「宇宙兄弟」を読んだ感想・レビュー

宇宙兄弟表紙
Ⓒ宇宙兄弟

遠くない将来、一般人が月に旅行に行くみたいな話も出てきているし、地球に住めなくなったら火星に行くみたいなこともチラホラ。僕みたいな凡人は、ただただ「偉くて頭の良い人たち頑張って」ってくらいに遠いのが宇宙なんだけど、実は意外と身近になってきた存在なのかもしれません。

そんな宇宙の存在を身近に感じさせられて、心の底からワクワクさせてくれる漫画作品がこちら。というわけで今回は、読まなきゃ損をする宇宙と兄弟の人間ドラマ「宇宙兄弟(連載中)」を紹介します。

宇宙兄弟 あらすじ

2025年。兄は、もう一度だけ自分を信じた。筑波経由火星行きの物語がはじまる! 本格兄弟宇宙漫画発進! 幼少時代、星空を眺めながら約束を交わした兄・六太と弟・日々人。2025年、弟は約束どおり宇宙飛行士となり、月面の第1次長期滞在クルーの一員となっていた。一方、会社をクビになり、無職の兄・六太。弟からの1通のメールで、兄は再び宇宙を目指しはじめる!

宇宙兄弟の見所をチェック!!

かつて宇宙が大好きだった兄弟の物語

宇宙兄弟1
Ⓒ宇宙兄弟

宇宙兄弟って言うくらいだから宇宙飛行士の兄弟の物語なのかなーって思ってたら、兄の方はまだ宇宙飛行士になっていなくて「弟に追い付け追い越せで宇宙を目指す物語」でした。スーパーマンの弟、そして抜けてるところがありながらも憎めない兄による、宇宙をテーマにした壮大な人間ドラマと言っていいでしょう。

当面の目標は主人公(兄)が少年の頃に夢見ていた、宇宙飛行士になることです。おそらく「宇宙飛行士への狭き門を突破できずに、兄は夢を諦めることになりました」じゃここまで人気が出ることはないんで、兄は宇宙飛行士になれるんでしょうきっと。

でも一筋縄ではいかないことも想定されるし、その間にいくつもの困難が待ち受けていることは間違いありません。果たして宇宙兄弟は子供の頃の夢を叶えることができるのでしょうか。

憧れだけじゃ見えてこない厳しい現実

宇宙兄弟2
Ⓒ宇宙兄弟

宇宙飛行士ってカッコイイけど、宇宙ステーションみたいなところでフワフワしながらテレビ電話みたいなので通信しているイメージがほとんどだと思うんです。宇宙飛行士になるためにはどんな能力が必要で、普段はどのような訓練をしているのかみたいなことって案外知られていないのでは?

特に最近は派手な事故って起こってないようなイメージだけど、1986年に起こったチャレンジャー号の事故は一度見たら忘れられないくらいのインパクトです。僕はリアルタイムで知っていたわけじゃなく、それこそドキュメンタリー番組で取り上げられてたのを見ただけなんだけど、一生忘れることができないくらいの衝撃を受けました。

宇宙関係のお仕事って言ったらカッコイイし社会的地位なんかも高そうだけど、危険と隣り合わせであることとか普段から訓練しなければいけないし勉強もしなきゃいけないって部分は、決して目を背けちゃいけないことだと思います。そういう厳しさについても言及しているのが本作の魅力の一つです。

宇宙への興味でグングン引き込まれる魅力

宇宙兄弟3
Ⓒ宇宙兄弟

どんなに勉強嫌いな人でも「宇宙の話がつまらない」っていう人を僕は見たことがありません。もちろんいることにはいるんだろうけど、そんなんカレーが嫌いな人くらいの少数派じゃないかと思います。

もし宇宙に興味があるという人なら、夢中になるなっていう方が難しいくらい興味を惹かれる要素がてんこ盛りです。ぶっちゃけ本作を読んで宇宙に憧れた人の中から、実際に宇宙に行く人が出てくるんじゃないかってくらいに魅力的。

そもそも宇宙飛行士にはどんな能力が求められるかってあんまり分からないじゃないですか?頭が良くなきゃいけないってことは漠然と理解していても、それ以外の条件って意外と知られていないと思うんです。

そういう部分も楽しく、そして分かりやすく触れてくれています。特に物語の序盤は採用試験から始まることもあって、一般の会社には絶対にないような入社試験・選考試験の内容に度肝を抜かれてしまうことでしょう。

宇宙兄弟 5巻までを読んだ感想・レビュー(ネタバレなし)

5巻までだとまだ導入も導入で、まだ採用試験の途中です。でも本作の面白さにもうどっぷりと浸かっている状況と言っても差し支えありません。まず夢中にさせられるのが宇宙飛行士への登竜門です。

なぞなぞっていうか非常にトリッキーなことを仕掛けてくる試験なんで、成績云々よりも人間性みたいなことを見られていたり、洞察力の高さを評価されていたり…。言うなれば「答えのない問題」みたいなのを解かされている感覚なので、アップルとかマイクロソフトの面接試験で聞かれるようなちょっと意地悪な質問みたいなのが好きな人なら一気に夢中にさせられると思います。

主人公(兄)の人柄も素敵で、ちょっと見栄っ張りだったり調子乗りな部分に人間らしさを残しつつ、本質はすごく熱くて優しいっていう「これを見て応援したくならない人はいない!」っていうくらいの人物です。控えめに言っても超面白いし、早く続きが読みたい…。

あとがき

そういや最近、兄弟のことを「きょうだい」って書くようになってきたよね。