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「四月は君の嘘 Coda」を読んだ感想・レビュー

四月は君の嘘 Coda表紙
Ⓒ四月は君の嘘 Coda

「四月は君の噓」と言えば、感動できる音楽×青春漫画として絶大な人気を誇った作品の一つなんだけど、実はアナザーストーリーというか本編の裏側を描いた短編集があるんです。

ぶっちゃけ僕にとって本編は何度も読み返したくらい夢中にさせられた作品で、そんな僕にとってこの短編集は「これをもって物語が完結する」と言っても過言ではありません。というわけで今回は、四月は君の噓にまつわる全5篇が収録された珠玉の短編集「四月は君の嘘 Coda(全1巻完結済み)」を紹介します。

四月は君の嘘 Codaのあらすじ

有馬公生初演の日のエピソード「夏の夕暮れ」「夏の幻」。絵見の学園生活を描く「秘密結社KKE」。凪と三池のその後が分かる「2年後」。宮園かをりの想いを明かす「夏のなごり」の全5篇が収録された、珠玉の短編集!!

  • 夏の夕暮れ
  • 夏の幻
  • 秘密結社KKE
  • 2年後
  • 夏のなごり

本作は以上の5編が収録された、「四月は君の嘘(全11巻完結済み)」の補足的な物語&裏側のエピソードをまとめた短編集です。作者の新川直司氏は「四月は君の噓」や「さよなら私のクラマー」などが有名。

四月は君の嘘 Codaの見所をチェック!!

夏の夕暮れ

四月は君の嘘 Coda1
Ⓒ四月は君の嘘 Coda

主人公の天才ピアニスト少年・有馬公生が幼少の頃を描いたエピソードで、本編で強調されていた母親のスパルタ的な部分がまだ鳴りを潜めている頃の物語です。たぶんこの頃からピアノの技術はすごかったんだろうけど、シャンプーハット付けっぱなしでの練習姿が可愛い。

基本的には後述している「夏の幻」とセットとして考えた方がしっくりくるエピソードでした。このエピソードは公生にとって初めての演奏会・前編という感じ。

小さい子がピアノの演奏会や発表会に参加するのって、ほとんどがピアノ教室の事情とか親のエゴみたいな部分があるんじゃないかって勝手に思ってたけど、こんな感じの背景があるならすっげー素敵な話だと思います。

夏の幻

四月は君の嘘 Coda2
Ⓒ四月は君の嘘 Coda

公生にとって初めての演奏会・後編という感じのエピソードです。「四月は君の噓」本編のファンにはたまらない余談エピソードというか、これこそが至極の裏エピソードと呼ぶべき短編と言っていいでしょう。

僕自身、本編は繰り返し何度も読んだけど「ここを掘り下げてきたか!!」ってなったもんね。確かに言われてみたら強く印象に残っているシーンの裏側という感じです。

普通こういうのって本編を読み返すまでがセットじゃないかと思ってたから、いかに伏線を張り巡らせているのかっていう部分で本当に驚かされました。本編はタイトルの付け方なんかでも「あっ」と言わされたので、この短編集はマジでありがたい存在と言っても過言ではありません。

夏のなごり

四月は君の嘘 Coda
Ⓒ四月は君の嘘 Coda

そして何より知りたかった部分がこちら。本編のヒロインが公生と初めて会ったエピソードや、あの写真にまつわるエピソードです。割と謎を多く残していたフィナーレを掘り下げるエピソードということもあって、個人的にはめちゃくちゃ夢中になって読んじゃいました。

というか世の中に出ている漫画作品の中には、本編の中に組み込んでアナザーストーリーとかファンブックを出版しているタイプの作品があるじゃないですか?パッと思いつくところで「坂道のアポロン」なんかは本編が全9巻で10巻目にボーナストラックっていう扱いだから、電子書籍をまとめて一気に買うと全10巻括りになってるんですよね。

個人的にはこういうのがあまり好きじゃなくて、別物として紹介してほしいなーなんて思ってたんだけど、四月は君の噓・本編のファンがこの短編集に出会えていない可能性を考えたら、この短編集も四月は君の噓12巻目としてもいいのかなーなんて思ったり思わなかったり。

四月は君の嘘 Codaを読んだ感想・レビュー(ネタバレなし)

本編を読んでいないと楽しめないタイプの短編集だと思うんだけど、本編を読んだ後なら絶対に読みたいタイプの短編集だと思いました。本編は「母を亡くしてピアノも辞めた元・天才ピアニスト少年」という肩書きから始まっているので、その少年がピアノを辞める前の話には引きがあるというか興味がない読者はいないでしょ。

たぶん本編を一回しか読んでいないという人でも「あのシーンかっ!」てなる部分が掘り下げられていると思います。それくらい印象深い部分を掘り下げた裏エピソードと言っていいでしょう。

短編集でサクッと読めるし、本編のファンにとっては一冊以上の満足感が得られること間違いなし。本編を読んで面白かったという人でまだ読んでいないという人は、ぜひ読んでみてください。

あとがき

このカヌレおいしい はなまるあげます。