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「自転車屋さんの高橋くん」を読んだ感想・レビュー

自転車屋さんの高橋くん表紙
Ⓒ自転車屋さんの高橋くん

僕が自転車通学をしていた頃、よくパンク修理をお願いしていた個人経営の自転車屋さんが軒並み無くなって、個人的には「駄菓子屋、文房具屋、自転車屋」は本当に少なくなったお店という印象があります。

そういう意味では自転車屋さんにスポットが当たっている恋愛漫画ってめちゃくちゃ希少だし、これがまた恋愛漫画としても面白いんです。というわけで今回は、アラサー女子と年下男子の不器用な二人による恋愛物語「自転車屋さんの高橋くん(連載中)」を紹介します。

自転車屋さんの高橋くんのあらすじ

飯野朋子(はんのともこ)、略してパン子30歳。上司からのビミョ~なセクハラや同僚からの誘いを断れないのが悩み。近所の自転車屋で働く高橋くんはいつも距離が近いし、ちょっと強引なところもあるけど… 不思議と嫌じゃない。それどころか、普段は言えない本当の気持ちも彼にならぜんぶ話せる――。世話焼き年下ヤンキー×ちょいネガティブなアラサー女子のご近所ラブストーリー!

自転車屋さんの高橋くんの見所をチェック!!

アラサー女子と自転車屋さんのイケメン君の恋愛物語

自転車屋さんの高橋くん1
Ⓒ自転車屋さんの高橋くん

本作はアラサー女子の主人公とヤンキーっぽいイケメン男子の恋愛漫画です。食パンをくわえながら自転車通勤している主人公に、自転車屋をやっているイケメン君が気を惹かれていたっていう最近見ないタイプの始まりとなっています。

言わば「ちょっとガサツというか変わっている女性像」みたいな感じなのかな。僕の住んでいる田舎では、自転車で出勤している人は女性どころか男性でもあまり見ません。特に女性だと「汗でメイク崩れが…」とか「風で髪が…」みたいな感じになりそうな気がするんだけど…。

そうならない女性っていう部分に惹かれたっていうのも何となく分かるし、さらに食パンをくわえるっていうのも一般的なアラサー女子なら出来ない行為っていう部分に惹かれたような気がしました。自分を飾って見せようとしていない自然体な姿に魅力を感じた的な?

いずれにしても自分の乗っている自転車に「ディープインパクト」なんて名付ける女子に悪い奴はいない!(←違う)

イケメン君の言葉訛りが良い

自転車屋さんの高橋くん2
Ⓒ自転車屋さんの高橋くん

僕は男なので「女の子の北海道弁/女の子の博多弁」みたいなものに萌える感情こそあったんだけど、まさか男性キャラの言葉訛りに魅力を感じるとは思いませんでした。男の僕でもこれなんだから、ヤンキーっぽい男性に惹かれる女性読者はマジで魅了されるんじゃないかと。

ちょっと何処の訛りなのかは分からなかったんだけど、たぶん中部地方とか関西地方なんじゃないかと思います。関西弁ほどよく聞くような感じでもないし、僕からするとちょっと名古屋弁チックな雰囲気も感じました(とは言っても名古屋弁とも違う)。

いずれにしてもヤンキーで方言(方便)バリバリっていうのは、いかにも我を貫いているっていう感じがあってすごく良いです。個人でやってる自転車屋さんって最近あまり見ないようになってしまった気もするので、ちょっとノスタルジックな空気もありつつ、恋愛展開が好きな人は一気に夢中にさせられてしまうでしょう。

単なる恋愛物語でもなさそう

自転車屋さんの高橋くん3
Ⓒ自転車屋さんの高橋くん

本作を一言で言うなら令和版のご近所物語って感じなのかなぁ…。いずれにしても恋愛漫画好きな読者がめちゃくちゃ注目している作品であることは間違いないでしょう。というのも良い意味で今っぽくないんですよね。

主人公はネガティブなアラサー女子っていうありふれた設定ながらも、自転車通勤中に食パンを食べるようなキャラです。そして会社ではセクハラがあったり、プライベートでは自分の居場所がないと感じているという…。

セクハラに関しては今時こういうのって逆にないんじゃないの?これだけ騒がれていてもまだ無くなってないってことなんだろうか。いずれにしても平成初期っぽさを感じる面もありながら、現代ならではの生きにくさみたいなものも両立していて、よくあるタイプの恋愛漫画とは一線を画す存在だと思いました。

これは大人の読者にも刺さるタイプの恋愛漫画だと思います。うまく言えないけど単なる恋愛物語とは一風変わった設定や展開が楽しめる作風になっているので、恋愛漫画が好きだというのであれば老若男女問わずにおすすめできる作品です。

自転車屋さんの高橋くん 1巻を読んだ感想・レビュー(ネタバレなし)

  • 年上女子、年下男子の恋愛物語
  • 意外と(!?)周りに流されやすい彼女
  • ちょうど良い強引さを持っている彼
  • 不器用という面で共通している二人

よく女性側が使う表現の中に「イケメンに限る」みたいな言葉ってあるじゃないですか?恋愛ってまさにこれだと思うんですよね。「興味のない人にしつこく誘われたくないけど貴方ならOK」みたいなことの延長だと思うんです。

だから気のない相手に誘われてそれを断れない女子に対して、ちょっと強引に誘いながらもちゃんと気遣ってくれている彼の雰囲気に惹かれていく主人公…みたいな縮図が理想っぽいというか。たぶん本当に嫌な奴ってそれが迷惑だっていう発想がないから「迷惑だった?」みたいなこと聞かなくないですか?

かと言って好きな相手に何回も確認されるのはうざい。そういう難しい乙女心に寄り添う抜群のバランスじゃないかと思いました。恋愛漫画を読んでキュンキュンしたいという人におすすめです。

あとがき

カップヌードルの味…。