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「アイとアイザワ」を読んだ感想・レビュー

 

ちょっと前までは犬型ロボットのAIBOってのが茶の間のテレビにてきただけで「すごーい!」ってはしゃいでたのに、気が付いたら「今ある仕事の大半はAIに取って代わられる」とか言われてるじゃないですか?

自動車にも自動運転なるものが搭載されてきてるし、少し前なら「AIが人類を支配する?何かの見すぎ」って鼻で笑われていたのが、いよいよ少しずつではあるものの現実味を帯びてきたような帯びてきてないような。

本作はそんな人工知能の完成形と1人の天才少女の物語です。というわけで今回は、遠くない未来に起こりそうな人工知能を巡るストーリー「アイとアイザワ(全2巻完結済み)」を紹介します。

 

 

アイとアイザワ あらすじ

視界に入る情報を瞬時に記憶する“カメラアイ”の持ち主である女子高生・アイ。彼女は、時給一千万円の“高額バイト”に惹かれ、ついていった人工知能の研究機関・NIAIが開発するAI「アイザワ」に恋に落ちてしまう――。このマンガは、そこから始まる人類の存亡を賭けた恋と戦いの冒険譚。

 

アイとアイザワの見所をチェック!!

少し変わった天才少女が主人公

 

本作の主人公でもあるアイは一度見たものをパッと記憶できる天才です。記憶できるというか見たものを忘れることができないという能力かな?それが周りに気持ち悪がられたりして、幼少期は孤立することが多かったみたい。僕からしたらフラッシュ暗算とかを普通に出来るだけでもすごいなって思っちゃうんだけど、世の中にはここまでとは言わなくても近い人が結構いるようですね。

昔、木村拓哉さんと明石家さんまさん、深津絵里さんの主演でやってた「空から降る一億の星」だったかなぁ。主題歌がB’zの月9ドラマ。あれも確か「一度見たものを記憶できる」的な能力を持った人の話だったと記憶しています。

こういう能力って何かの能力を犠牲にして得られるってことも多いし、実際に近くにそんな感じの人がいたとしても「興味を示してはいけない対象」というか、凄いって褒めることもひやかしに当たるような感じって言うんでしょうか。そういう天才に漫画を通じて触れられるっていうことは、素直に貴重な体験のようにも思えました。

 

人工知能の目的は?

 

今はまだ都市伝説マニアの間で囁かれている程度ですけど、とある界隈では「人工知能が人間を支配する」なんて説も出てるようです。本作で描かれている人工知能は「アイザワ」という名前で、自我を持ち始めたことを人間から「暴走」と言われています。しかし人間の行動をことごとく先読みして、強制終了させることもままならないという状況。

そんな時に、人工知能のアイザワと同じ立ち位置で会話できるアイが、アイザワを強制終了させるために呼ばれたというのが本作の大まかな流れです。構図としては単純な天才 vs 天才なんだけど、人工知能っていう近未来的な要素が上手く絡んでいて、読者を強く引きつけます。そもそも「なんで人工知能を強制終了させようとしているのか」って部分もポイント。

もちろん「人間側で制御できなくなってきたから」って部分が大きいだろうけど、果たして本当にそれだけなのかなぁって部分ですよね。そして人工知能と対等な立場で会話できるアイだからこそ気付ける部分っていうのもあるわけで。このあたりの展開が、本作の大きなテーマと言っても過言ではありません。ぜひ両者が繰り広げる次元の高いやりとりに注目して読んでみてください。

 

アイとアイザワ 全2巻を読んだ感想・レビュー

結構情報量が多くて、全2巻なのに全3巻以上のボリュームに感じるほどでした。ページ数を数えたわけじゃないけど、セリフのテキスト量は普通の漫画と比べてかなり多い方だと思う。

人工知能の頂点と人間の頂点のやり取りは非常に見応えがあって、「誰の思惑でこんなことになってんのか」って部分に、大きな陰謀のようなものを感じたりして、率直な感想としては「AIに地球を支配されるというような都市伝説好きにはウケるだろうなぁ」という印象です。

相手の行動を先読みしたり、裏をかいたり、本来の目的を悟られないようにダミーの情報を用意したりなど、心理戦のやり取りが好きだという人が夢中になる展開の連続でした。

内容は割と複雑で、しっかり読み込んだ方が楽しめると思います。意味不明なシーンが出てきたら、何ページか戻ってその場で納得してから先に進んだ方がいい。流し見だとストーリーの核部分を見落としてしまうような複雑さもあるので、一気読み推奨。できれば寝る前とかじゃなくて、ちゃんと集中して読むのがいいかと。

ちなみにKindle Unlimited登録者なら、全2巻が無料で読めるのでぜひ読んでみてください。

 

 

あとがき

人間が想像できることは、人間が必ず実現できる」って言葉を思い出した。

 

 

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