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天才になれなかった全ての人に刺さる物語「左ききのエレン」

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左ききのエレン表紙

 

僕にもプロ野球選手になろうか医者になろうかで悩んだ時期がありました。自分には無限の可能性があると信じて疑ってなかった頃です。…ランドセル背負って鼻垂らしてたけど。

人は誰しも夢に憧れていた時期があると思います。それを諦めずに追い続けた(追い続けている)って人もいるだろうし、夢と現実を置き換えて考えるようになった人もいるはず。本作は天才になれなかった全ての人に刺さる物語です。

というわけで今回は、大人の心も抉るクリエイター群像劇「左ききのエレン(連載中)」を紹介します。

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左ききのエレン マンガ概要

広告代理店勤務の若手デザイナー・朝倉光一。納得出来ない理由で自ら勝ち取った仕事を取り上げられた彼は、やりきれない気持ちを抱えて横浜の美術館へと向かう。そこは、彼が初めて「エレン」という才能と出会った場所で…。大人の心も抉るクリエイター群像劇、開幕!

 

左ききのエレンの見所をチェック!!

クリエイターに焦点を当てた物語

左ききのエレン1

 

本作の主人公は広告代理店勤務の若手デザイナーで、広く言えば「クリエイター」と呼ばれている人種です。とは言え、クリエイターから遠い仕事をしているという人にとっても共感できる部分が多々あり、基本的にはすべての社会人が共感できるような内容となっています。

締め切りに追われたり、上司に怒られる日々。やる意味の感じられない会議、正当に評価されていないと感じる時の苛立ち等々、時には「自分がやりたかった仕事ってこれだっけ?」と思ってしまいそうな日常には何かを思わずにはいられないでしょう。

上手くいかないのが自分のせいだとは分かっていても、優しく手を差し伸べてくれる人の手を振り払ってしまったり、何もかもを捨て去りたいと考えたことが一度でもあるなら共感できるシーンがたくさん出てきます。

 

ほとばしる迫力と圧力がハンパない

左ききのエレン2

 

おそらくですが、天才からすれば凡人に腹が立って仕方がないということが少なくないんでしょう。才能はともかく明らかに努力が足りていないとか、大口を叩いてばかりとか、自分のことを俯瞰的に見れてないとか…。

現実だと「そういう人は最初から相手にしない」という選択肢がもっとも簡単な対処法ですが、本作ではそういう人に対して真っ向から現実をぶつけます。ぶっちゃけ僕みたいな人間が本作を読むと、自分のふがいなさに対して「現実世界の周りが言いにくいことをぶつけてくれている」という感覚にすら陥りました。

「天才になれなかった全ての人に」というキャッチコピーに偽りなし。天才が醸し出す迫力と圧力を感じ取ってみてはいかがでしょうか。

 

夢と現実の狭間にある明確な境界線

左ききのエレン3

 

子供の時は例え「大統領になりたい!」と言っても、そこまで馬鹿にされることはなかったと思います。それだけ子供が持つ可能性は無限だったってことです。しかし「夢を持て」としつこく言われていた日々が、いつしか「現実見ろ」に変わったという経験をした人は少なくないでしょう。いや、ほとんどがそうなんじゃないかなぁ。

成長していく過程で、特に受験戦争なんかでは数字とにらめっこする機会がたくさん訪れると思います。自分の偏差値で入れる学校を探すとか、受験の成功率とか…。もし夢や将来なりたい職業があった時に、それを目指す人の数と実現できる人の数字なんかを見る機会があれば、それはもっとも残酷な現実なのかも。

本作は、そういう目を背けがちな部分にフィルターをかけていない職業漫画と言っても過言ではありません。と言っても残酷なだけじゃなく、妥協じゃないけど「天才じゃなくてもいいじゃない」みたいな優しさも持ち合わせている作品だと思いました。

 

左ききのエレン コミックス1巻を読んだ感想・レビュー

個人的には職業漫画として非常に斬新な作品だと思いました。クリエイターになりたい人が読むという感じの作風じゃなく、大人の世界を覗きたいという読者や、すでに社会人として生きている人に刺さる漫画という感じ。

例えば教師でも医者でも警察でも漫画家でも何でもいいんだけど、そのテーマで職業漫画を描こうと思ったら大概が子供の頃からの夢だったりするわけで、そういう物語の主人公は大半がスーパーマン(天才)です。だから夢を叶えることの感動とかは感じられるものの、穿った見方をすれば「困難があったって、そりゃ乗り切れるでしょ」くらいの感じに見えることもあります。

本作はそういうお仕事系漫画とは一線を画す作品です。努力で越えられない壁があるという残酷さと、でもそれを悲観しなくて良いという優しさが同居している雰囲気がたまりません。夢と現実の狭間で揺れ動いた経験があるという全ての人におすすめ。

 

あとがき

僕は工業系の学校に通ってたんだけど、先生はみんな左ききだったなぁ。

 

 

 

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