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「高校球児ザワさん」を読んだ感想・レビュー

高校球児ザワさん
Ⓒ高校球児ザワさん

一応ジャンル分けをすると野球漫画ってことになるんだろうけど、本作は野球漫画であって野球漫画にあらず。かつて「フェチすぎる野球漫画」として有名になった、一風変わった作品です。

野球部の紅一点、都澤理紗(通称ザワさん)が主人公で、マネージャーではなく女子部員として野球部に参加しています。もちろん野球をしているシーンも多々あるんだけど、ザワさんの日常にスポットが当たってる感じで、野球漫画というよりは日常マンガに近いかも。

というわけで今回は、フェチすぎる野球漫画「高校球児ザワさん(全12巻完結済み)」を紹介します。

高校球児ザワさんのあらすじ

西東京にある野球強豪校の日践学院高校硬式野球部を舞台に、唯一の女子選手である主人公・都澤理紗の高校生や野球部員としての日常を、短いページ数の一話完結形式で描く。主要人物や描かれる内容は野球部やその関係者がメインで試合中の描写もあるが、各話は独立したエピソードで構成され、全体を通してのストーリーは無い。Wikipedia

高校球児ザワさんの見所をチェック!!

野球部あるあるというか青春あるある

高校球児ザワさん1
Ⓒ高校球児ザワさん

例えば水泳の授業なんてのは男子が色めき立つシーンの一つじゃないかと思うんだけど、普段は部員として接しているザワさんの女子の部分にドキッとする感じって言うんでしょうか。これこそまさに青春の1ページ。

ユニフォーム姿で炎天下の中、野球をしまくってるからこその日焼け。元々が色白であればあるほど、それがギャップとして色濃く脳裏に焼き付くってもんでしょう。

恐らく「色白派かこんがり派か」で統計を取れば色白派が勝つんだろうけど、日サロとかで綺麗に焼いた感じじゃなくて、野外スポーツで焼けた健康的な肌ってかなりのフェチだよね。分かる人には分かる。僕には分かる。

ちょっと女捨ててる感さえあるサバサバした雰囲気

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Ⓒ高校球児ザワさん

男ウケを狙ってキャピキャピしてる感じよりも、サバサバしてる方が同性からの支持は熱いって聞くけど、サバサバしてるのと女捨ててるのは微妙に違うわけで…。いや、明確に違うわけで…。

本作のザワさんがどっちに該当するかはさて置き、とりあえず本作には「雑念に振り回されることなく、野球に没頭している女子高生の姿」があります。これは下手すりゃ「女捨ててるレベル」になるんじゃないの?

僕も着替えるのが面倒で学生時代は体育着のまま下校するとか普通に出来たタイプだけど、それが出来る人でイケてる人ってあんまいなかったような気が…。

でも野球部みたいにアンダーシャツと制服の組み合わせって、野球部以外からすると少しカッコ良く見える部分もありませんか?作中では「それはないだろ」って言われてるザワさんの着こなし、個人的には超ありなんだけどなぁ。

野球部あるある的な青春の1ページ

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Ⓒ高校球児ザワさん

高校時代って、ちょっとしたキッカケで異性と触れ合った瞬間もドキドキが止まらないとかそんなんじゃなかったっけ?違うっけ?

たぶん異性として意識してないとか、完全に「野球が恋人状態」になってるからこその行動だと思うんだけど、こんな感じで自然にスキンシップを取れる女子って罪だよね。こんなんしてもらえるなら喜んで坊主にしますが何か?

もうちょっと下の世代とか、もうちょっと年齢を重ねたら坊主頭を自然と触るってことが可能でも、高校生でそれをこなすのって至難の業だと思うんです。これこそまさに青春の1ページ。

高校球児ザワさん 序盤を読んだ感想・レビュー

野球のシーンはむしろ少ないくらいで、ザワさんの日常マンガと思った方が無難です。少なくとも野球漫画ではないんじゃないかと。それでも野球ファンが読めばこそのシーンも少なくないし、フェチすぎる野球漫画という肩書はダテじゃないです。

個人的には誇張しすぎておらず、青春時代をそのまま漫画に仕上げてる感があって、ちょっと懐かしさすら感じられる漫画だと思いました。僕は野球部でもないし、共学でもなかったからあれだけど、それでもノスタルジックな魅力に溢れていると思う。

そんなにセリフもないし、スポーツ漫画らしい躍動感に溢れてる描写なんかもありません。ひたすらスローライフなんだけどそれがいい!セリフもちょっと説明不足なくらいが読み手の想像を刺激してきてむしろ良い感じです。

ビジュアル的にもそこまで美人とか可愛いって感じさせないザワさんだけど、こんな女子が嫌いな男はいないはず。そして「分かる人には分かる」という感じのフェチズムの宝庫でもあるので、青春時代を思い返したいという読者には文句なしにおすすめします。

あとがき

ザワさんとかザキさんとか、あだ名は大体万国共通やな。