「正直不動産」を読んだ感想・レビュー

正直不動産表紙
Ⓒ正直不動産

僕が初めてアパートを借りたとき、なんか知らないけど家賃の中に浄水器のレンタル料が入っていて、最初は強制って聞いてたんです。それをその住宅管理会社に勤めている知り合いに文句を言ったら、浄水器のレンタルが無くなるっていうね。

同様に暮らしの安全サービスみたいなものも強制加入じゃなくなって、それだけで家賃が3000円ほど安くなりました。たぶん知り合いがいなければ年間36000円も取られてたって思うと苛立ちしかないんだけど、本作は不動産業界の裏側をぶちまけてくれる作品です。

というわけで今回は、不動産屋の裏側を全部ぶっちゃけているビジネス漫画「正直不動産(連載中)」を紹介します。

著:大谷アキラ, 著:夏原武, 著:水野光博
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正直不動産のあらすじ

不動産業界の闇を曝け出す皮肉喜劇!! 営業に必要なこと以外、客に見せも教えもしない―― そんな不動産業界に前代未聞の爆弾が、いま炸裂する!! 登坂不動産のエース営業マン・永瀬財地は嘘を厭わぬ口八丁で売り上げNO.1を叩き出す凄腕だった。だが、とある地鎮祭で石碑を壊して以来、嘘が上手くつけなくなってしまった…!! 千三つと言われる海千山千の不動産業界でかつての成績が一気に低下する中、永瀬は、嘘が上手くつけない正直営業で苦戦するが…!? 不動産屋の裏側を全部ぶっちゃけちゃうニュー・ヒーロー、誕生。

正直不動産の見所をチェック!!

嘘が付けなくなった営業の物語

正直不動産1
Ⓒ正直不動産

本作はタイトルの通り、不動産で働いている嘘がつけなくなった営業担当者が主人公の物語です。元々は口が上手くてバンバン営業で成績を残してきた主人公が、あるタイミングで嘘がつけなくなる呪いみたいなのにかけられてしまうという感じ。

まぁ嘘っていうよりも「言う必要のないことまで言ってしまう」とか、相手の質問に対して嘘はつかないまでも「後ろめたさが残るような応対ができなくなってしまった」って言ったほうが適切かも。

不動産業界に限らず、商売や営業をしている人間の多くは「必要のないことは言わない」っていうのが鉄則だと思うんです。そして聞かれなかったことに答えないっていうのは、嘘でもなんでもありません。もちろん真摯な対応ではないから、これが明るみに出たときは信頼を失うんじゃないかとは思いますが。

本作はそういうことが一切できなくなってしまい、いわば自分や会社の儲けがどうこうよりも100%顧客のために行動するようになってしまった主人公の姿が堪能できます。物件を借りたり買ったりする側からすると見所だらけです。

失言を取り繕おうとしてドツボに嵌まる感じ

正直不動産2
Ⓒ正直不動産

ちなみに営業面以外でも本音が出てしまうという呪いが発動してしまうので、交友関係なんかにも支障をきたしています。こんな状態になったらお世辞の一つも言えなくなっちゃうんで、たぶん人とコミュニケーションを取ることができなくなるんじゃないかと思うくらいです。

例えば子供の「サンタクロースがいるか・いないか」みたいなことにもクビを突っ込んでしまうようになり、子供の夢をぶち壊した挙句、サンタに侵入される物件は問題があるから防犯対策万全の物件を親に案内するという…どう考えたって勝ち目のない展開に突き進む感じがたまりません。

個人的には「陰口を喋っていたら、本人がすぐ近くにいてそれを聞かれていた」っていうくらいの焦りに似ていて、テンパり具合がクセになってめちゃくちゃ楽しめました。出てしまった尖った言葉をいかに均して伝えるかみたいな部分には見応えたっぷりです。

不動産業界のあれこれが勉強になる

正直不動産3
Ⓒ正直不動産

不動産業界に精通していないとあまり知ることができない情報がてんこ盛りで、読んでいるだけで勉強になる作品だと思いました。これからアパートやマンションを借りて一人暮らしをしようとしている大学生とかは、絶対に読んでおいて損はしない内容と言っていいでしょう。

世の中には誠実じゃない商売っていくらでもあるじゃないですか?それこそステルス値上げなんかはその最たる例で、値上げのイメージ低下が嫌だからって商品を小さくしたり少なくしたりするアレです。確かにこれも腹が立つんだけど、被害額っていうお金の面に関して言えば不動産のそれはお菓子とかとは比較になりません。

まして「聞かれなかったから答えなかっただけですけど?」みたいな、こっちの落ち度も責められるようなパターンが多いので余計に腹が立つっていうね。これは知っておくのと知らないのとでは全然変わってくると思います。

正直不動産 序盤を読んだ感想・レビュー(ネタバレなし)

不動産業界で働いている人なら知っているようなことばかりなんだろうけど、そうじゃないって人はぜひとも読むのをおすすめしたい作品です。特にこれから物件を買ったり借りたりする予定のある人には無条件でおすすめしたいくらい。

これは読者の生活に豊かさをもたらしてくれるというか、知らないことが損に直結すると思います。まして不動産屋と揉めるパターンって飽きるほど聞くじゃないですか?礼金の話とか出ていくときの現状復帰で揉めるのは朝飯前というか、あんまり良い話を聞かないし、ごねると大抵が良い方向に転ぶっていうイメージがあるんですよね。

これは「ごねない人=損をする」っていうことで、いわば不動産屋側から吹っ掛けられているような状況だと思うんで、そうならないように自分を守るための知識を身に付けるという意味でもおすすめです。

あとがき

千の言葉の中に、真実はたった三つってことだ。

著:大谷アキラ, 著:夏原武, 著:水野光博
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