ちょっと一風変わったラブコメを読みました。良い意味でイカれたヒロインというか、テンションが高いヒロインと冷めた感じの主人公というコントラストはさて置き、なんとバトル要素ありのダークファンタジーっぽさもあるんです。
タイトルから察するに「ゾンビが出てくるんだろうなぁ」って感じはしてたけど、まさかこんなに色々と楽しめる要素がテンコ盛りの漫画だったとは…。というわけで今回は、ダークでキュートなゾンビラブコメ「ゾンヴィガーナ(全3巻完結済み)」を紹介します。
ゾンヴィガーナ あらすじ
世の中にはゾンビがはびこっており、人間とゾンビはお互いに相容れない世界である。そこに博士と呼ばれる1人の男と、その愛人を名乗る1人の女がいた。そして、その女の正体はゾンヴィガーナ(生ける屍獣)と呼ばれる、人間でもゾンビでもない存在である。
女ゾンビのマギィは博士であるナトをゾンビたちから守り、ナトはゾンビたちとの戦いで傷を負ったマギィを縫合して治療することで、幾多の困難を乗り越えてきた。ここに前代未聞のゾンビラブコメ×ダークファンタジーが幕を上げる。
ゾンヴィガーナの見所をチェック!!
可愛さと面白さの両立
見た目は結構可愛らしいけど、本性っつーか真実の姿はゾンビなわけで…。所々にちょっと残酷というか「ぶち殺す」とかサラッと言っちゃうあたりに本性が見え隠れしてるけど、ちゃっかりしてる部分は可愛いなぁと思ったり、思わなかったり。
普通はゾンビって気持ち悪さが勝って、怖いって印象があるじゃないですか?その辺を殺すんじゃなくて、残しながら面白さに繋げているってのが個人的には好きですね。
コスプレを着てきたからって、最後にそれを全部脱いだんじゃ意味ないじゃないですか?「じゃあ別にコスプレじゃなくたっていいわい!」ってなるじゃないですか?ねぇ!(←なんの話だ)
ゾンビ発信だから許される下ネタぎりぎりのラブコメ
個人的には笑わす感じで放り込んでくる下ネタは嫌いじゃないんだけど、何となく「女の子がこんな言葉遣いをしています」的な感じの下ネタって得意じゃないんですね。なんか少しあざとさを感じるというか、暗に「男はこんなんが好きなんでしょ?」的な目論見がチラつくというか…。
そんな僕でも、本作の下ネタぎりぎりの感じは「よほどこの子は主人公のことが好きなんだなぁ」って方向に映りました。なんだろう、同じ下ネタでも子供が言うと許される的な感じかな。…ちょっと違うような気もするけど。
ただのラブコメじゃないバトル要素
本作には、ちゃんとしたバトル要素も盛り込まれています。男性読者が喜びそうなあざといセリフを可愛いゾンビに言わせてるだけの漫画じゃないんです(←しつこい)。
しかもこのバトル要素が、経たなダークファンタジーよりもずっと見応えも迫力もあると思いました。真っ二つに割れる感じとか、リアリティがあるとは思わないけど、かなりの爽快感があります。
そして本作には、ゾンヴィガーナを全滅させる目的の特殊部隊もいるようなので、彼らとも最終的にバトルに発展するのかどうかとか…袂を分かちあって共存する方向に向かうのかとかね。ラブコメ要素以外にも多くの見所が用意されているのが特徴です。
ゾンヴィガーナ コミックス1巻を読んだ感想・レビュー
笑いあり、バトルありで期待できるポテンシャルをひしひしと感じます。ちょっと主人公の過去に涙の要素もありそうな感じがしたし、抜群のスタートを切れたと言ってもいいのではないでしょうか。
結構ラブコメ要素が色々出てくるから気付きにくいけど、世界観としてはかなりのダーク感を持っているし、今後の展開次第では大きくバランスが崩れる可能性も考えられます。
でも、それを上手く中和していて面白い感じにしているのが女ゾンビ・マギィのキャラクターであり、それを支えるナトのキャラクター性だと思う。
一般的にはゾンヴィガーナは駆逐される対象になってるっぽいけど、マギィも同じようにして狙われることになるのか。あとはナトの過去に一体何があったのか。その辺にも注目して読んでいきたいと思います。
あとがき
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