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「冥婚の契」を読んだ感想・レビュー

冥婚の契表紙

 

あなたは結婚してますか?もし未婚なら結婚したいですか?

本作は若くして亡くなってしまった人や未婚のまま亡くなってしまった人に対し、死後の世界で寂しくないように結婚させてあげよう的な風習がテーマです。一見すると思いやりがあるというか平和な感じもありますが、そんな風習によって苦しめられる主人公から目が離せません。

というわけで今回は、死後婚の禁忌を巡るジャパニーズホラー「冥婚の契(全4巻完結済み)」を紹介します。

 

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冥婚の契 あらすじ

「絵馬に生者を描いてはならない、連れて逝かれるから――。」
伴侶を得ずに亡くなった者を弔うため、絵馬に架空の人物との婚儀を描き奉納する“冥婚絵馬(めいこんえま)”。そんな風習の残る田舎町へ転勤してきた小沼正一だったが、彼の日常は不気味な少女との出会いをきっかけに怪異に蝕まれていく。恐怖と混乱の中で頼った住職に彼が見せられたのは、絵馬に描かれた“自分”の姿だった……。死後婚の禁忌を巡るジャパニーズホラー、開宴。

 

冥婚の契の見所をチェック!!

冥婚絵馬を飾るという風習

冥婚の契1

 

本作の舞台になっている村のお寺には「冥婚絵馬」を飾るという風習があるようです。これは未婚の人が亡くなってしまった時に、架空の伴侶を連れ立たせて死後の幸福を祈るというもの。

こういう習わしは全国津々浦々であるんじゃないかと思うんだけど、地元の人にとっては大事な儀式なんでしょう。個人的には信心深さが一切ないから全く信じてはいないものの、死者と結婚させる目的で絵馬が飾られてる光景は不気味だし怖いです。

ちなみにこの冥婚という行事は中国では未だに行われているようで、若い女性の遺体を取り合ってるみたいな話を聞いたことがあります。それ目当てに遺骨を盗む奴まで出るっていうんだから世も末だなぁと。信じるか信じないかはあなた次第です。

 

生きている人間を絵馬に描くという禁忌

冥婚の契2

 

未婚の女性が死んでしまった場合は、架空の男性を用意して絵馬に描くのが本来の習わしです。勘の良い人ならピンとくるんじゃないかと思うんですが、ここに生きている人間を描いた場合はどうなってしまうのでしょうか。

これは禁忌とされている行為で、冥婚絵馬に生者を描いてしまうと死者によって連れ去られてしまうと言われているようです。僕は幽霊的なものを一切信じてませんが、こういう風習のあるところで自分が冥婚絵馬に描かれてしまうってことを考えるとすっげー気持ち悪くなります。

本作の大まかなストーリーは、主人公が何者かによって冥婚絵馬に姿を描かれてしまい、それから災いが降りかかってしまう…という感じの物語です。果たして主人公は呪い殺されてしまうのか、それとも呪いから解放されるのか。ここが本作最大の見所と言っていいでしょう。

 

呪いなのか人為的なモノなのか

冥婚の契3

 

本作が通常のホラーと大きく異なる点は、呪いと言いながらも人為的な手が加えられている部分があるという点です。例えば絵馬にしたって勝手に霊が描くってことは考えにくく、誰かの悪戯によって描かれた可能性が高いと思われます。

そして寺の和尚からはお守りを渡されるんだけど、これもお守りなんかじゃなくて盗聴器なんですよね。こうなってくると事情が変わってくるというか、霊的な怖さが人的な怖さに変っていくと言っても過言ではありません。

呪いから守ってくれるはずの和尚がなぜこのようなことをしたのか。そして主人公の姿を絵馬に描いた人物は誰なのか。とにかく目が離せない展開が続くホラー漫画です。

 

冥婚の契 コミックス1巻を読んだ感想・レビュー

絵はそこまで綺麗っていう感じじゃないんだけど、世界観の不気味さにマッチしている絵です。怪談なんかで言うところの「髪の長い女が~」みたいなのがめちゃくちゃ怖く描かれています。

で、恐怖心を煽る演出もすごく巧みで、例えば髪の毛や手形を使うタイミングとか見せ方がめちゃくちゃ上手いです。普通に読み進めていてゾッとする瞬間が幾度となく訪れます。

ストーリー的にもただの心霊現象みたいな感じで済ませる感がないというか、人的な悪戯なんかの可能性も含めつつ、今後の物語がどう展開していくのかが気になって仕方ありません。身の毛もよだつホラー漫画が読みたい人には文句なしにおすすめです。

あとがき

全然、未婚でいいですけど。

 

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