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猫と不良が合体してしまう「マザリアン」ではコミカルとシリアスも見事に融合していた

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最初は「猫みたいなキャラクターがドタバタ劇を繰り広げるギャグ漫画?」と思って手に取りました。

確かに所々に笑えるネタなんかはブッ込んで来ているものの、表紙の絵からは想像もできないくらい本格的なオカルト×SFノンフィクションという感じ。

結果から言うと全3巻で終わっちゃってるんだけど(打ち切りかな?)、個人的には「もっと有名だったら、絶対にもっと面白いっていう声が届いたと思うし、それならもっと長く続いたのでは?」と思わずにはいられません。

というわけで今回は、作者である岡田索雲先生の今後にも注目してもらいたいという意味で「マザリアン(全3巻完結済み)」を紹介したいと思います。

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作品概要

この世界には「ひずみ」と呼ばれる、一種のブラックホールのような空間が突如発生することがある。

これは幼稚園児でも知っていることで、教育課程で「ひずみには決して近付いてはいけない」と、しっかり教育されている。そのため、ひずみの存在は全く珍しいものではない。

そのひずみに飲み込まれた2つの物は合体してしまうことで知られており、もし人間が何かと合体してしまった場合は、もれなく「○○人間」となり、それは融合者と呼ばれている。

ここに猫と混ざってしまった1人の不良少年と、ノミと混ざってしまった1人の少女がいる。彼らは融合者となってしまった自分たちの体を元通りにする方法を模索し始めた。

 

登場人物

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木屋 俊郎

非常に身体の大きい不良少年。ケンカが滅法強く、住んでいる家は直接やり合えない不良たちによって落書きだらけになっている(○馬○牙かよ)。

ある時、大人数の不良に袋叩きにされて帰ろうとしているところ、ひずみに入っていく猫を助けようとした少女を救おうとして、猫と融合してしまった。

 

野々宮 ピン子

ひずみを研究していた両親の元に生まれた少女。学校ではいじめに遭っているが、それを重く受け止めないほど芯が強く、どこかが抜けているような印象がある。

ある時、飼い猫の「白粒」がひずみに飲み込まれそうになっているところを助けようとしたが、結果的に木屋に助けてもらった。

しかし本人もノミと融合してしまい、いじめっ子の血を吸うなどして施設へと送られる。

 

見所をチェック!!

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融合者は元の身体に戻ることができるのか

突き詰めると、ここが1番の肝です。

ひずみを研究していたせいでなのか、ピン子の両親は死んでしまったわけで、当時のことを他の研究者に聞いてみても、誰もが口を重く閉ざすという部分には何かがあると思わされます。

それでも自分の身体を元に戻す方法があるんなら何とかしたいって思うだろうし、ピン子からしたら両親を亡くして唯一の家族と言ってもいい飼い猫を取り戻すためなら何でもやるでしょ。

この正体不明の「ひずみ」の真相に迫っていく感じは、ちょっとしたサスペンス作品のような見所があります。

 

クスッとさせられる場面の数々

話のテーマ自体は非常に重くて、誰も幸せにならない感じがプンプンしてくるんだけど、当の本人たちが楽観的というか「気にしてても仕方がない」みたいな空気感を持って行動していて、読んでる方としてはすごく入り込みやすいと思う。

それでいて、主人公の木屋が関西弁でバリバリ突っ込みも入れるし、周りの人たちにも「適合者は馬鹿にしちゃいけないけど、過剰に気を遣うのも失礼」みたいな空気感があって、結構クスッとさせられる場面が多いんですよね。

ギャグ漫画ほど「笑わせてやろう」っていう感はなく、あくまで「シリアスなシーンの連続だと息が詰まるからホッと一息」みたいな笑い。これが秀逸です。

 

コミックス全3巻を読んだ感想

これは打ち切りだったんだろうか。個人的には完結してから本作の存在を知って手に取ったんで、リアルタイムのどうこうは知らないんだけど、控えめに言ってもすごく面白い作品だと思います。

それこそ「ひずみに近付いてしまうと何かと融合する」っていう分かりやすいネタがあって、そのひずみを研究していた人間がなぜか死んでしまったっていう部分に大きな陰謀みたいなものも感じるし、その辺は絶対にもっと掘り下げるべきだったと思うんです。

あとは「ひずみと融合した少年」っていうのもいて、そのあたりもガンガン掘り下げていくべきだったと思うし…。終わり方も「なんとか今ある材料でまとめました!」って感じがすごく伝わってくるんですよね。

できればもうちょっと読んでいたかったです。多分もっと色々描きたいことがあったんじゃないかなぁ。いずれ続編があるかも、それに期待しています。

 

あとがき

「混ざる+インディアン=マザリアン」みたいなことだよね。

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