猫舌っていう言葉が存在するように、猫に熱い食べ物はご法度なんですが…。なぜか人っぽい猫を主人公にしたラーメン漫画があるんです。猫が食券買って席についてラーメンを待つ漫画です。
しかもそういう謎設定があるくせに登場するラーメン店は実在するお店だし、かなり本格的なラーメン漫画と言ってもいいでしょう。というわけで今回は、猫が主人公の異色のグルメ漫画「猫舌らあ麺(連載中)」を紹介します。
猫舌らあ麺 あらすじ
「吾輩は猫である。名前はまだ無い……」????
謎のブサかわ猫が、実在の人気ラーメン店に出没――!
老舗から食べログ百名店まで名物ラーメンのおいしさの秘密に迫る異色のグルメまんが!
猫舌らあ麺の見所をチェック!!
実際の店舗にブサかわ猫が出没するスタイル
ホープ軒と言えばそこまでのラーメン好きじゃなくても、一度は聞いたことがあるお店ではないでしょうか。僕は田舎に住んでいるので実際の店舗に行ったことはないんだけど、ホープ軒はカップ麵にもなるくらいの有名店なので名前は聞いたことがあります。
というかカップ麺も食べたことがあるし、何なら生タイプの袋めんも食べたことがあったんじゃなかったかなぁ…。白濁スープが特徴的で、まろやかな口当たりのラーメンだったと記憶しています。
実際に吉祥寺にあるホープ軒に行ったことがある人なんかはテンションが上がるだろうし、東京周辺に住んでいる人なら実際に行きたくなるような店舗がたくさん登場するラーメン漫画です。
本物が目に浮かぶラーメン
実在しているラーメン店を取り扱っているので、まさに特徴をばっちり押さえた食レポのような感じの作風です。ブサかわ猫が食べてる様子が面白くて、微笑ましいのも特徴の1つ。
実際に登場しているラーメン店をネット検索して、出てきたラーメンと見比べてみるとよく分かるんだけど、とにかく本物そっくりに描かれているのが面白いと思いました。猫がお客さんとして来店するっていうリアリティのない感じなのに、ラーメンそのものはめちゃくちゃリアルっていうね。
説明文だけでよだれが止まらなくなってしまうので、夜に読むのは危険なレベルです。表紙とかからは全く想像つかないけど、飯テロ要素はかなり高めなのでマジで注意。
店が出来るまでの店主の苦労話など
本作の特徴的なのは「それぞれの店のルーツを知ることができる」という点です。どんな有名店であっても最初から有名だったわけではないので、そこに至るまでの苦労話なんかがあります。
割と「失敗からヒントに作られた」みたいな話は聞くんですが、売るための工夫などの部分は目から鱗が落ちる感じでした。ホープ軒は元々「貧乏軒」だったみたいなんだけど、こんなんめちゃくちゃ希望に溢れてるでしょ。
しかもその回想シーンみたいなのを振り返ったあとで、ラーメンを食べてる猫が泣いてるからね。感情移入しまくって泣きながらラーメン食べてるからね。まぁ猫要素はさておき、有名店のルーツや伝説的なエピソードを漫画で知ることができるというのは、非常に面白い試みと言えるでしょう。
猫舌らあ麺 コミックス1巻を読んだ感想・レビュー
まずブサかわ猫が普通にかわいいです。ちょっと着ぐるみ感があって、最初こそ「箸使ってうまいこと食べるなー」みたいに思ったけど、すぐに物語に馴染んで気にならなくなりました。
実在する店舗の歴史が知れるという意味でも面白いし、場所的なものが許すなら実際に足を運んでみたくなるほどの魅力があるラーメン漫画です。東京周辺に住んでいる人がちょっと羨ましくなります。
ぶっちゃけ猫が主人公でなければならない意味みたいなのは全然わからなかったけど、食券を買う姿も水を飲む姿も愛嬌を感じるので、これはこれでかならい微笑ましい作品だと思います。むしろ全部のグルメ漫画で猫を主人公にすればいいんじゃね?…って違うか。
あとがき
吾輩は猫である。名前はまだ無い……。
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