ダークファンタジー 個別紹介

「ふたりぼっち戦争」は姉弟愛と残酷なテーマの光と影の差が激しいダークファンタジーだ

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人間同士の戦争をテーマにしているガンダムのような作品はもちろんそうだけど、地球外生命体との戦争をテーマにしているエヴァンゲリオンなんかも、やっぱ命の重みを感じる作品に仕上がってますよね。

そういう意味では、本作における「残酷な運命」っていうのは、すごく印象深いものがあります。同じ漫画で言ったら「ぼくらの」とかが近いかな。ゲームで言ったら「ファイナルファンタジーX」を思い出しました。

というわけで今回は、戦争をテーマに家族愛を描いたダークファンタジー「ふたりぼっち戦争(全3巻完結済み)」を紹介します。

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作品概要

本作にはイドラと呼ばれる、正体不明の化け物が登場する。奴らの狙いは「人類を滅ぼすこと」だ。

政府は様々な方法を使ってイドラの撃退を試みてきたが、当初は大した成果を得ることができなかった。そしてある時、大きな成果をもたらしたのが「アルカナ」と呼ばれる、人が遠隔操作する生体兵器である。

本作の主人公は、そんなアルカナに命を助けてもらった1人の少年と、その少年を支える姉の物語だ。

少年はあることをキッカケに足を失ってしまったが、障害者でもアルカナを操作できるプレイヤーになることができると知り「自分も多くの人を救いたい」という想いから、アルカナのプレイヤーになることを志願する。

姉もそれを精一杯応援し、最終的に少年は見事アルカナのプレイヤーとなることができたのだが、そこに待ち受けていたのは想像を絶するほどの過酷な運命だった。

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見所をチェック!!

姉弟の絆と残酷な運命

本作のタイトルが、なぜ「ふたりぼっち戦争」なのかを考えたら、自ずと答えは出るんじゃないかと思うけど、一応ネタバレは回避するという目的でも、ここでは「この姉弟に課せられた酸酷な運命」については明言しません。

とは言え、概要で語ってもいいような事項だし、Wikipediaとかググれば「あらすじ」で簡単に触れられているようなことだけどね。

ただ、お互いがお互いのためにって考えている姉弟愛が、こっちに響いてこないわけがないんです。冷めた人だと「ありきたり」とか言うんだろうか。

個人的には、いくら見飽きたような展開でも、動物愛と家族愛は泣かされちゃうので、そういう人なら楽しめると思います。ドラクエ5で、パパスが死ぬシーンで何度もウルッとくるような人であれば鉄板じゃないかと。

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勝つのが当たり前のヒーローじゃない

色んな作品を見ていると、ヒーロー物にも大きく分けて2種類あるじゃないですか?「ヒーローとは言え、ガンガン命を落とす系の作品」と「追い込まれても最終的には命からがら勝つことが約束されている作品」。

本作がどっちかっていうと、前者に近いんじゃないかと思います。一緒に戦った人間がイドラにやられて死んでしまうこともあるし、そのタイミングで「明日は我が身」と戒める主人公の姿が印象的です。

主人公も粗削りで、決してエリートって呼べるほど戦闘能力に優れているわけでもなく、他の漫画でよくあるような「追い込まれたときに異常なまでのパワーアップを見せる」みたいな初期設定もありません。

そういう意味では、結構シビアな力関係が楽しめるダークファンタジーじゃないかと思いますね。

 

敵の正体は何なのか

本作に登場する敵、エヴァで言うところの「使途」に該当する存在は、イドラっていう謎の生物となっています。FFなんかだと「ヒドラ/ヒドゥラ」って名前で出てきそうなザコキャラみたいな感じ。

こいつらの目的は「人類を滅ぼすこと」なので、出現したら撃退するって流れなんだけど「そもそもこのイドラってのが何なのか」っていうのが、本作の見所の1つです。

ただし、ここに関しては伏線こそ張られていたものの、全貌が解明されることなく物語は集結しています。あとは残された材料で「こうだったんじゃないか」「いやいや、こうだろ」という答えの出ない考察となるわけだけど、個人的には答えをしっかり明かして欲しかったですね。

打ち切りだったのかな…それはさておき、ここに関しては「正解こそ描かれていないけど、丸投げっていう丸投げでもない」ので、読者の数だけ答えがあると思えば非常に面白い部分じゃないかと思う。

 

コミックス全巻を読んだ感想

僕は完結してから手に取ったので、この作品が打ち切りだったのかどうかは定かではないんだけど、コミックスを読んでいる感じでは打ち切りのように感じました。

普通に面白いと思いながら読んでいたので、この作品のどこに打ち切りになってしまうような要素があるのかが謎だし、もしそうだとしたら少年ジャンプの層の厚さを痛感するのと同時に、才能の有る漫画家さんも評価されにくい現在の状況を残念に思います。

さて、内容に関しては上の方にも書いたように、やっぱイドラの正体を明かして欲しかったっていう気持ちしかありません。もしワンピースが終わる時が来るとして「ワンピースの正体が結局なんだったのか」を描かないというのを許せる読者って、そんなにいないと思うんですよね。

一応、本作の大筋のテーマになっている姉弟愛みたいなものにはちゃんとした着地点が用意されているので、あまりひどい終わり方にはなっていないものの、僕としてはもうちょっと先の展開があっても良かったんじゃないかと思った全3巻でした。

 

あとがき

ふたりぼっちって寂しいように聞こえるけど、ひとりぼっちに比べたら全然よ(泣いてない)。

 

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