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「もういっぽん!」を読んだ感想・レビュー

もういっぽん!表紙

 

そこまで競技人口が多いように思えないんだけど、日本のお家芸ということで金メダルを量産しているからかな。柔道というジャンルは数々の名作漫画も生み出しています。特に女子柔道部を描いた作品は意外と多く、まさに大和撫子と言っていいような、凛とした強い女性が活躍する様子が描かれているんですよね。

本作も例外ではありません。一見可愛らしい女の子たちが、青春を捧げて柔道に打ち込む姿…。これには何かを想わずにはいられないでしょう。というわけで今回は、青春柔道ライフ「もういっぽん!(連載中)」を紹介します。

 

 

もういっぽん! あらすじ

もういっぽん!1

 

中学最後の大会で結果を残せず、柔道をやめるつもりだった、園田未知。でも、親友の早苗や、最後の対戦相手だった永遠に誘われて、高校でも続けることになり…? 一緒、だから楽しい。わたしたちの青春柔道ライフ、はじまる!

 

もういっぽん!の見所をチェック!!

中学で辞めたはずの柔道ライフ、高校にて再始動!

もういっぽん!2

 

本作の主人公は2人の女の子ですが、いわゆるガチ勢ではありません。中学までは一生懸命柔道に打ち込み、高校生になったら柔道じゃない部分に打ち込もうと思っていた子たちです(厳密に言うと主人公は3人かもしれないけど、1人は全国区)。

それがひょんなことがキッカケで、高校でも柔道を始めることになったという感じ。最初は「寒稽古なしでもいい、土日は休みでもいい」くらいの熱量で入部(入部というか創立?)します。

今後、もしかすると「やっぱ負けるのは嫌→猛特訓」みたいな感じに進んでいくかもしれないけど、今みたいな緩い感じの柔道漫画も面白いんじゃないかと。

柔道部が無くなって、武道場がすべて剣道部のモノになってしまう寸前での柔道部創立。そして3人の部員たち。部活動の漫画って勝利主義というか、学校生活の一環っていう感じがしない作品が多い中、本作は学校生活の一部分という感じがして、他の部活漫画には見られない良さが感じられます。

 

人格者の多い環境

もういっぽん!3

 

廃部寸前の部活動を立て直すっていう展開を考えたら、普通は「嫌な教頭」とか「武道場を独り占めしたい剣道部の嫌がらせ」とかがありそうなもんなんだけど、本作にはそういうのが一切ありません。

「柔道部女子をからかう男子生徒が出てくるか?」と思いきや、それもなし。「こうなったら顧問がそうとう嫌な奴とか?」って思ってたら、顧問の先生も超が付くほどの人格者でした。

個人的には、部活動を創設するってなれば障害が付き物で、いわれのない嫌がらせとかを受けるのが当たり前くらいの感じに思ってたので、こういう展開は新鮮で、むしろ「これでいいんじゃね?」って感じです。

顧問の先生も「かつて実業団でブイブイ…」みたいな感じじゃなく、段位も初段とのこと。この緩さが良い意味で超魅力的だと思います。

 

全体的な緩い雰囲気とは裏腹な熱い闘志

もういっぽん!4

 

ここまでは全体的な緩い雰囲気を魅力的だと紹介してきましたが、いくら緩いって言っても、試合に負けて「負けちゃったー、てへぺろ」みたいな漫画に魅了されるわけがありません。

本作はその辺もしっかりしていて、試合中の熱量はかなりのモノです。柔道そのものに一生懸命取り組んでいないと出せない姿やセリフのオンパレードで、個人的には「こういう部活動がしたかった」という理想の最たる例だと感じています。

「何をしても勝てばいい」でもなく、かと言って「適当にやればいい」でもない。こんな感じの部活動なら、大人になっても自分の財産として残るような感じって言うんでしょうか。

自分に子供がいたら、こういう部活動に取り組んでほしいと思える素敵な作品だし、大人が読んでも面白いけど、小中学生にもぜひ読んでもらいたいと思える柔道漫画です。

 

もういっぽん! コミックス1巻を読んだ感想・レビュー

可愛らしい女の子たちが主人公の柔道漫画ですが、投げ技の時の躍動感は迫力があって、すごく見応えがあります。可愛い絵ってだけだと、投げる時の体勢が崩れた感じとかが分からなそうじゃないですか?本作においては、その心配が全く不要です。

相手の懐にスッと潜り込む加速感もしっかり再現されてるし、女子部員だからってのもあるだろうけど、まさに柔らって感じで、力で無理やりに投げていない雰囲気が伝わってきます。

 

そして普段の雰囲気も非常にハートフル。今後もしかしたらスパイスみたいな感じで嫌な奴が出てくるかもしれないけど、過剰にそういう読者を煽る演出はしてこないんじゃないかと思いました。

顧問にめちゃくちゃしごかれるわけでもなく、大会である程度の成績を残さないと廃部にする的な嫌がらせもありません。前項にも描いたけど、まさに理想の部活動って感じです。老若男女問わず、特に部活をやろうかどうか迷ってる小中学生とか、部活動に打ち込んでいた大人の人におすすめ。

 

あとがき

体育の柔道って、投げられる方にもスキルが要求されるよね。