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「エムさん。」を読んだ感想・レビュー

 

合コンの時の定番トークの1つが「自分はSかMか」みたいな話。大半の人が「SでもMでもないけど、しいて言うなら…」って感じで答えてるんじゃないかと思います。

もちろんそこには「ここでSって答えて、気になる子とぶつかったら嫌だから、裏をかいてMと答えようかな」みたいな駆け引きはあるにしても、中には「S!」とか「M!」と即答する人もいます。

今回ご紹介するのは、典型的な「M」の話。「Mの人しか楽しめないの?」と思うかもしれないけど、そんなことない。Mが喜ぶ内容なんだったらSが出ないと話にならないし。

というか、大半の人はSでもMでもないだろうから、すべての人に読んでもらいたいフェチの為の漫画です。というわけで今回は、フェチの最高峰「エムさん。(全2巻完結済み)」を紹介します。

 

 

エムさん。 あらすじ

WEBマンガランキング、常に上位! 話題沸騰のM男のエムさんを主人公に性癖、AV、風俗を描いたショートマンガ!! 彼のこだわりのMの哲学がついに書籍化!!

 

エムさん。の見所をチェック!!

上級者の楽しみ方に共感できなくても笑える

 

本作で描かれているのは、本意気でガチのMの人です。いわば合コンで「しいて言うなら~」と言っている奴がビギナーだとすれば、本作の主人公は間違いなく上級者のM。

そんなMの人が興奮する瞬間について事細かに描かれていて、それに共感できなきゃ面白くないって思う人もいると思うんです。数式フェチみたいな人に「この数式、美しいでしょ?」とか熱く語られても、共感できなきゃ引いて終わりじゃないですか?

でも本作は違う。「なにそれ?くだらねー!」っていう笑いが必ず残ります。なに?「お金を払ったのに、それ相応のサービスを受けられないというサービス」って。上級者すぎて全然共感できないし、何なら意味も分からないけど、思わずにやけている自分に気が付きます。

 

「なに上手いこと言ってんの?」というシーンが多彩

 

本作は基本的に10割下ネタで構成されていて、3割くらいがM、残りの7割は「AVあるある」とかで構成されてます。世の中の男性諸君なら、たぶんこっちの何割かは共感できるはず。

その中には「共感はできないけど、笑いを禁じ得ない」というネタが結構あって、しかも「なに上手いこと言ってんの?」と言わされてしまう表現がされてるんです。

例えば上記のシーン。「汁男優とAV女優が電車で会ったら、声をかけるべきかどうか」って話題でして、マジの男優とか監督ならそれなりに打ち上げで絡んだりってこともあるんだろうけど、汁男優と絡む機会はないだろうなぁとも思うわけです。

かと言って知らない仲ではないし、むしろ仕事仲間になるわけで。無視するのは失礼だけど、じゃあ挨拶するかどうかっつったら、なんか微妙に感じちゃうのも分かるよね。

 

目の付け所が秀逸

 

これまでは「共感できなくても笑える」ってスタンスで紹介してきましたが、もちろん「あるある!」って言いたくなるネタもふんだんに出てきます。

ぶっちゃけ下ネタに関しては、深すぎてあまりエロくないって感じだし、上記画像のように多くの人は共感しそうなネタも多いので、ぶっちゃけ下ネタを毛嫌いするってレベルでさえなければ楽しめるんじゃないかと。

 

 

あとはノリの良い女の子だったら笑ってくれそうなライトな下ネタも沢山あります。僕からすると、あんまりこういう話は男同士でもしてこなかったんで、終始にやけっぱなしでした。

ぶっちゃけ学生の頃に出会いたかった漫画って感じ。こんな感じのネタをサラっと放り込める人は人気者じゃないかなって思う(女側からすれば「ただしイケメンに限る」だろうけど)。

 

エムさん。 コミックス全2巻を読んだ感想・レビュー

今更言うまでもありませんが、めちゃくちゃ面白いです。僕は下ネタがそこまで好きじゃないし、何ならそういう話を自分から進んでする方でもないけど、これは超笑った。笑ったというか、ずっと口角が緩んでたというか…。

絵も綺麗で、登場する女の子も可愛らしいし、フェチ作品としては最高峰かと。SとかMとかよくわかんないけど、ここまでの上級者がいるってだけでおもろい。

オムニバス形式になってるから3巻、4巻って出せたはずなのに、残念ながら全2巻完結済みです。ただ、めちゃくちゃ内容の濃い全2巻なんで、ぜひ性癖の向こう側を覗きたい人はどうぞ。

 

あとがき

筆おろし系、素人のお宅訪問系のAVで、モザイクかかってる男の顔が「あれ?あの男優に似てね?」って思って気になってた僕からすると、本作はマジで神作。

 

 

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