個人的に昔から憧れていて一度もやったことがないことの1つが「渓流釣り」です。そこまで魚釣りが好きってわけじゃないんだけど、これまで釣りといえば海にしか行ったことがないので、澄み切った川で魚を釣ってその場で塩焼きにして食べたいという夢があります。
そんな夢を刺激してくれるのが本作です。渓流好きが好きな人、釣った魚を食べるまでが釣りだと思っている人にはたまらない作品と言っていいでしょう。というわけで今回は、女子×釣り×料理の多ジャンルが楽しめる「カワセミさんの釣りごはん(連載中)」を紹介します。
カワセミさんの釣りごはん あらすじ
田舎に転校してきた女子高生・カワセミは、人見知りのせいで一人ぼっちの日々を過ごしていた。そんなある日、田舎ヤンキー(?)のクラスメイト・ミサゴに声をかけられたと思うや否や、山奥へと連れていかれてしまう。何をされるか怖がるカワセミだが、ミサゴが始めたのは釣りで――。料理好きJKミーツ釣り好きJKのアウトドアライフ♪
カワセミさんの釣りごはんの見所をチェック!!
本格的な釣り×料理のアウトドア漫画
本作は渓流釣りをメインとした釣り漫画です(もしかしたらストーリーが進むに連れて海に進出するかもしれないけど)。所々にちょっとしたエロ要素やギャグ要素がありながらも、中身は本格的な釣り×料理漫画と言っていいでしょう。
釣りに関しては初心者に対しても親切なくらい仕掛けを紹介したりしてくれますし、実際の釣り方なんかも丁寧な説明と一緒に描かれています。登場人物が釣り好きの女の子と釣りの初心者っていうこともあって、説明的じゃなくてすごく自然な感じで描かれているのもポイント。
本作を読んで渓流釣りを始める人も出てきそうなくらい魅力的な作品です。最近は釣り×美少女系の漫画が増えてきたように思いますが、釣りの仕掛けに関する説明とか釣った魚の調理法という意味では、本作は頭一つ分くらい抜きん出ているような気がします。
めちゃくちゃ美味しそうな魚料理の数々
本作は釣った魚を食べるとこまでがしっかりと描かれています。キャンプっぽく釣ったその場で焼くだけの単純な料理もあれば、家に持ち帰って本格的な鍋料理にすることもあるんだけど、そのどれもがめちゃくちゃ美味しそうです。
個人的には魚と言われれば海魚で、川魚はこれまでにアユを1回食べたことがあるかなーってくらいの感じなんだけど、本作を読むと新たなグルメの扉が開いたような気がしました。釣ったばかりの新鮮な魚を焚火で焼いて、塩を振りかけるだけでも超美味しそうですからね。
でも鱗を取ったり、魚を捌くのも初心者にとってはハードルが高いわけで…。そういう億劫な部分ですら楽しそうに描かれているので、ちょっとやってみようかなと思わされるような魅力がある釣り漫画です。パッと見は女子×釣りの漫画なのに、魚の捌き方まで丁寧に描いているのには驚きました。
釣りと料理を通じて紡がれていく友情
本作の見所と言えば友情要素も見逃すことはできません。「釣りが得意だけど料理が苦手な女の子」と「釣りが苦手だけど料理が得意な女の子」のタッグが絶妙で、性格的にも対局に位置している2人の主人公のコントラストが見事です。
引っ込み思案でなかなか友達ができないカワセミと、多少強引でまんまヤンキーなのに血が怖いミサゴの2人は、ただ釣りをしているだけで絵になる2人と言っていいでしょう。普段の釣りの時と料理の時で攻守が見事に変わるのも面白いです。
2人ともタイプの違う美少女なので、どっち派閥かみたいな感じで盛り上がれるのも楽しみの1つ。ちなみにミサゴは半ケツシーンが結構多いので、そういうのが好きな人は注目!
カワセミさんの釣りごはん コミックス1巻を読んだ感想・レビュー
個人的には「とりあえず美少女にやらせとけばいいから!」みたいな漫画があまり好きじゃありません。最近はキャンプとかアウトドアを中心に、いわゆる女子×〇〇の漫画が増えてきたように思うんですが、本作もその流れを汲んでいる作品の1つです。
ただ、魚釣りと魚の捌き方などに関する解説を見ていると、ただ女子要素を前面に押し出したアウトドア漫画ではないことに気が付きます。本作を読んで渓流釣りをやってみたいと思ったり、川魚を食べてみたいって思える魅力はあるので、釣りが好きな人や釣りに興味を持っている人には刺さるでしょう。
kindleレビューにもあったけど、確かにエロ要素や顔芸に対しての好き嫌いは分かれそうな気がしました。たぶん釣り要素が目当てで本作を手に取るような読者には、それらが蛇足になってしまうような気も。個人的には海の魚が好きなので、今後の展開で船釣りとかしてくれないかなーって楽しみにしています。
あとがき
ニジマスの絵とか神秘的だよなー。