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さびれた温泉宿を立て直す「限界集落(ギリギリ)温泉」から、ビジネスの基本を学ぶ

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最近は日本全体で高齢化が進んでいて、ウチの実家なんかがそうなんだけど「もう若い人はいなくて、取り返し付かないんじゃね?」くらいのとこまで来てます。

自治体は若い人を呼び込むために何か考えているんだろうか、それとも「これでいい」と諦めたんだろうか。それはわかりませんが、本作で描かれている立ち退き寸前の温泉宿は、一発逆転に懸けている様子。

というわけで今回は、ビジネスの基本が楽しく学べる「限界集落(ギリギリ)温泉(全4巻完結済み)」の紹介です。

※物語の結末に関するネタバレは無しの方向で進めていきます。

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作品概要

過疎化が進んでしまい、とうに寂れてしまった温泉宿を立ち直すまでのプロセスを描いた作品。

温泉宿を何とかして立ち直したいが、自分ではどうすることもできずに現実から逃げている宿屋の主人。そこに、現実から逃げてきたゲームクリエイターとネットアイドルが合流し、物語は大きな転機を迎える。

温泉宿を売りたいと考えている理事や自治体の思惑と、何とかして守りたい地元民の対立など、見所が満載の社会派コメディー。

 

登場人物

溝田 とおる

仕事から逃げ出して、ホームレス同然の状態で伊豆に辿り着いたゲームクリエイター。

嘘をつくのが上手く、旅館の息子である龍之介に頼まれ、山里館を立て直すために協力する。

 

山里 龍之介

いたずら好きの小学生。

実家である山里旅館を救いたい一心で、洞穴に住み着いていたとおるに助けを乞う。

 

山里 康成

山里館の主人で、龍之介の父親。借金で首が回らず、旅館組合の理事から旅館の立ち退きを促されている。

 

アユ

ネットアイドル兼コスプレイヤー。SNSで自殺をほのめかした末に失踪し、山里館に辿り着く。

山里館を救うための救世主とも呼べるべき人物。

 

川辺

旅館組合の理事。

なんとかして山里館を手に入れ、老人向け入浴施設として自治体に売ろうとしている。

 

康二

役場の職員。最初は川辺側の人間だったが、徐々に山里館に肩入れするようになる。

アユのファンで、見た目よりも遥かに若い。

 

見所をチェック!!

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アユを追いかけてきたオタク相手に商売

自殺をほのめかして失踪したアユの居所を探って、ファンが山里館に押し寄せてきた時、果たしてどれだけの商売人がこれをビジネスチャンスと捉えることができるだろうか…。

ここで「アイドルが入った温泉」と素直にPRするのでは序の口。本作のように「彼女が指がしわしわになるまで入っていた温泉」「温泉飲めますよー」というようなPRをすると、オタク心理は揺さぶられますよね。

しかもこれだけPRしておいて、温泉に入るなら別途料金で高く回収するというヤリ手ぶりは、読んでいて清々しいレベル。

 

客を帰らせないためには…?

用が済んで帰ろうとする人に対し「なんとかして、少しでも足止めできないものか?」と考える商売人魂に、脱帽せざるをえないです。

「岩を落として道を塞げないか?」とか「タイヤの空気を抜いておくんだった」という発言には、ただならぬ執念のようなものを感じるし、完全な商売人だと思う。

「台風の影響で収穫前のりんごが落ちちゃって、売り上げが下がると悲観しているのではなく、落ちなかった数少ないリンゴを数倍の値段で『落ちないりんご』として、受験生に売った」的な発想力みたいなものが楽しい。

 

テレビ番組の集客力を利用

パクりなのかオマージュなのか、それともパロディーなのか。

この辺の境界線って結構曖昧で、常識人なら敬遠してしまうような危険な橋も、躊躇することなく渡ることができるのが商売人としての天才なんだと思わされました。

何でも鑑〇団じみたことをやったかと思えば「目利きの知識はない。でも問題ない」という開き直りもすごい。1つ1つの発想が常人には思い付かないような感じで、ワクワクします。

 

全編を通しての感想

ビジネスにおいては基本中の基本なんだろうけど、自分で商売をしている人でないと分からないような部分が覗ける作品だと思いました。

例えば、何か物を売ろうとする時の駆け引きというか、今の価値を大きく見せるための技というか…サラリーマンとか派遣社員なんかで、人から使われているうちは気付かないようなことに気付かされるというか…。

「マズい鍋をマズいと言うのは子供の意見、大人の意見は『美味いという人も出てくる』という考えも視野に入れたもの」って部分は、全編を通しても強く印象に残っています。

仕事だけじゃなくてブログもそうだけど、やっぱ発想力を持ってる人ってすごいなぁと思わされる作品ですね。

 

あとがき

オタクは偉大なり。

 

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