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「バーテンダー」を読んだ感想・レビュー

 

僕はお酒が飲めないので、BARのような所にいったことがほとんどありません。でもBARの雰囲気はすごくオシャレだと思うし、たまにバラエティなんかでもある「バーテンダーのちょっとイイ話」みたいな空気感はめちゃくちゃ好きです。

それこそちょっとキザな内容のものが多いんだけど、花言葉があるなら酒言葉もあっていいだろってくらいに思ってます。なんて思ってたら、どうやらカクテル言葉ってのがあるみたいです。

というわけで今回は、カクテルと一緒に素敵な癒しをくれるBARの物語「バーテンダー(全21巻完結済み)」を紹介します。

 

 

バーテンダー あらすじ

新しくオープンするBARのため、バーテンダーを探していたホテル社員・美和。かつて世界的なコンクールで優勝したこともある天才バーテンダー・佐々倉溜と出会い、半信半疑で採用面接の場に送り込むが…!?

 

バーテンダーの見所をチェック!!

天才バーテンダーの物語

バーテンダー1

 

本作の主人公は「神のグラス」という異名を持つ、ヨーロッパでカクテルコンテストの優勝経験のあるバーテンダーです。若くしながら経験と実績を持ち、類まれなるセンスと観察眼でお客さんを満足させるカクテルを提供します。

普段は少し抜けている部分があるものの、BARで接客している時の姿はまるで別人。彼の作るカクテルを飲んだ人は、その見事な味に満足するだけでなく、何かしらの悩みから解放されるほどです。

キャバクラでもホストクラブでも何でもいいんだけど、その道のトップの人の接客って細かい気配りだったり、相手が何を欲しているのかっていう観察眼が凄いんだと思います。本作はまさにその片鱗を楽しめると言っていいでしょう。

 

ちょっとイイ話+問題解決

バーテンダー2

 

基本的な流れとして「何らかの問題を抱えた人がBARに来る→特性カクテルに素敵なエピソードを加えてお客さんの問題を解決する」というテンプレートがあり、そんなエピソードがたくさん集まって1冊の単行本になっているという感じです。

悩みを抱えてBARにたどり着く人もいれば、トラブル解決のために主人公が頼られるというケースもありますが、いずれにせよ主人公が務めているBARは「問題を解決してくれる憩いの場」となっています。

例えるなら「美味しんぼのお酒バージョン」みたいな感じでしょうか。一癖も二癖もあるお客さんを満足させなきゃいけなかったり、時にはお客さんの求める味を再現するためにあえて味を落としてカクテルを作ったりすることもあり、読者の気持ちを掴んで離さない漫画だと思います。

 

バーテンダーを読んだ感想・レビュー

コミックス1巻を読んだ感想・レビュー

お客さんの注文に合わせて、その期待以上のカクテルを用意するバーテンダーの話なので、いわゆる「深イイ話」みたいなものが飛び交う作品です。ちょっと臭いセリフなんかもありつつ、最終的にはほっこりできるエピソードが多くて面白いと思いました。

夢を諦めて田舎に帰ろうとしていた若者が、主人公が作ったカクテルをきっかけに「もうちょっと頑張ってみよう」と立ち上がる…みたいな話があったり、あるいは「俺を満足させるカクテルを作ってみろ!」みたいな横柄なお客さんをカクテルの味で黙らせたり…。

エピソード自体も面白いものが多いし、何よりお酒に関する知識も豊富に披露されているので、お酒好きにはたまらない漫画じゃないかと思います。

 

コミックス全21巻を読んだ感想・レビュー

基本的には1話完結型のエピソードで、登場人物が徐々に増えてきて前後のエピソードで関係性が出来上がっていく感じでした。なのでいたずらにキャラが登場するわけでもないし、全21巻のボリュームを時間をかけてじっくり読むことができます。

で、主人公もブレないので安心して読めるのがいいですね。それでいて主人公よりも経験や知識のあるバーテンダーも登場するので、主人公の成長が楽しめるというのも良かったです。苦言を呈するのであれば、終わり方が唐突でやや残念でした。

 

あとがき

カクテルの味は無限に作り出すことができる。

 

 

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