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「親愛なる僕へ殺意をこめて」は過酷な運命を恨まずにはいられない究極のクライムサスペンス

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謎が謎を呼ぶ感じ、ちょっとダークな雰囲気、たまに目を背けたくなる描写…。どれを取っても一級品。青年漫画の世界観、お世辞にも健全とは言えない漫画が好きな人には是非ともおすすめしたいのがこちら。

最近はやたらタイトルが長い漫画も増えてきたけど、本作のタイトルにはしっかりと意味があります。まぁ簡単に言うと二重人格の話だよね。

 

もしもう1人の自分がやべー奴だったら、これ笑えないでしょ。色んな面でスリリング、かつ残酷な日常を覗くことができます。

というわけで今回は、過酷な運命を恨まずにはいられない究極のクライムサスペンス「親愛なる僕へ殺意をこめて(連載中)」の紹介です。

物語序盤の簡単なネタバレを含みます。

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マンガ概要

 

どこにでも居そうな大学生・エイジには秘密がある。それは「血のつながった父親が、猟奇的な殺人鬼として有名だった」こと。

名前は変えたものの、それを嗅ぎつけてくる記者もおり、事件のインパクトも凄かったせいか時間が経っても風化することはない。

 

そしてエイジ本人にも不思議なことが起こるようになった。気付いたら凄く可愛い彼女が出来ていたり、ギャングのメンバーが舎弟になっていたり…。今日の日付が、自分が思っている日付よりも進んでいたり。

最初は単なる記憶喪失だと言い聞かせていたが、身に覚えのない大金や血の付いたバットが部屋から見つかり、エイジは一気に不安を覚える。

そして、そこにタイミングを計ったかのように現れた警察。事情聴取をされたエイジ。ここからエイジの物語は急速に発展していく。

 

見所をチェック!!

主人公の秘密とは…?

 

本作の主人公には、大きな秘密が2つほどあります。

  • 猟奇的な殺人犯として伝説にもなっている人間の息子
  • 二重人格であること

 

前者は明らかに秘密にしているという感じですが、後者は徐々に気付いていくという感じ。初期設定はこんな感じだけど、あとはここから謎が謎を呼ぶという流れになってます。

割とよく見るのは「少年時代~青年時代に取り返しのつかないほど大きな犯罪を犯してしまった過去を持つ」とかね。今じゃ立派な大人だけど、実は過去にとんでもないことをしでかしてる的なケースは珍しくないと思う。

 

でも、殺人鬼の子供ってパターンはあんまり見ないような気がしませんか?

最近はネットやSNSも発達していて、個人の特定なんて昔よりも簡単に行えるだろうし、何かっていうとマスコミが騒ぎ立てるイメージもあるから、簡単に想像できるところが少なくありません。

まぁ犯罪者の家族ってだけで、その家族自体に非があるとは思わないけど、やっぱ殺人者の家族はそこではもう暮らせないイメージもあるし、インタビューとかで「親父(あるいは息子)が勝手にやっただけで俺には関係ねーし」みたいな態度だったら、速効で叩かれるのも分かる。

 

いずれにしても、幼き頃の闇を抱えている主人公が、更なる深い闇に突き落とされていく感じって言うんでしょうか。それを安全地帯から眺めていられるっていうのは、安心感を感じられる娯楽として最高峰じゃないかと。

ちょっと残酷すぎるというか、たまにグロいシーンとか目を背けたくなるシーンもあるから、読む人は選びそうな気もするけど、いわゆるダークな雰囲気のある漫画が好きなら文句なしにおすすめ。

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時間が飛んでいる恐怖

 

最初は「キングクリムゾン(ジョジョ5部参照)かよ」って思った。けど、知らない間に時間が進んでいて、しかも全く身に覚えのないエピソードを聞かされるって、実際にあったらめちゃくちゃ怖いですよね。

知らないうちに約束をしていたらしく、それを果たせなくて咎められたりとか。彼女との初めての思い出が、もう既に終わってるとか。

 

例え結果が良い事であっても、そのプロセスが分からないって超気持ち悪いなって思います。街で怖い人が向こうから来た時に、関わりたくないから視線を下にして通ろうと思ったら、その怖い人から「この前はお世話になりました!」って言われる感じ。

「知らねーよ!って言いたいけど、それも失礼になるんじゃね?」的な。かと言って、知ってるふりをしていると、いつか墓穴を掘って痛い目に遭うんじゃないか的な。

こういう部分でも非常にスリリングな雰囲気を味わうことができます。

 

身に覚えのない大金、そして…

 

例えば自分が多重人格で、自分とは別の人格が出ている時の記憶が一切ないんだとしたら、家の押入れに数千万入ってても恐怖しかないよね。しかもその横に血の付いたバットがあったら…。

自分だったらどうするかなーって考えた時に、やっぱ自首するのは怖いなーって思うし、まぁ自首するならするで仕方ないけど、せめてそれが最悪の事態であることの確認はしておきたいって思うよね。「本当に俺がやったの?」みたいな。

このあたりの心理描写が巧みに描かれているし、闇の部分の見せ方が非常に秀逸だと思います。

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コミックス1巻を読んだ感想

何度も言うように「猟奇的な殺人者の息子=殺人鬼の素質アリ」みたいな感じで描かれてるから、所々に目を背けたくなるシーンやグロい描写があって、読む人を選ぶことは間違いないです。

それでも悪戯に「グロいシーンを出しておけー」みたいなやっつけ仕事じゃなく、あくまでメインは心理描写だと思うんで、ダークな雰囲気が好きなら読むのを止められなくなるんじゃないかと思う。

注目は「謎が謎を呼ぶ感じ」ですね。クライムサスペンスとしてしっかり成立していて、とにかく真相が気になって仕方がない。一気読みしたい。

 

あとがき

「親愛なる」で書き出す手紙って、意外と書いたことないよね。

 

 

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