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個人的には、ご飯を食べた時の衝撃に全力を注げば注ぐほど、冷めてしまうタイプです。例えば、一昔前のグルメ漫画はせいぜい「出てきた料理が神々しく光っている」くらいのもんだったと思います。
それがいつのまにやら、食べる側が昇天するかのような表情を浮かべるっていうね。ちょっとくらいならいいけど、あまりにもやりすぎてる作品はちょっと引いちゃいます。
…が、本作はそういうの一切なし。でも料理そのものの楽しさがメッチャ伝わってくるグルメ漫画です。というわけで今回は、限りなくノンフィクションに近いフィクション漫画「めしにしましょう(全8巻完結済み)」を紹介します。
めしにしましょう あらすじ
「累」のチーフアシスタントでもある小林銅蟲がおくる、限りなくノンフィクションに近いフィクション漫画。ある時は浴槽でローストビーフの下ごしらえをし、ある時はYouTube動画の見様見真似ですっぽんを捌く。こんな豪快な料理を魅せてくれるグルメ漫画は他にない!
食に対する執着心がイイ方向へと働き、ノープランでメチャクチャな調理をしているようにみえるが、実は的を射ている。1つ1つの行動が、見事なまでに調理工程に活かされていると言っても過言ではないだろう。独自の温度で展開される、一風変わったグルメ漫画の神髄をとくと見よ!
めしにしましょうの見所をチェック!!
漫画アシスタントならではの観点
「累」のチーフアシスタントでもある作者さんが描いている作品ということもあって、所々に漫画家らしい背景が見え隠れしています。これが結構「漫画制作の裏側」みたいなものになっていて、意外と読み応えあるんですよね。メインコンテンツは間違いなく料理・グルメだけど、サブコンテンツと表現するには勿体ないクオリティ。
で、やっぱ一般人よりも漫画家さんとかお笑い芸人みたいな、着想を大事にする職業の人の方が「ちょっと風変わりな事をしそうだなー」っていう説得力があるじゃないですか。実際にはフィクションらしいけど、そうやって明言してなきゃ全然ノンフィクションでいけるくらいの説得力を持ったグルメ漫画です。
一般家庭では考えられないような豪快料理
「限りなくノンフィクションに近いフィクション漫画」というキャッチコピーに相応しく、扱う食材が通常のグルメ漫画とは大きく異なってます。
例えば「すっぽん」なんて高級食材だし、精がついてコラーゲンなんかの栄養価も豊富に含まれてるって聞くけど、誰が家で捌こうなんて考えるのかって話です。
すっぽんなんて、どこまでが肌でどこまでが甲羅か分からないじゃないですか?しかも、部位によっては「ここは食べちゃダメ」とかありそうな気がしません?
そういう未知の食材にもガンガン切り込んでいくのが本作の魅力です。とにかく豪快。
身近な料理が出てくる部分も魅力
グルメ漫画の醍醐味の1つとして「漫画の世界観を共有できるかどうか」って部分もあります。例えば架空のラーメン屋の話をされるよりも、実際にあるラーメン屋の話をされた方が「行ってみたいな」って欲求が刺激されるし、自分にも真似できそうな料理が出てきたら、そりゃやるのが読者の務めでしょ。
というわけで、本作はなにも毎回ハチャメチャな料理ばかりをしているわけではなく、僕たちにとって馴染みの深い食材を使った簡単料理も披露してくれています。
こういうのを実際に真似して作ってみると本作の世界観をより味わうことができるので、ぜひマネしてみて欲しいですね。ちなみに肩ロース氏は美味かったっす。
めしにしましょう コミックス1巻を読んだ感想
最近はグルメ漫画もあれこれ工夫してる作品が多いからアレだけど、その中でも非常に見応えある作品なんじゃないかと思います。まず第一に、漫画制作の裏側が見られるグルメ漫画って他にないでしょ。
グルメ漫画が読みたいってだけの人には需要がないかもしれないけど、こういう描写があることで「この人たちだったら、浴槽のお湯を使ってローストビーフを作ったりってことも普通にやりそうだな」って説得力が生まれてるんじゃないかと。
で、その無茶な感じが勢いとなって作品に現れてるんですよね。グルメ漫画って割とリアル志向が強い作品が多い中、こういう無茶な感じのあるグルメ漫画があってもいいでしょう。てか、普通に面白く読めるって人が多いはず。
食べた後のアヘ顔なんか無くたって、十分料理の美味しさも伝わってきます。なによりも調理段階から楽しんでるのが伝わってきますからね。今後の展開にも期待したくなるグルメ漫画です。
あとがき
すっぽんだのカエルだのを食べたかと思ったらカツ丼を作ったりもする、忙しいグルメ漫画です。
飯テロ上等!!面白くておすすめのグルメ漫画、料理漫画を紹介する