感想・レビュー(ネタバレなし)
設定自体は珍しくないしぶっちゃけ割とよく見る感じのラブコメだと思ったんだけど、4コマの軽快なテンポで進むのが心地良いラブコメです。あとはヤンキー女子がヤンキー過ぎない部分、ラブコメ部分も過剰にやりすぎてないっていう感じが好印象でした。
見た目だけのマイルドヤンキーというか、そもそも主人公の平くんが勝手に怖がってるだけっていう部分もあって、かなり入り込みやすい作品だと思います。絵も綺麗だし、布里さんも可愛い。
主人公たち以外にも魅力的なサブキャラが多数登場するので、その辺も楽しめるポイントじゃないかと思います。1巻の滑り出しは好調だし、すれ違い系のラブコメが好きな人におすすめです。
あとがき
となりの平くんがとにかく好きな話。
