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「ふたりソロキャンプ」を読んだ感想・レビュー

 

最近の漫画は偉大です。なんたって楽しみながら知見を学べるんですから。特に「趣味」の分野においては漫画が参考書になるケースも珍しくありません。本作はその最たる例としておすすめで、キャンプが趣味だという人はもちろん、これからキャンプを趣味にしたいという人にピッタリの良書と言っていいでしょう。

グルメ要素もあるし、ヒューマンドラマとか恋愛要素もあるのかな?その辺はさておき、キャンプの基本や道具の選び方等、楽しく学ぶことが可能です。というわけで今回は、ソロキャンプの心得を楽しく学べる良書「ふたりソロキャンプ(連載中)」を紹介します。

 

 

ふたりソロキャンプ あらすじ

オレは樹乃倉厳。34歳。趣味はキャンプ。独りで野営する生粋のソロキャンパー。車はいらない。電車を乗り継ぎ、最後はバスで山に入る。自然を愛してる、火を木を水を土を。それと同等に孤独な自分の生き方を愛している―――。…な俺が! ひょんなことから草野雫20歳という小娘に出会い、ふたりでソロキャンプをするはめに!

 

ふたりソロキャンプの見所をチェック!!

キャンプの何たるかを楽しく学べる

 

キャンプに興味を持ったとしても、1人で始めるのはなかなかハードルが高くて難しいと思います。もちろん「気の合う仲間を誘って数人で…」っていうのもいいけど、自分のペースで楽しみたいという人はソロキャンプに惹かれるのでは?

本作のテーマはソロキャンプですが、キャンプ初心者への指導を兼ねたソロキャンプということで「ふたり(で)ソロキャンプ」となっています。主人公は2人で片方がベテラン、もう片方が初心者のため、どっち目線でも楽しむことが可能です。

もちろんキャンプを趣味にしている人からすれば常識的なことでも、ちゃんと丁寧に描かれているから初心者には嬉しいし、詳しい人にとっては逆に「あるある」という楽しみ方もできるんじゃないかと思う。

 

師匠と弟子の関係性

 

前項でも軽く触れたように、本作の主人公は2人です。それぞれがお互いになるべく干渉せずに、ソロキャンプを楽しむという感じ。ただ、女の子の方がソロキャンプ初心者っていうことで、おじさんに指導をお願いする代わりに、得意の料理を振舞うという、ある意味で持ちつ持たれつの関係となってます。

おじさんは昔から他人に干渉されたくなくて、一緒に行く人がいないからというよりも、好きでソロキャンプをしているタイプで、あまり人付き合いが得意な感じでもありません。

そんな人物が、少しずつ心を開いていくってところにドラマが待ってるんじゃないかという期待度大です。個人的に恋愛要素は求めてないけど、不器用な人間がちょっとでも感情表現が上手くなればなぁという感じで見守りたくなる…っていう表現に近いかな。

 

キャンプならではの工夫を凝らした食事

 

キャンプ漫画の食事っつーのは、足りない調理機材でやりくりしていて、キッチンで調理するそれと比べて明らかにグレードダウンしているはずなのに、なぜか超美味しそうっていうね。ここはキャンプの中級者~上級者にとっても「真似してみようかな?」って思う部分じゃないかと思う。シンプルな料理もあるし、コンビニで買ってきたものに一手間加えるって料理もあって、とにかく多彩です。

ソロキャンプの魅力は人それぞれだと思うんだけど、何でも「手間を増やすことで達成感も増えたり、充実感も増えていく」って部分があると思うから、本作の主人公のように「食事は肉を焼く一辺倒」という読者がいたら、色々勉強になるんじゃないかと。

丁寧にまとめられたレシピも載ってるんで、真似してるって読者も少なくないはず。

 

ふたりソロキャンプ コミックス1巻を読んだ感想・レビュー

最初はウザいだけだった人間と徐々に親しくなっていき、単なるソロキャンプだけじゃなく「ふたりソロキャンプ」も楽しくなっていく様子に読んでるこっちもワクワクしてきます。

キャンプのベテランが1人で淡々と作業をこなすよりも、初心者キャラを用意してそいつに教えてるテイで進んでいく方が、キャンプ初心者の読者としては教わってる感じがして分かりやすいし。漫画のコンセプトとしても「上手くやったなぁ」以外の感想が見当たらないです。

Kindleレビューを覗いてもらったら分かるけど、本作はキャンプの初心者~上級者まで問わず、色んな人からの高評価を獲得してる作品です(コミックス1巻は無料公開の関係でややレビュー低め)。

というかこれを面白くないっていう人は、よほどアウトドアに興味が無い人なんじゃないかと。もちろん「ソロキャンプじゃねーじゃん!」「ヒロインは邪魔」って意見が出るのも分かります。でもウザがられるくらいのヒロインじゃなきゃ、孤高のおじさんソロキャンパーと行動を共にすることも叶わなかっただろうし…。個人的には全然許容範囲。

あとは色んな季節で変わってくる山の姿とか春には春の、夏には夏の楽しみ方が見えてくれば最高です。僕は完全にインドア派だけど実は少しキャンプに興味を持ってるんで、今後の展開も超楽しみにしています。キャンプが好きな人、キャンプに興味があるという人には文句なしにおすすめ。

 

あとがき

「ふたり独りぼっち」みたいな造語、ちょっと好き。

 

 

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