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「SHIORI EXPERIENCE ジミなわたしとヘンなおじさん」を読んだ感想・レビュー

SHIORI EXPERIENCE ジミなわたしとヘンなおじさん表紙
ⒸSHIORI EXPERIENCE ジミなわたしとヘンなおじさん

見た目が地味な女性なのに一度ギターを手にしたらカッコ良くなる展開っていうのは、もしかしたら「眼鏡女子が眼鏡を外したらめちゃくちゃ可愛い」みたいなことと同義かもしれないけど良いもんは良い!

本作は過去にギターをやっていた地味女子に、ギターの神様と呼ばれたジミ・ヘンドリックスが憑りつくという展開の音楽漫画です。ぶっちゃけ序盤から読者の心を掴んで離さないほどの魅力に溢れているので、これから本作を読めるという人は幸せな人かもしれません。

というわけで今回は、アラサー女子が音楽で伝説を残す物語「SHIORI EXPERIENCE ジミなわたしとヘンなおじさん(連載中)」を紹介します。

SHIORI EXPERIENCE ジミなわたしとヘンなおじさんのあらすじ

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ⒸSHIORI EXPERIENCE ジミなわたしとヘンなおじさん

“ジミ”な高校英語教師の本田紫織に、“ヘン”な世界一のギタリスト幽霊が取り憑いた!? しかも身に覚えのない“契約”のせいで「27歳が終わるまでに音楽で伝説を残さなければ死ぬ」ことに。現在、27歳の誕生日を迎えたばかりのアラサー女子、その運命やいかに──!?

SHIORI EXPERIENCE ジミなわたしとヘンなおじさんの見所をチェック!!

ギターが大好きな地味女子が主人公の音楽漫画

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ⒸSHIORI EXPERIENCE ジミなわたしとヘンなおじさん

「エクスペリエンス」や「ジミなわたしとヘンなおじさん 」っていうタイトルにもあるように、ギターに少しでも興味がある人ならピンと来るんじゃないかと思います。ぶっちゃけ僕は「地味な女性キャラにジミヘンの霊が憑依して、ド素人なのにギターのスキルが凄くなってしまう」的な話だと思いました。

でも実際は主人公の地味女子も心の底ではギターを愛していて、そんな自分を隠しながら生きているという展開です。なぜ隠しているのかという部分には、本人の性格的な部分もあるだろうけどそれ以上に複雑な家庭環境もあったりして、とにかくまぁ闇は深い感じがしました。

そんな女主人公にジミ・ヘンドリックスの霊が憑依し、地味な生き方が徐々にロックな生き方・ブルースな生き方に変わっていくという感じです。もしかしたらエレキギターを題材にした音楽漫画では一番好きかも。

一年で伝説を残せなければ死ぬ運命

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ⒸSHIORI EXPERIENCE ジミなわたしとヘンなおじさん

ジミヘンがただ憑依しただけであれば、めちゃくちゃギターが上手くなったっていうメリットしかないんだけど、ここには大きなデメリットも存在します。それは若くして亡くなったジミヘンを思わせるように「27歳で死んでしまうこと」です。

これを回避するには27歳までに音楽的な伝説を残さないといけないんですが、主人公は今まさに27歳の誕生日を迎えたっていうことで、その起源はもう一年を切ってしまっているという状態になっています。ということで本作最大の見所は「果たして一年以内に伝説を残せるのか」っていう部分だと言えるでしょう。

何を持って伝説とするかっていう定義がないからアレだけど、ジミヘンの力に頼りまくったギターソロだけじゃ限界があるだろうし、バンドを組むにしたってメンバーが見つからないと話にならないうえに、こうなってくると自分だけの問題じゃなくなってくるっていう部分も見所です。

仲間集めも含めたサクセスストーリー

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ⒸSHIORI EXPERIENCE ジミなわたしとヘンなおじさん

1年以内に伝説を残すためには本当に時間が足りないくらいなんだけど、まずはバンドメンバー探しが重要です。とは言っても元々地味女子ということもあって、現役のミュージシャンの知り合いはおらず、それこそ昔のバンドメンバーを頼ったりするような展開になっていて、これはやや厳しいかっていう立ち上がりなんですよね。

たぶん命がかかっているような展開で、最後の最後に「伝説残せなかったので死んでしまいますー」みたいな展開にはならないじゃないですか?絶対とは言わないにしても、それで終わってしまったら駄作の烙印を押されてしまうような気がするんです。

そうならないためにも何らかの伝説を残すとは思うんだけど、そこに少しずつ向かっていくサクセスストーリーは見所がたくさん用意されていることでしょう。彼女の一年間は必見です。

SHIORI EXPERIENCE ジミなわたしとヘンなおじさん 序盤を読んだ感想・レビュー(ネタバレなし)

まず絵がめちゃくちゃ綺麗で、見開きページのカッコ良さがハンパないです。そしてギャグ要素もかなり強くて、普通に読んでてニヤニヤできる場面もあるし、それが音楽漫画の邪魔になっていないのがすごいと思いました。

そして何よりジミヘンが憑依するっていうオカルト的な設定ですよね。ここにテンションが上がらないギタリストはいないんじゃないかと思うんだけど、いや、何らかの楽器を演奏しているとか演奏していたって人にはもれなく刺さるんじゃないかと思います。

音楽漫画が好きな人、ギターが好きな人、実際に楽器をやっている人…本作に興味を持ったすべての人におすすめです。完結するまで最終評価は下せないにしても、たぶんこの漫画も伝説になると思っています。

あとがき

魂の叫び(ブルース)に従え。