みなさん水族館は好きですか？僕は小さい頃は水族館に結構行ってたんだけど、大人になってからは1回も行ってないし、イルカのショー的なものは一度も見たことがありません。
昔、動物を使ったサーカスで動物虐待があったっていうテレビを見てから、動物を使ったショーに対して一種の嫌悪感があります。しつけって必要だけど、一歩間違うとそれはしつけじゃなくなりますから。
でも本作で描かれている動物と飼育員・獣医との信頼関係は必見の価値ありです。というわけで今回は飼育員と動物たちの信頼関係を描いたドタバタコメディー「水族カンパニー(全4巻完結済み)」を紹介します。
水族カンパニー あらすじ
海の島水族館の新米トレーナー・七瀬真知子（ななせまちこ）がイルカの採尿をやっていると、「ハアッハアッ」と危ない息づかいの男が現れ「おデコ…舐めてもいいですか？」とイルカに急接近！
たんなるヘンタイかと思いきや、実は新任の獣医というではないか……名は、海崎 直（かいざきただし）。グッサグサの毒舌にタジタジの七瀬…最強の凸凹コンビの結成！？ “うみのけもの”達の色んなトラブルを解決します！
イルカ偏愛獣医×ドジッ子トレーナー！ワチャワチャ水族館コメディー！
水族カンパニーの見所をチェック!!
動物たちの賢い一面が覗ける
動物ってのは僕らが思っている以上に賢い生き物で、僕の友達の山本君が飼っていたゴールデンレトリバーは、コインが消えるマジックに驚くリアクションをしていたのを思い出します。
そんな感じで、本作で描かれているイルカのエピソードは「仮病を使う」というものでした。イルカは頭が良い動物だと言われてますから、ショーなんかでも芸を仕込みやすいんだろうけど、まさか仮病を使うとは…。
ちなみに芸人のほっしゃん(減：星田英利)さんはリスザルを飼っていて、サルが頭を抱えているから病院に連れて行ったのに原因が分からず、最終的に「リスザルのクセだった」というエピソードを話していました。相手の気を引こうと思ってあれこれやるのは、人間だけじゃないみたいです。
動物たちを飼育することの責任感
人間の場合、親と子が離れ離れみたいな展開があれば、通常であればお涙頂戴的な展開であることが多いじゃないですか？(虐待みたいな要素があるなら話は変わってくるけど)。
それは動物も一緒で、特に「幼少期は親と過ごす動物」に関しては色々思う部分もあるわけで…。やっぱ親と離れ離れで暮らすことのストレスみたいなものを感じるのって、動物たちも一緒なんですよね。
YouTubeなんかでも動画が上がってるんだけど、死んじゃった子供をずっと抱えてる猿の動画とか、親子愛が成立する瞬間ってめちゃくちゃ多いんです。
本作で描かれているセイウチは死んだ母親の傍にいたところを保護されたようですが、トレーナーや獣医の動物に対する接し方から、動物たちの命を預かるということの責任の重大さが描かれています。単に見世物として扱われているわけじゃないっていう部分は、水族館が大好きな子供にも読んでもらいたいと感じるほどの見所です。
トレーナーと獣医の衝突や人間ドラマ
本作の主人公は、少しドジなトレーナーと少し変態な獣医の2人です。2人とも動物のことが大好きな部分は共通ですが、獣医の方はトレーナーのドジな部分を許せなくなる瞬間があったりします。
もちろんわざとミスをするってわけじゃないし、やってしまったことを責め立てたところで事実は変わらないんだけど、それでも生き物と接する仕事の場合はミスが許されない場面って多いと思うんです。
そういう場面での衝突があったり、お互いの行動から何かを学んだり…。動物たちを飼育しながらも、動物たちによって成長させてもらっている2人の姿も大きな見所と言えるでしょう。
水族カンパニー コミックス1巻を読んだ感想・レビュー
ちょっと美談っぽく寄せてるような空気は感じますが、そう思ってても感情を揺さぶられるくらい、動物たちとの関係性が羨ましく感じました。
ビジネスパートナーではあるんだけど、やっぱ特別な関係性じゃないですか？毎日一緒の時間を過ごして、毎日触れ合って…。ここまできたらもう家族でしょ。
トレーナーと獣医がそれぞれ衝突したりするのもお約束っちゃお約束なんだけど、どっちも動物が好きだからこその衝突だし、読んでいて色々考えさせられる内容です。動物漫画が好きな人には鉄板だし、個人的には「子供に読ませたい漫画」だと思いました。
あとがき
水族館に行きたくなること間違いなし。
動物好きにピッタリ！面白くておすすめの動物が活躍する漫画を紹介する
