「剣姫、咲く」を読んだ感想・レビュー

剣姫、咲く表紙

 

実際に武道をやっている人の中にもとんでもない奴はいるんだろうけど、基本的にスポーツや武道って相手へのリスペクトがあって然るべきものだと思うんです。心技体の心の部分が欠けていたら、見ている分にはいいけど実際にいても応援できないでしょ。

本作の主人公は自分より弱い人間を見下すことを厭わない天才少女です。そんな主人公がライバルを見つけて成長していく姿は必見の価値あり!というわけで今回は、反逆の武士道が光る剣道漫画「剣姫、咲く(全4巻完結済み)」を紹介します。

 

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剣姫、咲く あらすじ

「私の”敵”になってくれない――?」高校一年生・草薙諸葉は入部したての剣道部で、圧倒的な剣道の実力を持つ少女・戸狩姫咲に出逢う。二人の正反対の少女は、剣道を以て、惹かれあう――。本格剣道青春譚!

 

剣姫、咲くの見所をチェック!!

主人公は天才的な腕前を持つ剣道少女(ちょっと嫌な奴)

剣姫、咲く3

 

本作の主人公は幼少の頃から剣道に打ち込んできたという天才少女。自分が本気で取り組んでいるということもあってか、周りにいる実力がない部員に対しての当たりがきつく、二言目には「剣道辞めたら?」くらいのことを平気で言います。

そして剣道をバカにする他の部活の部員に対して、寸止めとは言っても竹刀で脅したりするくらいの奴です。この辺りは少年漫画やスポ根漫画でよく見る感じの展開と言っていいでしょう。

全中で優勝した経験も持っていて、そこで「無敵に楽勝、死ぬほどつまんなかった」と言い放つくらいの逸材ですから、剣道は強いかもしれないけど武を志す姿勢は三流以下と言っても過言ではありません。そんな彼女が高校の剣道部でも無敵を誇れるのか、非常に大きな見所です。

 

タイプが真逆のライバルと高め合う展開

剣姫、咲く1

 

本作の最強主人公には、同じ部内にライバルができることになります。まぁ普通ライバルって言ったら似たような実力になることが多いんだけど、ここでは「現段階の力量は遠く及ばないものの、奥底に眠るポテンシャルを感じる」という感じでライバルに仮任命されたという感じ。

いずれにしても傍若無人な主人公を繋ぎとめておくのに重要な存在です。天才型の主人公と努力型のライバル、この2人がどう成長していくのかは本作の面白味のメイン要素と言っても過言ではありません。

もしお互いに足りないものを補いながら高め合っていけるのだとすれば、それこそが武を志す者の姿勢として正しいことだと思うし、部活動のあるべき姿とも言えるはず。

 

女子剣道部だけどとてつもない熱量

剣姫、咲く2

 

剣道って打ち込むときに叫んだりするし、一瞬の隙を突く系の武道(スポーツ)だから熱量は絶対に高いとは思うんだけど、やっぱ心技体の教えみたいなこともあってガッツポーズとかはしないし、礼に始まって礼に終わるというイメージが強くて、そこまで熱量が高いって感じもないじゃないですか?

でも本作で描かれているそれは、とてつもない熱量を持ってます。控えめに言っても「本当に女子剣道部ですか?」くらいのレベル。男子ラグビー部と比べても遜色ないくらいの熱さだし、下手すりゃ「幕末で斬り合いでもしてますか」?くらいのやつと言っていいかも。

そして絵が綺麗なのでとにかく映えます。躍動感もハンパなく伝わってくるし、女同士の意地の張り合いは目が離せなくなるほどの展開です。

 

剣姫、咲く コミックス全4巻を読んだ感想・レビュー

さすがに竹刀で相手の防具を大破させるくらいの描写はないけど、実力差があるならホワイトボードに使うような水性ペンで竹刀を叩き落とせるという感じの作風です。ゆえにリアリティはなく、堅実な剣道漫画というよりもファンタジー剣道っぽさが強め。

あとはやたら突っかかってくるキャラがいたりして、ちょっと子供っぽい煽りがあったりもするけど、絵がめちゃくちゃ綺麗で試合中の迫力は最高です。ライバルと高めあうという熱くなれる基本を押さえつつ、相手へのリスペクトが全くない主人公がどう成長していくのか…これが楽しみで仕方ありません。

ちなみに本作は全4巻で完結していて、最後がかなり急展開になっています。普通に絵もうまいし面白いと思って読んでたので、この終わり方には唖然としてしまいました。やっぱ剣道漫画で5巻以上を超えるのは思ってる以上にハードルが高いのかも。

 

あとがき

私の好敵手(仮)に任命してあげる!

 

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