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「ホーリーランド」を読んだ感想・レビュー

ホーリーランド表紙
Ⓒホーリーランド

個人的には素手で人を思いっきり殴ったことがなくて、街で不良に絡まれたことはあってもガチでボコられた経験はありません。どちらかと言えばケンカに無縁だったと思います。ただ、やる方かやられる方かで言えば間違いなく後者だろうなと。

そんなやられる側の人間がやる側の人間を返り討ちにする爽快感ったらないです。格闘技なら経験や努力がモノを言いそうだけど、ストリートファイトはまた違うでしょ。というわけで今回は、ストリートファイトにスポットを当てた作品「ホーリーランド(全18巻完結済み)」を紹介します。

ホーリーランド あらすじ

学校にも家庭にも身の置き所がなく、自分の存在が確認できない高校生・神代ユウ。ボクシングのワン・ツーを覚えた彼は“ヤンキー狩り”をするハメになり、夜の街の戦いに巻き込まれていくが…!?

ホーリーランドの見所をチェック!!

いじめられっ子の引きこもりが主人公

ホーリーランド1
Ⓒ ホーリーランド

本作はストリートファイトを描いた作品なんだけど、主人公がいじめられっ子で引きこもりという…。ボクシングとか空手を題材にした格闘技漫画(武道漫画)だと、いじめられっ子が強さを追い求めるという展開は割とよく聞くけどストリートファイトでこれは斬新だと思いました。

不良に絡まれては自分を守るために返り討ちにしていたというだけなのに、なぜか「不良狩りのボクサー」の異名を付けられてしまうことに。そして不良狩りを狩ろうとする人物から追われることになってしまいます。

ちなみに主人公はボクシングを習っていたというわけではなく、あくまで本を読んでボクシングの導入部分を自己流で練習したというだけです。そして話が進むにつれて色々な技を身に着けていきます。

格闘技ではなくストリートファイトならではの展開

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Ⓒ ホーリーランド

格闘技とケンカで大きく違うのは、まずルールがないという点です。それ以外にも「服を着ている」とか「1対複数が想定される」など様々な違いがあります。僕は人を思いっきり殴った経験がないのでアレなんだけど、顔面を殴って手を怪我するっていうのは面白いと思いました。これは実際にやってみないと分からない部分じゃないかと。

確かにボクシングのグローブは拳を保護するためって言われてるし、体罰をする教師は「殴る方も痛いんだ!」って言うもんね(それは違う)。あとは柔道使いからすれば相手の着ている服を凶器に出来るとか、投げつける先が畳やマットじゃなくてアスファルトになるとか。

格闘技について詳しく描かれている漫画でも、こういう視点で描かれているケースはあまり無いように思うので、こういったストリートファイトならではの視点が見所です。

主人公の向かう先

ホーリーランド3
Ⓒ ホーリーランド

最初はおどおどしていて見るからに弱そうな主人公ですが、場数を踏むことによって変わっていくのかどうかという部分も大きな見所と言えるでしょう。力を持ってしまったらそれを使わずにいられないのが人間ですし、マイク・タイソンが元々はいじめられっ子だったということを踏まえても、自信がついたら人間性が変わる可能性も十分にあるはず。

そもそも初期段階から過剰防衛くらいのことは普通にやっているので、あとは周りの噂なんかも相まって「最強のストリートファイター」くらいに崇められたりするかも。

…というのは冗談で、主人公が強さを身に付けていくのと同時にいじめっ子や不良たちなどの対応が変化するのは予想が付きます。昨日の敵は今日の友じゃないけど、いじめられっ子で引きこもりだった主人公にも居場所が出来ればいいなぁと。

ホーリーランド 序盤を読んだ感想・レビュー(ネタバレなし)

どちらかと言えばリアル寄りの格闘漫画で、ストリートファイト視点なのが斬新です。格闘漫画というよりはヤンキー漫画に近いような気もするけど、いかんせん主人公がヤンキーじゃないので何とも。

色んな格闘技が登場してそれを街の喧嘩で使うっていう展開は、強さの原点というか「地上最強は何か」みたいな空気感があってワクワクします。

刃牙シリーズなんかでもルール無用の異種格闘技は描かれていますが、向こうはアメリカの軍隊にも勝てる人間がいるという世界観なので、リアル寄りの喧嘩に興味があるという人には本作がおすすめです。

あとがき

俺のホーリーランド。