お笑いにおいて不細工っていうのは大きな武器だと思っていました。最近は「容姿を弄って笑いを取るのはいかがなものか」みたいな風潮もあるけど、ダチョウの上島さんがやってるキスのネタもイケメン芸人さんがやったら笑えないでしょ。
なんて思ってたら、ルックスが良いからこそ成立する笑いがあるっていうことも教えてくれたのが本作です。というわけで今回は、美少女お遊戯コメディ「あそびあそばせ(連載中)」を紹介します。
あそびあそばせのあらすじ
圧倒的画力で描かれる美少女とシュールギャグに、笑わずにはいられない!!ギャグ漫画の最先端を行く「美少女×お遊戯」コメディ!
あそびあそばせの見所をチェック!!
表紙の雰囲気とは打って変わった内容
パッと見はお嬢様キャラが優雅な日常を過ごす的なコメディーと思ってしまうんじゃないかと思うんだけど、内容はなかなかのギャグ漫画です。「ギャグ漫画にこれほどまでの画力って必要あった?」って言いたくなるくらいのやつ。
すごく可愛らしいまるでフランス人形のようなビジュアルのお嬢様が、鼻に指を突っ込まれていることの衝撃ったらもう言葉を失ってしまいます。100年の恋も冷める瞬間ってあるじゃないですか?僕は好きな子がプールの授業で息継ぎをしているところとかがそうなんだけど、上記画像のシーンもそれに該当するんじゃないかと思いました。
芸人さんを見ててもそうだけど、やっぱ「裏切り」って結構な笑いを生み出す要素だと思うんで、そういう意味では本作のようにすっげー可愛らしい女の子がふざけている様子はめちゃくちゃ笑えるでしょう。
計算された笑いもばっちり!
100%偏見だけど眼鏡をかけていて読書をしているキャラって、基本的には成績優秀っていうのが相場です。それこそゲームのし過ぎで視力が低下した可能性もあるし、読んでる本だってラノベとかそんなんかもしれないのに、この変な思い込みって何なんでしょうね。
でも中学生の仲良し三人組って勝手な想像でバランスが取れているように思っちゃうんで、メガネの読書キャラがいたら絶対に頭良いキャラだと思うじゃないですか?これがまさかの英語のテストで2点を取っちゃうっていう、とんでもないギャップが判明してしまいます。
見た目の時もギャップが大きい要素だったけど、こういう部分でもギャップの力を上手く使ってきます。それに絵で笑わせてくるだけじゃなく、こういう感じの「ギャップ+ツッコミで笑わせるタイプ」も上手く使ってくるので、王道な笑い部分にも注目です。
素敵なキャラクターの宝庫
差別問題なんかも取り沙汰されているからアレだけど、見た目が日本人っぽくない人の流ちょうな日本語ってめちゃくちゃ面白いじゃないですか?もちろん片言な日本語を喋る外人さんっていうのも鉄板です。
で、ここも思い込みなんだろうけど見た目が外国人とかハーフなのに日本語しか喋れないっていうのは、それだけで面白かったりします。これまでに芸能界でもハーフ芸能人がたくさんいましたけど、日本語しか喋れないっていうのは漏れなくウケていたような気がします。
個人的にはアントニーさんとか完全に英語が喋れると思ってたし、あの見た目でスラスラ日本語が喋れる(しかも英語は喋れない)みたいなのってめちゃくちゃ面白い!本作にもそのような感じのナイスキャラが揃っているので、この辺のギャップも大きな見所です。
あそびあそばせ 1巻を読んだ感想・レビュー(ネタバレなし)
可愛らしい絵とは裏腹にめちゃくちゃエッジのきいたギャグを放り込んでくる学園コメディーだと思いました。幼女好きの人が表紙絵に惹かれてジャケ買いしてしまったとしたら、もうこれ以上ないくらい可哀想。まぁ内容は面白いんで元は取れるんでしょうけど。
タイプの違う女子中学生三人組が色んな角度に走り出して、それぞれが別方向に向かっているのになぜか嚙み合う瞬間の笑いがたまりません。絵の感じで笑わせてくるタイプの分かりやすいギャグ漫画かと思ってたら、テンドンも使ってくるし割と本格的なギャグ漫画っていうのも大きな特徴と言えるでしょう。
何よりも「そういう面白いことを可愛らしい女子中学生にやらせている」っていうのがもうずるい。こんなん見た目とそのギャップだけでかなり笑えるので、コミカルなキャラを楽しみたいという人や可愛らしいキャラのコメディーが読みたいという人には鉄板です。
あとがき
おほほほほとか言いそうなイメージが全くない。