記事内に広告を含みます

「アメノフル」を読んだ感想・レビュー

アメノフル表紙

 

例えば「お菓子」に関するバトル能力が身に付くとしたら何の能力が欲しいですか?僕は「わさびのり太郎」を冷凍庫でパリパリにして食べるのが好きなんだけど、これをバトルに応用するとなったらどうなるんだろうか…。

本作はそんなお菓子にスポットを当てたバトルファンタジーです。というわけで今回は、おかしなスイーツバトルコメディ「アメノフル(連載中)」を紹介します。

 

 

アメノフル あらすじ

お菓子を自在に生み出せる、そんな夢のような話が現実となり――東京はペロペロキャンディによって壊滅した。ペロペロキャンディのお菓子使い・水瀬ツムギは正体を隠し暮らしていたが、お菓子警察<ルセット>の三鳥(みどり)ミサキと出会い、過去の“真実”を明らかにするために戦うことを決意し…!? おかしなスイーツバトルコメディ開幕――!!

 

アメノフルの見所をチェック!!

トイトイキャンディを食べた者に能力が生まれる

アメノフル1

 

本作は能力バトル系のファンタジー作品です。ジョジョで言うところの矢、ワンピースで言うところの悪魔の実に相当するのがトイトイキャンディと呼ばれるもので、これを食べるとお菓子を生み出せることとなり、そのお菓子がバトル能力となります。

そして主人公もその能力者の1人で、ペロペロキャンディに思い入れがあってそれを能力として使用しているものの、同じペロペロキャンディ使いによって東京が壊滅させられたという設定があるため、各方面でペロペロキャンディ使いが追われているという状況です。

例えばチュッパチャップスみたいに商標名を出すタイプの漫画ではないんだけど、読者が「自分なら〇〇の能力が欲しい!」みたいに考えられるのはすごく面白いと思いました。お菓子好きの読者ならより一層ワクワクできるバトルファンタジーではないかと。

 

絵が綺麗で主人公が可愛らしい

アメノフル2

 

僕は本作に対する事前情報なしに、表紙絵の女の子の制服が僕が通っていた高校の制服に酷似していたという理由だけで購入しましたが、表紙絵で感じたイメージよりも絵は綺麗に感じました。

主人公の可愛らしさも十二分に発揮できているし、今どきの女の子がお菓子を武器に戦うっていうだけでも一定の読者層は惹かれるのではないでしょうか。自分で自分のことを可愛いと思っている設定なので、この辺はもしかしたら意見が分かれるところかもしれないけど。

絵が上手いのでバトルの躍動感もあるし、ペロペロキャンディで叩いた時のインパクトもしっかり伝わってきます。主人公の可愛さとバトルシーンの迫力がどちらもちゃんと再現されているので、日常パートもバトルパートも見応えたっぷりです。

 

主人公がお菓子警察に入る流れ

アメノフル3

 

違法なお菓子使いを取り締まるために、ルセットと呼ばれる警察組織みたいなのがあるんですが、主人公はそこに入って東京を壊滅に追い込んだペロペロキャンディ使いを追うことを決意します。そして試験に進んでいくという感じ。

初期設定ではお菓子使いになるための特別なキャンディは100個限定で、その辺のゴロツキみたいなのもお菓子使いだったり、ルセット内にもお菓子使いがいることからも組織の規模がちょっと掴みにくいんですが、いずれにしてもルセット vs 敵という構図になっていくことが予想されます。

ハンター協会なんかもそうだけど、大きな組織に所属する主人公がエース的な存在になっていく展開は少年漫画では王道ですからね。敵の能力も徐々にインフレしていくだろうし、それに対してルセット全体でどう対応していくのかっていう部分も大きな見所です。

 

アメノフル コミックス1巻を読んだ感想・レビュー

言葉を選ばずに言うなら、悪魔の実がキャンディになったという設定の能力系バトル漫画だと思いました。で、主人公が使うペロペロキャンディもそれを使った物理的な攻撃に終始しているので、別にペロペロキャンディじゃなくてもバトルは成立するっていう感じ。

アイスの能力がアオキジばりの能力だったのには驚いたけど、こういう負荷能力(アイスだから全体を冷気で凍らせる)があればワクワクします。ただキャンディで殴るだけっていうのはどうも味気ないような気がしてしまいました。

もしかしたら東京を壊滅させたという同じペロペロキャンディ使いも、主人公と赤の他人って感じじゃない展開も予想されるし、この辺は気になる要素だと思います。絵が綺麗で主人公が可愛いので、可愛い女の子が活躍するバトル漫画が好きだという人におすすめです。

 

あとがき

あれは私のペロペロキャンディじゃない。