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「僕はビートルズ」はビートルズを全く知らない人間が読んでも面白い

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僕は全くと言っていいほど洋楽を聴かないので、ビートルズについて全然詳しくありません。4人揃った写真ならまだしも、個人個人の顔写真を見せられても名前は答えられないと思う。

それでも全世界のミュージックシーンに衝撃を与えた4人組ってことは分かるし、個人個人の名前も知ってる。代表曲も2~3曲なら口ずさめると思います。

全世界が熱狂したビートルズも僕にしてみたらその程度(こんなこと言ったらファンの人に怒られちゃうかもしれないけど)。そんな僕が読んでも面白いと思いました。

というわけで今回は「ビートルズが世に出る前に、新しいビートルズとしてデビューしたら世界はどうなるだろう?」というifを描いた作品「僕はビートルズ(全10巻完結済み)」を紹介します。

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作品概要

ビートルズのコピーバンド「FAB4」の4人が、2010年から1961年にタイムスリップ。まだビートルズが知られていない世界で、自分たちがビートルズの音楽を世に輩出したら…一体どんな世界になるだろうか。

それは一種の盗作でもあり「ビートルズに対する冒涜だ」と言う人もいるだろう。しかも自分たちがビートルズよりも先に曲を発表することで、本物のビートルズが消えてしまうかもしれない。

そんな不安の中、一方では「憧れのビートルズに、自分たちがなれるかもしれない」「本物のビートルズが誰も知らない曲を作ってくるかもしれない」という高揚感もあった。

FAB4の4人が選んだ行動は?そして、その時、本物のビートルズは?

 

登場人物

鳩村 真琴

ポールパート。

ビートルズの大ファンで、21世紀のビートルズになることを夢見てバンド活動に励んでいた。

タイムスリップ先でも「自分たちがビートルズの代わりとしてデビューする」という野望を追いかけ、仲間たちと衝突を繰り返しながらも自分の姿勢を曲げないほど、芯の強い男。

 

鷹津 礼

FAB4のリーダーで、ジョンパート。

タイムスリップ先の日本で、マコトがビートルズの楽曲を自分の物として発表したことを知り、包丁を持って殴り込んできたほど、自分たちがビートルズの代わりを演じることを反対していた。

最初は「世界中の人からビートルズを取り上げてはいけない!」という姿勢を貫いていたが、後にコンタとマコトに説得されFAB4の一員となる。

 

蜂谷 翔

ジョージパート。他の3人よりも年齢が1つ下。

最初は「ビートルズの曲を自分たちの物だと偽って演奏するのは許されないことだ」という考えを持っていたが、自分たちの演奏を聴いたファンの女の子にコーラスを絶賛され「ビートルズになるのではなく、FAB4として演奏していくなら…」という考えにシフトしていく。

 

鶴野 コンタ

リンゴパート。

マコトがビートルズよりも先に「抱きしめたい」を発表した件については「世間的には盗作に当たらない」という柔軟な考えを示しながらも、その一方で「自分の物だとして発表した嘘は、いずれ重くのしかかってくる」ということを不安視した。

 

卯月 マキ

マキプロダクションの女社長。マコトとショウの演奏を聴いて、プロデュースさせてほしいと申し入れてきた。

感性が鋭く、FAB4の演奏を聴いて様々な事を感じ取り「この4人は未来人なのではないか?」という疑問を持つようになる。

 

見所をチェック!!

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誰もが1度は想像したことがあるであろうif

僕も「50年くらい前の日本にタイムスリップして、小室さんとかつんく♂さんが作った楽曲を自分の物として先に発表しちゃえば、名プロデューサーとして崇められるんじゃね?」って想像したことがあります。

実際にはそんなにうまくいかないにしても、50年前の日本で自分だけが50年先の日本を知っているってアドバンテージは、誰しもが1度は想像したことがあるんじゃないかと。あとは歴史的名馬を先に押さえるとかね(←何の話だ)。

僕はビートルズを知らないけど、同じようなシチュエーションで「僕はGLAY」「僕はMr.children」みたいな想像は何回もしたことがあるから、本作の着眼点は超ハマりました。

 

FAB4の中でも意見は対立

ビートルズのコピーバンドとして日本では技術的に1番優れていると自負していたFAB4。そんな4人からしたらビートルズって、言わば神みたいな存在ですよね。

そのビートルズが1年後に発表するであろう楽曲を先に発表してしまうということが、世の中にどのような影響を与えるのか。ここについてはFAB4内でも意見が割れます。

「盗作だから、そんなことするべきじゃない」って意見はもっともだし、自分たちにとって神のような存在だからこそ「ビートルズに近付いてみたい」って気持ちも分かる。

あとは「自分たちがビートルズの曲を先に発表することで、本物のビートルズはまだ誰も聴いたことのない幻の曲を作ってくるんじゃないか?」って期待してしまうのも、ファンならではの発想です。

FAB4も4人じゃないとビートルズは再現できないわけで、乗り気じゃないメンバーをどうやって説得するのか。その辺りも大きな見所となってます。

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本物のビートルズは現れるのか

作中においても「ビートルズが誰も聴いたことがない幻の曲を引っ提げて登場するパターン」と「FAB4の曲を聴いて、自分たちの存在意義を見失い消えてしまうパターン」の2つが想像されていましたが、果たしてどうなるのかってのも大きな見所です。

これまでのミュージックシーンに多大な影響を与える存在ともなると自分たちの音楽というものを持っているわけで、それは他の誰もが演奏してこなかった新しい音楽ということになります。

それを自分より先にやられちゃったら、ある人は喪失感を持っちゃうだろうし、ある人はそこから更にインスピレーションを得て、より新しい物を作ってくるかもしれない。

果たして、本作で描かれるビートルズはどっちでしょうか。

 

全編を通じての感想

僕は本作を「ビートルズ知らないしなぁ~」って言って、読むまでだいぶ寝かせてました。それが手を付けたら最後、全10巻を一気読みしちゃうほど夢中に。とにかく着眼が面白い作品だと思う。

本作の主人公たちは、結果的にビートルズが本来発表するはずだった楽曲たちを自分たちの曲として世に輩出することになるんだけど、それは富や名声を得るための行動じゃないんですよね。

その辺にちゃんとしたリスペクトがあって、本当にビートルズが好きなんだろうなぁってのが伝わってくるというか…。

ちなみにkindle版のレビューを見ていると、ビートルズファンの読者の中には納得がいかない部分も多々あるらしく、逆に僕くらいビートルズをあまり知らないという人の方が楽しめるのかなぁなんて思ったり思わなかったり。

とりあえず、誰もが1度は想像したことがあるであろうifの世界が覗けるってのは、斬新で面白いです。登場人物たちの心理描写も巧くて、とても楽しめました。

 

あとがき

漫画界も飽和状態なのか似たような作品をたくさん見るけど、この作品の着眼点ほどマネしたくなるような題材ってのもすごいよね(マネしたら一発でパクリって言われちゃうだろうけど)。

 

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