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「イジらないで、長瀞さん」を読んだ感想・レビュー

 

僕がこれまでに読んできたラブコメ作品に関しては、圧倒的に女性主導作品が多かったんだけど、ここまで女性主導の作品も珍しいと思いました。

なんかあれば、すぐイジめただのイジめてないだの。「それはイジっただけだよ」的な。結局、やられた側の気持ち次第っつーのが、これほどまでに分かりやすいのも貴重だと思います。

というわけで今回は、ドSぶりが振り切っている女の子が登場するラブコメディー「イジらないで、長瀞さん(連載中)」を紹介します。

 

 

イジらないで、長瀞さん あらすじ

 

基本的に女子とは関わり合ってこなかった主人公。放課後の図書室でいつものように宿題を済ませようとすると、そこには苦手なタイプの女子たちがいた。

平常心を装いながら宿題に励むも、女子たちの目の前で自分のカバンの中身をブチまけてしまい、昨日描いた漫画を見られて爆笑されてしまう。

散々、爆笑してイジられた後、女子たちは1人、また1人とその場を後にした。そして最後に残った女子。一見すると他の女子たちとは違って小馬鹿にした様子も見られなかったが、コイツが1番凄かった!

 

イジらないで、長瀞さんの見所をチェック!!

イジメにしか見えないけど、実は良い関係性

 

主人公は自分の描いている漫画をイジられてからというもの、この長瀞さんにしつこいまでに絡まれていくことになるんだけど、周りから見てたら「イジりを通り越したイジメ」にしか見えないと思う。

でも、すべてのシーンが主人公目線で描かれていることによって「確かにちょっと嫌な部分はあるけど、そこまで嫌って訳じゃない」という心理状態が見え隠れしているから、読んでいて嫌悪感はほとんど感じませんでした(僕の場合ね)。

むしろ僕の場合は、こうやって後輩の女の子からイジられるって経験もしたことないんで、逆に羨ましいような気もしなくもないです。あ、もちろん長瀞さんみたいな女の子ね。

 

主人公に対する特別感が最高

 

例えば、主人公の前ではやたら馴れ馴れしくて、何でもかんでも馬鹿にしてくるような女の子が、別の男子と喋っている時は終始敬語で、何なら「ちょっと機嫌悪い?」くらいの感じだと、なんか嬉しい感じしません?

特に高校生とかそれくらいの頃って、こういう特別扱いみたいなのがメチャクチャ嬉しかった時代だと思うんです。だから同年代の読者が読んだら「分かるわー」って感じで楽しめるし、高校時代を過ぎた読者にはどこか懐かしさを覚えるような感じで楽しめると思います。

 

モテる女の要素を兼ね備えている長瀞さん

 

絵で見る感じのビジュアルは好き嫌いが出るとしても、長瀞さんの中身は相当なモテ女だと思います。個人的には喋り方が「~っすか?」っていう、運動部男子の感じがあんまり好きじゃなくて、今はそんなにテレビで見なくなった某ギャル漫画家(浜田B氏)を思い出してちょっと複雑。

でもソフトなエロで性を意識させてくる感じとか、さりげないボディタッチとか…やってることはモテ女のそれでしかありません。よく世の中の女子たちが「イケメンに限る」みたいなことを言ってるけど、まさにそれのオンナverって感じですね。長瀞さんだから許される的な。

これを広瀬すずさんとか石原さとみさんにされることを考えると、なんかもう色々とどうでも良くなる。宿題とか試験とか会社とか会議とか…。人によっては悟りひらける。

 

イジらないで、長瀞さん コミックス1巻を読んだ感想・レビュー

最初は「なんだこいつ?」くらいの感じしかなかったけど、物語が進むに連れて長瀞さんの魅力にのめり込んで行ったというか、気付いたら夢中にされていた感があります。例えるなら「小学生男子が好きな女の子に意地悪したくなるようなやつの女子バージョン」って感じ。

長瀞さんの主人公に対する好意が見え隠れしてるから、特に不快な感じにはならないんじゃないかと。それでいて主人公も長瀞さんにイジられてるのを嫌がってないっぽいし(警戒はしてるけど)。

それでいて、タッチの南ちゃん的な要素も押さえているっていうね。「これこそがツンデレってやつか!」と思わされましたよ、マジで。

 

あとがき

長瀞さんに色んなとこイジられたいと思う男性読者、絶賛増殖中。

 

 

ドキドキ感と笑いが見事に融合!!面白くておすすめのラブコメを紹介する